先ずは訪問ダイジェストをご覧ください。

老舗『かんだやぶそば』の直系である日本橋浜町にある創業明治37(1904)年の『浜町薮そば』を訪れました。この店には、『かんだやぶそば』にはない丼物や変わりそばがあります。

『明治座』が近くに見えます。

店は石張り壁のビルの1階です。

少し奥まったところに入口があります。暖簾には『浜町薮そば』の文字。

夜は、がらっと雰囲気が変わるのでしょうね。

大好きな通し営業の店✖平日の昼下がり

✖『お好きなところにどうぞ』の声✖そして寛げる店内

真ん中の四人席を一人で使わせて頂きます。この日、この時間一人でお店を独占です。

いつもながら粗方決めて訪問しておりますが、品書きにて再度確認します。先ずは最初の楽しい瞬間です。

『鴨ぬき(鴨南蛮からそばを抜いた)』で一杯なんて良いですが、残念ながらこの日は、この後、人に会う予定があり『蕎麦前』は致しません。ただ蕎麦屋酒好きにはあまり向いていない酒と肴のラインナップ?かもしれません。

先ずは『せいろそば(720円税込)』をお願いしました。

蒸籠(せいろ)に盛られた蕎麦は、国産蕎麦粉外ニで、手打ちではなく機械打ち、風味はそれほど強くありませんが繊細で、きりっと腰があり、喉越しが良いです。

藪らしく辛口の汁ですが、多少甘く出汁の風味は控えめに感じました。並木ほどの辛口(濃さ)はないです。

薬味二種(ネギとわさび)

すっと出された湯桶にこの店独特の『ゆとう』の文字。残ったそばつゆ、薬味と共にサラサラ、熱々の蕎麦湯を注いで頂きます。

もう一つ予定通り、老舗『薮そば』のご飯もの、黒い江戸前天丼 『上天丼(お吸い物付、2,090円税込)』を頼みます。

上天丼(お吸い物付)

海老が4本と獅子唐。しっかりと揚げられています。

フリッター(泡立てた卵白や小麦粉などを用いた衣をつけて、材料をふんわりと揚げた料理)のような衣がついた海老。

三つ葉香るお吸い物

香の物

丼にはお茶が付きます。

海老天の表面はサクッと、中は熱くふんわりと、そしてゴマ油の

香りが好ましいですね。

黒さの割に味にしつこさがない。

完食です。

奥行きのある縦長の店内

今回食したものの。

浜町薮そば

創業:明治37(1904)年

住所:〒140-0013 東京都中央区日本橋浜町2-5-3

電話:03-3666-6522

営業時間:月~金・土・日 11:30〜19:30 

        祝日 11:30〜18:00

定休日:毎月第4土曜日 毎週日曜日

座席:43席(個室なし)

喫煙不可

支払い:カード可(確認要)

駅からのアクセス:

都営新宿線浜町駅徒歩4分 

東京メトロ日比谷線人形町駅 徒歩6分

東京メトロ半蔵門線水天宮前駅 徒歩6分

駐車場:無し

 

『明治座』のそばにある『浜町薮そば』、メニュー自体は町のお蕎麦屋さん的な構成ですが、長い歴史で培われた老舗らしい品の良さがどこか漂う店に感じられました。

因みに薮蕎麦の御三家といえば、『かんだやぶそば』『並木薮蕎麦』、『池之端薮蕎麦(2015年に閉店)』ですが、この御三家

以外で、常に名前が挙がるのは、 『上野藪蕎麦』とこの『浜町藪蕎麦』の2つです。

その老舗薮そばの中でも、土地柄『浜町薮蕎麦』は、かんだ、並木や上野のように沢山の観光客が押し寄せることも無い為、何時でもゆっくりできそうな、半端な時間帯でも一杯やれる居心地の良さを持つ私には有り難い店の一つに思います( ´∀` )。