先ずは訪問ダイジェストをご覧ください。
今回も何とも言えない居心地の良さがある名店を訪問します。
最寄り駅はJR大森、私には通いなれた店の一軒、少なくとも季節毎には訪れます。駅から徒歩約10分ぐらいでしょうか。
因みに今回訪れる『大井布恒更科』は、
『洋食入船』
とともに大森が生んだ老舗御三家と言われています。
いつもながら店の前に来ただけで、大げさに思えるかもしれませんが、毎回、静かに心ときめきます( ´∀` )
何とも言えないこの居心地の良さ、昼時過ぎた店内は、
長閑(のど)やかな空気が流れています( ´∀` )
まん延防止法発出期間中、ノンアルビールとなりました。
蕎麦味噌(170円税込)
甘さが心地よく滑らかで味が深い、やはり日本酒が飲みたくなりますね。
この店の初代店主が考えた、寒い季節になると食べたくなる 「猪口むし」。
猪口むし(660円税込)
出汁の餡かけに蕎麦の実。
具の無いシンプルな茶碗蒸し。暖まりますね。
名代「深川そば」(1,630円税込)
薬味はネギの一種。
店の各テーブルには「揚げ玉」(無料)が置かれています。
(そばつゆの味変に使うんのでしょうか?)
※因みに「揚げ玉」は、天ぷらの衣が散って玉状に揚がる様子から言われ、また「天かす」とも呼ばれます。つまり、「揚げ玉」と「天かす」は同じ食品を指します。これは地方による呼び名の違いで、揚げ玉は関東、天かすは関西で使われる言葉です。
「※深川めし」の基となった種物。
「※深川めし」とは
ざっくりと切った葱と生のあさりを味噌で煮込んで熱いご飯にぶっかけた、漁師の知恵の一品。深川は、江戸時代、漁師の町として栄え、江戸前の魚貝類や海苔などを捕る漁師さんたちが大勢いた。特に、良質のあさりやカキが沢山捕れ、それらは深川名物とされていた。忙しい漁の合間に手早く作れ、しかもおいしく栄養価の高い「深川めし」は、漁師の日常食としてもてはやされた。
「深川めし」には、もう一つ、あさりの炊き込みご飯もあるが、 それは大工などの職人が弁当に持っていけるものをという事で、生まれたと言われている。
長ねぎと味噌で煮込んだあさりがふんだんに入っています。
麺は細打ち。
布恒の辛汁✖味噌仕立てのあさり
この蕎麦を契機にあさりの産地深川で、深川めしが流行った ようです。
住所:〒140-0013 東京都品川区南大井3-18-8
電話:03-3761-7373
営業時間:
月~金・土・祝 ランチ:11:30〜15:00(LO14:40)
月~金・土 ディナー:17:00〜20:00(LO19:40)
定休日:毎週日曜日
座席:40席(テーブル席、小上がり)、個室・カウンター無し
全席禁煙
支払い:クレジットカード不可、PayPay決済可
駅からのアクセス: 京急本線 大森海岸駅 徒歩4分
JR京浜東北線 大森駅(北口) 徒歩8分
駐車場:無し
他の地区の老舗お蕎麦屋さんと同じように、昼間から多くの蕎麦好きが集い個々に蕎麦前酒が始まる、繁華街の老舗お蕎麦屋さんとは違うやり方で、まったりと『江戸そば』の世界に引き込んで くれます。私にとっては『江戸そば』をゆったりと味わえる貴重な空間、癒しの一軒です。