こんにちは。

今日はインドのゴミ事情について書きたいと思います。

 

今や、世界中で都市ごみに対する取り組みが進んでいますが、インドではかなり深刻な状況になっています。

インドでは一般ごみの分別は行われておらず、すべてのごみが行政の集積場へ投棄されてきたことから、ごみ処分場の枯渇が問題となっています。

 

サービスアパートメントに住んでいると、毎日ハウスキーピングの人が持っていってくれるのですが、移住した当初、缶や瓶などを分けていたら、全部一緒でいいと言われました。

燃える燃えないはもちろん、缶や瓶、ペットボトルも、すべて一緒に捨ててよいのです。

新聞紙やペットボトルは集めてもっていくといくらかで売れるようで、ペットボトルだけは分けるようにと言われました。

 

一般のおうちでも、もちろん分別不要です。

で、そこかしこに転がっているこの緑の箱にいれる。

いつでも、どこでも、誰でも勝手にゴミを捨ててよいらしい。

これをほぼ毎日1日1回収集車がきて集めていく。

収集の様子を見かけました。

そんでもって、それはどこへ行くかというと、

もちろん大規模ゴミ処理施設があるわけでもなく、

分別してないんだからリサイクルするわけでもなく、

ちょっと郊外までもってて、埋め立てるのみ。

 

で、だんだん人も増え、ゴミも増え、場所がなくなって、投棄場所不足に。

さらに、投棄場所の地下水が汚染され、水不足に。

不衛生から感染症が流行し、数十人が亡くなった地域もあったとか。

 

このような状況を受けて、2013年にバンガロール(←国内で6番目くらいの規模の都市でチェンナイなんかより近代化はかなり進んでいる)では、インドではじめてゴミの分別を試験的に行う政策が打ち出されました。

が、結局普及せず、分別率はいまだ20%程度にとどまっているそうです。

 

そもそも、インド人のゴミに対する考え方がいかがなものかと。

インド人は大人も子供も平気で道端にゴミを捨てる。

インド人にとってゴミを捨ているということは、自分から遠ざけるということなのだ。

あとは、ゴミを拾う仕事の人が拾ってどうにかすればいい。

なんなら、ゴミをゴミ箱に入れたら、拾う人の仕事がなくなっちゃうでしょう。とか言う始末。

昔から培われたカースト制度の弊害と言ってもいいのではないでしょうか。

 

こんな感じで、インドのゴミ問題は前途多難。

でも、日本も昭和30年代までは夢の島にゴミ埋め立てまくってて、似たような状況だったわけだから、発展途上には、どうしてもつきまとう問題なのでしょうか。

日本みたいに、そのうち何とかなるのかな。

なんないような気がするな。インド。

 

缶や瓶をゴミ箱に捨てるたびになんだかモヤモヤする毎日ですショボーン

ではでは、また。