こんにちは。
今日は、インドの車事情について書きたいと思います。
まず、インドでは車は超高級品です。
以前も書きましたが、インド人の平均月収は2万ルピー(約4万円)です。
車の価格はインド向けでももちろん100万円やそこらはします。
例外的にインドの国内企業のTATAタタ自動車が作っている車は比較的安価で、
ナノといわれる軽よりちいさな小型車は40万円ほどで買えるとのです。ただ、、、
写真おかりしましたが、小さい!しかも、より安くするためドアミラーが省かれている!
事故ったらおしまいだぁっというかんじです。
なので、自動車は限られた富裕層のみがもつことができるものだったのですが、インドでも高度成長に伴い車の所有率も上がりつつあります。
都心では車が増えすぎて渋滞や大気汚染なども問題になってきています。
実際には、チェンナイでもBMW、ベンツ、ワーゲン、volvoなど様々な高級車が走っています。
たまにレクサスなんかもいてびっくりします。
しかし、インドにおける乗用車のシェアトップはなんとスズキです!
嘘のようなホントの話で、自家用乗用車のの2台に1台はスズキというデータがあります。
日本や欧米ではトヨタや日産の陰に隠れて、低燃費小型車で生きているようなイメージのスズキですが、インドでは違います。
トヨタのシェアが5%程度と考えると、ダントツの1人勝ちです。
もちろん比較的安価な小型車のノウハウがあったからとも言われていますが、実はインドで走ってるスズキ車はけっこうおおきなセダンが多いのです。
インドには、スズキ自動車の鈴木社長の思いが込められているのです。
スズキがインドに進出したのは80年代初頭。トヨタやホンダが進出する10年以上前です。
インターネットも携帯電話もない時代、超保守的な南インドに来て、のんびりというか適当というか、悪気なくすぐウソをつく扱いにくい南インド人を相手に、工場を作り、道を作り、技術者を育て、こつこつと知名度を上げ、やっとのことで今の地位にのぼりつめたのです。
後にスズキ社長は、インドが急成長した時期にインタビューに答えています。
インドに率先して進出するなんて先見の明がありましたね。という声に対し、
「ほかに行くところがなかっただけだよ。」と答えたそうです。
もちろん、ヨーロッパ諸国、南北アメリカはトヨタや日産がすでに進出していて、先に進出したところにアドバンテージが生まれる車業界ではスズキには勝ち目がありませんでした。
そこで、どこも進出していないインドとハンガリーに目を付けたのだとか。
どこでもいいから、どこかの国で日本車シェア1番になりたい!!
という鈴木社長のなみなみならぬ思い(とういか執念)を感じますねー。
昨年トヨタとスズキの事業提携のニュースがありましたよね。
ダイハツもってるトヨタが、わざわざ技術のないスズキと提携したのも、苦戦しているインドにおける販売協力を取り付けたいからとういことだったみたいですよ。
やりましたね、鈴木社長!
かくいう私たちはトヨタ車なんですが。
インドに来ることがあれば、車種にも注目してみてくださいね。
ではでは、また。