『五の重』
御節料理は神様への感謝やおもてなしであり、
健康長寿や五穀豊穣、子孫繁栄の願を掛け重箱に詰めます。




日本料理の基本は奇数(陽)を基準にし、重箱も一,三,五段で考え、五段の場合、
「一の重」は口取り・栗きんとん、蒲鉾、伊達巻等
「二の重」は焼き物・海老の鬼殻焼、祝鯛等
「三の重」は煮物・お煮しめ、筑前煮、細工くわい煮等
「与の重」は祝肴・数の子、黒豆、田作り、昆布巻き、なます等
 ※時代や地域、流派により異なりますが。

『五の重』は「控えの重」と言われ、
年神さまからの福を詰める場所や、将来の繁栄余地という意味として「空箱」にします。

その御節を独り占めするのではなく、家族、友人、人類で分かち合う、
『福のシェアと繁栄の循環の持続可能性』

2022年は、
日本料理や魚食の価値ある「余地や余裕」を皆様と共有できる年に成ることを祈りつつ、
SDGs、リジェネラティブな考えを基に、社会貢献できたらと考えます。

四分一耕