「今」のもう1つ上へ。 ~ひとまず脱・無気力へ~ -16ページ目

「今」のもう1つ上へ。 ~ひとまず脱・無気力へ~

テーマは「今」の自分よりも1つ、そしてその自分よりまた1つ、と成長すること。そのための日々の記録、思ったこと、あとは普通に日記とかを書いていきます。

『サラバ!』(小学館文庫)

 

著者:西 加奈子

 

 

 

 

 

この作品の文庫版は、上中下の3巻に分かれています。

 

 

 

まずは上の感想。

 

本書は主人公、歩の幼少期から少年の頃までのことが描かれていた。

少年ながらに、考えに考えて、卑屈な笑みを浮かべたり、無邪気な子どもを演じたり、何か見ていられないような気持ちにもなった。

それは家族が影響してるようにも思う。

 

『人間失格』を思わせる。

 

ただ、歩はそれなりに楽しむことは楽しんでいた。

特にヤコブのことは本当に好きなんだろう。

ヤコブが登場して以来、怒濤のように「ヤコブ」の連発だった。

その存在は彼にどんな影響を与えたのか。

これからの展開が気になる。

 

 

 

 

 

続いて中巻の感想。

 

上巻よりもページ数が少ないわりに、ボリュームたっぷりな印象。

小学生だった歩が中学、高校、大学、社会人と、

どんどん世界が広がって、様々な人がちょっとずつ出てくるので、

何が印象的だったかもあまり覚えていない。

印象的な言葉があった気がしてるのだけど、それを探し出せない。

この巻の最後にはまた「家族」という狭いコミュニティに焦点が戻った感じ。

続きが気になる。

 

 

 

 

 

そして下巻の感想。

 

下巻は少し苦しかった。

あの環境で育ったら、ああいう性格になるって。

上より中、中より下と、スピーディーに読めたと思うが、下の最後の方は少し時間がかかった。

結論の部分が複雑でありながらも、見落とさないように用心しながら読んだからだと思う。

 

自分は、信じるものを見つけていないな。

ヤコブのような人にも会いたい。

 

ちょっと気になったのは解説の又吉さんの職業。

「作家・芸人」と書かれていたこと。単に五十音順で「作家」を先に書いたのか、本に載せているからそうなのか。

あくまで芸人で、面白いことを言う人であってほしいと思った。

 

 

 

 

 

こうやって見てみると、

上巻の感想と下巻の感想が若干似ている。

 

つまり、話が初めからだんだんと広がっていって、

最終的に視点が始まりの方に戻ったような感じなのかな。

 

それでも最後は前に進んでいるので、

ただ戻ったってわけじゃない。

 

 

 

この本は長くて、

3巻も続いているものを読み切れるか不安で、

いろいろとレビューを見て、

低い方のレビューを見たら余計に不安になって、

それでもこの作品に対して興味があって、

気持ちに正直に手を出してみたという感じでした。

 

不安に思っていたほどではなく、

面白くて、短期間で読み終わることができました。

 

このボリュームを読み切ったというのも自身になり、

上下巻のある別の本を買ってしまったくらいです。

 

とりあえずよかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『「相対性理論」を楽しむ本―よくわかるアインシュタインの不思議な世界』(PHP文庫)

 

監修:佐藤 勝彦

 

 

 

 

 

特殊相対性理論に関してはなんとかイメージしながら読めたけれど、

それでも難しかったし理解したとは言い難い。

 

一般相対性理論に関してはイメージすることすら難しくて、

途中からは目を通す程度になってしまいました。

 

宇宙に関してはとても興味深いのに、

これもイメージできる範囲を超えていた。

 

 

 

理系に進んだ方が「手に職」という感じで職に困らなそうなイメージがあるけど、

そもそもこういう理系の話を理解できなくて理系に進めなかった人間はどうすりゃいいんだか。

 

 

 

それでも理解してみたい気持ちはあって手を出すのだけど。

 

 
 
 
 

『羊と鋼の森』(文春文庫)

 

著者:宮下 奈都

 

 

 

 

 

とても良い本だったと思います。

 

 

 

まず他ではみない、

調律師に焦点をあてていることが興味深かった。

 

それから音に対する表現が豊かで想像をかきたてられること。

 

僕はピアノを弾かないし、

音楽も曲より歌詞に注目してしまいがちなので、

十分に想像しきれていないとは思いますけど。

 

だからこそ音をこれだけ表現するのはすごいと思いました。

 

 

 

嫌なやつは出てこないし、大きな危機もない。

落ち着いて読んでいられる。

そして、あまり身近でない調律師というものについて知ることができる。

 

何より、面白かったです。