「今」のもう1つ上へ。 ~ひとまず脱・無気力へ~ -14ページ目

「今」のもう1つ上へ。 ~ひとまず脱・無気力へ~

テーマは「今」の自分よりも1つ、そしてその自分よりまた1つ、と成長すること。そのための日々の記録、思ったこと、あとは普通に日記とかを書いていきます。

『嘘ですけど、なにか?』(講談社文庫)

 

著者:木内 一裕

 

 

 

 

 

めちゃめちゃ面白かった。

 

自己防衛のつもりの嘘に、結局は翻弄される。

次第に大きくなって、巡り巡って、グルグルしてる。

嘘を利用しようとして、よくそこまで考えられるなぁとも思った。

とにかく自分じゃ思いつかない境地。

 

表紙の女性に見つめられ、吸い込まれるように手に取った本。

なぜか放っておけなかった。

 

後悔はない。

最後にひと笑いさせてくれるところもよかった。

声を出して笑ったのは、又吉さんの『第2図書係補佐』以来二冊目。

 

 

 

 

 

 

 

『中野のお父さん』(文春文庫)

 

著者:北村 薫

 

 

 

 

 

本格的な謎解きを期待するのは禁物。

あくまでも「日常の謎」、些細な謎。

それでも答えが分かったときはなるほどと思う。

 

ただ、短編集で小さな謎がすぐに解かれるので、

ワクワク読み進むという感じとも違う。

 

主人公が体育会系だといい、

それに関わる描写もあったけど、

全体を通してあまり体育会系らしい性格には感じなかった。

 

実はそれが一番の違和感。

『重版出来』(ドラマ版しかみてない)の主人公の方が体育会系感があったかなと思う。

 

 

 

 

 

 

 

『消滅』(幻冬舎文庫)

 

著者:恩田 陸

 

 

 

 

 

この本は上下巻に分かれています。

 

まずは上の感想。

 

舞台は現実的なのにSFチックな要素が混ざってて、

それでもって謎解き系のような要素がある本。

面白い。

登場人物が多く、それぞれの視点から書かれていて、

始まったときは若干めんどくさく思った。

しかし読み進めていると、だんだん分かってくるし、纏まってくる。

何となく、この人の書く文章は無感情に感じることがあるなぁと思った。

それが悪いでも良いでもなく、そんな特徴を感じることがある。

表紙の色合いと幾何学的な模様が、近未来的で無感情で、本書の内容に合ってるなぁと思った。下巻が気になる。 

 

 

 

 

 

そして下巻の感想です。

多少ネタバレが含まれるかもしれません。

 

結論に至るまでと、それからの印象がまるで違った。

推理系の物語と思って、意外な人物がテロリストだったかと感心させられる時がくるのを期待しながら読んだ。

でもそれに関しては気持ちよくなかった。

意外じゃない人物だったところが意外で、あっけにとられた。

しかし最後は、別の話のように感じた。

言葉の壁を壊そうとする、少し想像を超えた域の話。

その点では文庫をうまく上下巻に分けたなとも思う。

筆者は理数系は苦手だと言っているが、想像力も駆使してよくこんな物語が書けたなと思った。

はちゃめちゃの様でいて、そうじゃないんじゃないか。