「今」のもう1つ上へ。 ~ひとまず脱・無気力へ~ -10ページ目

「今」のもう1つ上へ。 ~ひとまず脱・無気力へ~

テーマは「今」の自分よりも1つ、そしてその自分よりまた1つ、と成長すること。そのための日々の記録、思ったこと、あとは普通に日記とかを書いていきます。

『オーデュボンの祈り』(新潮文庫)

 

著者:伊坂 幸太郎

 

 

 

 

 

独特な世界観で、入り込みづらくもあったが、

あくまでもベースは現実世界に近いので、入り込めなくもないような、

不思議な感覚だった。

 

喋るカカシ。

単なるファンタジーな存在ではなくて、

分解してみると科学的に筋が通りそうな、

その存在に説得力を持たされて、

妙に納得させられた。

 

 

 

城山が来た時点で、そうなりそうな気はしていた。それでいい。

 

 

 

 

 

 

 

『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)

 

著者:恩田 陸

 

 

 

 

 

自身の電子書籍デビュー作です。

アマゾンのキンドルが先日のセールで安くなっており、

かねてから本棚の空きがないのに頭を悩ませていたので、

デビューしてみました。

(様子見のために一番安いやつを)

 

 

 

面白かったし、とても疲れました。

それだけのページ数と、

あまり詳しくないクラシックに関する情報量、

そしてその音楽たちに対する描写、

ボリュームがありすぎて読み応えがありました。

 

直木賞狙って書いてたんじゃないの?と言いたくなるような。

 

 

 

いつの間にか自分もそこにいて、

仲間と離れるのが寂しい気持ちもあります。

 

登場する曲それぞれのことをもっと知っていたら、

もっと深く感じることができたのかな。

音楽を深く感じるということも、できたらいいなと思いました。

 

 

 

イメージとしては実写版『のだめカンタービレ』の

特に海外編の時の映像が頭にあって、

それを知らなかったとしたら、

今より掴めていないのではないかなという感じです。

 

ほんとに。

音楽をこう表現するとはって感じで、

壮大な想像の世界で、

ついていけないくらいのこともあったくらい。

 

だから疲れました。それでも面白かったと思います。

 

 

 

電子書籍は購入当時の価格とクーポン利用で、

「文庫化されてもこっちの方が安く買えそうだな」

と踏んで購入。

 

ほんの数日後に文庫化の予約が始まって、

案の定こちらの方が安かったので、お得でした。

 

 

 

手のサイズや本棚のことを考えなくていいとなると、

電子化されている単行本は文庫化を待たなくていいので、

本に対するハードルがだいぶ下がったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

『空白を満たしなさい』(講談社文庫)

 

著者:平野 啓一郎

 

 

 

 

 

 

先日読んだ『私とは何か 「個人」から「分人」へ』

に引き続いて平野啓一郎さんの作品です。

この本は文庫で上下巻に分かれているので、

まずは上巻の感想から、

 

 

 

主人公が正義、佐伯が敵、という構図で始まったところから、

少し様子は変わったかもしれない。

 

初めの方の佐伯の主張には共感できる部分があると感じた。

社会(身の回りの、一部の社会)から虐げられていると感じている身としては共感できる部分があった。

ただ、その後の佐伯の発言などをみていると、

こいつ嫌な奴だなと感じる部分ばかりなので、

自分はそれほどまでにはひねくれてないと、

安心してよいのではないかと思った。

この佐伯が、下巻でとうとう、全く悪くない奴だったとかいう展開になったら結構なサプライズかな。

ともかく真相が気になる。

 

 

 

 

 

で、以降がネタバレとなります。

 

 

まず、佐伯はやっぱり悪くない奴じゃなかった。

それから下巻の感想を。

 

 

 

ミステリーのようでありながら、楽しむだけじゃなくて、

考えさせられることと発見させられることと、

「分人」という考え方を用いたいい本だったなと思う。

 

「死にたい」と思うような分人を消したくて死んだという考え方は新しいと思った。

死なずともその分人を消せるよう、

一緒にいて楽しい人との分人を増やせればいい。

 

しかし誰と接してみたってうまくいかない。ならどうしたらいい?

半ば引きこもりみたいな生活をしてるのはそのためか。

今の仕事は性に合ってるけど、

いかんせん会社が認めてくれず悲観的になる。

転職する勇気もない。故に死にたい。