プリわんのお馬な日常 -37ページ目

プリわんのお馬な日常

「競馬は記憶のゲームである」をベースに、独自の視点からあらゆる競馬のお話を掲載しています

◎エスポワールシチー
○トランセンド
▲テスタマッタ
△ヤマニンキングリー
△ダノンカモン
△ミラクルレジェンド
☆ソリタリーキング





トランセンド、エスポワールシチーの一騎打ちであることは間違いないだろう。両雄並び立たずと言うが、今回ばかりは並び立つ。


府中で行われた南部杯と、今回のジャパンカップダートの阪神コースとでは直線の長さが100m以上違う。その南部杯で暴走気味に飛ばしながら残り100mまで先頭を守った◎エスポワールシチーが阪神コースを味方に逆転すると見た。南部杯からの上昇度はトランセンドよりも上だろうし、みやこステークスの勝ちっぷりからもようやく復調してきたと言える。一昨年くらい走ればトランセンドは相手ではないはず。


当然トランセンドのしぶとさも怖い。根性比べになればこちらだろうが、今回はエスポワールが簡単にはバテないと考えている。


3着争いにはなにが突っ込んできてもおかしくない。ヤマニンキングリーは初ダートの前走がまさに圧勝。かなりのダート適性があり、2強崩しがあっても不思議はないが、多頭数で砂を被った経験がないのは気がかり。ミラクルレジェンドはここへきてぐんぐん力をつけている。ダノンカモンはひたすら自分との戦いだろう。


穴で期待できるのはテスタマッタ、ソリタリーキングの差し、追い込み勢。テスタマッタの能力は2強と同等以上と言って過言でない。ここまでのローテーションに不可解な点が多いために人気にならないのだろうが、かなりおいしい馬。ソリタリーキングは同条件のデビュー戦で驚くべき脚を繰り出した。展開の恩恵があれば楽しめる。





ステイヤーズステークス



◎ビートブラック
○モンテクリスエス
▲エジソン
△フォゲッタブル
△ナムラクレセント
☆トウカイトリック





鳴尾記念



◎ダノンスパシーバ
○レッドデイヴィス
▲スマートギア
△サダムパテック
△カリバーン
☆デストラメンテ





すみませんが簡易版で失礼します。ステイヤーズステークスはスタミナ勝負になればなるほど強いビートブラック。鳴尾記念は気性難が徐々に解消されてきて、渋った馬場も問題ないダノンスパシーバから。






毎度毎度週半ばを過ぎて申し訳ないと思いつつ、ジャパンカップを振り返らせていただきたい。





アメリカのミッションアプルーヴドが公約通りに逃げたが、戦前の予想通り速いペースにはならなかった。積極的に追いかけたトーセンジョーダンが勝ちパターンに持ち込んだかと思ったが、いつもより前目の内でじっとしていたブエナビスタがこれを捕らえて優勝。見事に復活した。



ブエナビスタは2番枠を得た時点で勝つための作戦はこれしかなかった。レース前、岩田騎手が何が何でも外に出すと話していたため、変に馬群に囲まれるのではないかと危惧したが、見事に馬群を割って伸びてきた。当日の馬場が思ったより内の伸びる馬場だったため、上位に入った馬はみなその恩恵を存分に生かした馬たちだった。



しかし去年の天皇賞以来久しぶりの勝利を挙げたブエナビスタも、さすがにパフォーマンスが落ちた感は否めないと思う。トーセンジョーダンを競り合いで落とした今年の内容より、斜行したとはいえ、ヴィクトワールピサを並ぶ間もなく抜き去った昨年のほうが圧倒的に好内容だったように思う。やはり5歳の秋にもなると牝馬には多少苦しくなるのだろう。それでも勝ち切ったのだからやはり強い。




2着のトーセンジョーダンは天皇賞とは打って変わって先行策。ウィリアムズ騎手の作戦通りにうまくレースを運べたし、レコード決着だった前走の反動も皆無だった。最後交わされた分は相手も褒めるしかないが、ペリエ騎手が惚れ込んだ逸材がようやく本領発揮といった感じ。もちろん次走の有馬記念でも好勝負可能だろう。



3着には天皇賞馬ジャガーメイルが入った。私は京都大賞典の内容に若干不満があったため最終的に切ってしまったのだが、元々はこれくらいは走れる馬。最内枠も当初は不安材料だったが、馬場も味方につけることができ、とてもいいサイクルのレースだった。まだまだやれそう。



4着には上がり馬トレイルブレイザー。これも武豊騎手の無駄のない好騎乗が光った。次に香港を控えているので無理はしてこないと思ったが、それでこの内容なら文句なし。来年も含めて、これからが楽しみ。



唯一の3歳馬ウインバリアシオンが5着。序盤は後方に待機していたものの、ペースが落ちたのを見て3角手前から一気に進出。最後もよく踏ん張っていた。上がって行った時の映像を見るとわかるが、決して安藤騎手は追っているわけではなく、いかに乗り役に従順な馬かが分かる。同期にオルフェーヴルというライバルはいるが、この馬もGⅠを獲る資格は十分。



ところでこのウインバリアシオン。あくまで私の推測だが、安藤騎手はペルーサをマークしていたように思う。しかし、ペースが落ち着いたのと、向正面でのペルーサの行きっぷりからロングスパートを決断したように見える。年齢を重ねても相変わらずの手腕である。



最終的に1番人気になった凱旋門賞馬デインドリームは6着だったが、一番強い競馬をしたことは間違いない。シュタルケ騎手は凱旋門賞と同じ乗り方を考えていたようだが、スタート後すぐに前をカットされて位置取りが後ろになり、内にも入れられなかった。それでいて終始外を回らされながら、上がりはブエナビスタと0.1差。来年も現役続行予定ということで、来年もさらなる活躍が期待できそうだ。



レースぶりからはデインドリームとは力差があるように感じたものの、7着のシャレータの馬体はかなり見栄えのする素晴らしい馬体だった。よく覚えておきたい。



外に出さざるを得なかったオウケンブルースリ、ほとんど競馬にならなかったヴィクトワールピサらの着順は仕方ない一方で、スムーズに立ち回れていたように見えたローズキングダムやトゥザグローリー、エイシンフラッシュは正直底が見えてしまったような気もするが、果たして・・・。




で、問題のペルーサ。レース後横山典騎手は気の悪さが出たと言っていた。少なくともパドックでの気配や馬体はパーフェクトに近い状態だった。しかし、返し馬を拒んだ点が非常に気になった。レースでは流れの落ち着いた向正面でやや行きたがった以外は非常にスムーズだったが、勝負どころでは見た目以上に馬にやる気がないように映った。前述のウインバリアシオンの安藤騎手も、それを察していたような気がする。最後は流したためキングトップガンにまで先着を許してしまったが、私はあの直線では無理してでも追っておくべきだったように思う。



あくまで結果論でしかないのだが、ペルーサ自身頭のいい、悪い意味で賢い馬だけに、次のレース、もしくは調教で乗り役の指示を聞かないようになってしまったらかなり危ない。有馬記念に出走してくるようなら、それまでの過程をしっかりチェックしておかなくてはならないだろう。馬券的にも事前予想ができない馬に進化してしまった。





今回のジャパンカップはコース取りの差が思った以上に出てしまったが、なんとなく「最強4歳世代」と呼ばれる4歳馬たちの化けの皮が剥がれてしまったと考えてもいいように思う。