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プリわんのお馬な日常

「競馬は記憶のゲームである」をベースに、独自の視点からあらゆる競馬のお話を掲載しています

チューリップ賞を素晴らしい末脚で快勝したハナズゴールが、右トモの蹄球部外傷のため桜花賞を回避することになりました。クリスチャン・デムーロ騎手が気合い十分に再来日していただけに非常に残念です。




この際なのでばらしますが、今週末の桜花賞ではハナズゴールに◎を打つ予定でした。もうすぐ出走馬が確定するこの段階であらためて練り直しを余儀なくされてしまいました・・・





昨年のヴィクトワールピサ、トランセンドのワンツーフィニッシュから1年。今年も日本馬の活躍が期待されたが、終わってみれば諸競走すべてで日本勢は5着以内に入れない残念な結果になってしまった。






日本馬の連覇が期待されたドバイワールドカップは、スマートファルコンの出負けで始まる波乱の展開だった。スタートしてすぐに滑った上、隣のソーユーシンクに弾き出される形で後方からの競馬を余儀なくされてしまった。自分の競馬に持ち込むことができず、全くこの馬らしさを見せられなかった。




前走の川崎記念ではロケットスタートを決めたが、今回はいつもと違う環境もあってか、前扉が開く前にゲートに突進。少しひるんだところでゲートが開いたのも影響した。オールウェザーの走りは悪くなかったが、いつも自分のペースで競馬をする馬だけに、こうなってしまうともろい。力負けと決めつけることはできないが、世界の大舞台ではこういった細かな部分が影響するだけに、まだまだだったと言わざるを得ない。






スマートファルコンの出遅れで単騎逃げを打てたトランセンドだったが、前走同様にやはり行き脚がつかなくなっているように見えた。ハナを切ってからもラチ沿いを走れず、内と外からプレッシャーを受けて早々と脱落。シンガリ負けに終わった。




去年のドバイでの走りや、南部杯でのパフォーマンスを考えるとまるで別馬のような沈み方で、想像以上に精神的な要因が大きいかもしれない。ハイペースで苦しい競馬を強いられたフェブラリーステークスで、馬自身がレースに対する闘志をなくしてしまっているように思う。復活にどれだけの時間を要するかはわからないが、去年とは馬自身の気持ちに大きな変化があった。






日本馬では最先着となったエイシンフラッシュ。先の2頭と比べればこちらは完璧なレース運びだったといえる。中団の内でじっと我慢し、直線でも脚を伸ばすことができた。鞍上や陣営はもっと前につけたかったとのコメントを残しているが、先行していたらもっと激しく飲み込まれていただろう。瞬発力が武器の馬なので今回は文句のない競馬ができた。タペタの適性も問題なかった。




ただ、正直に思ったことを言わせてもらえば、現状ではこれが精一杯。世代ナンバーワンのダービー馬ではあるが、ジャパンカップ8着のダービー馬でもある。世界の強豪を相手にするのならもう一回り二回り力をつけなければならない。残念ではあるが今のままでは力不足と言わざるを得ない。




正直私は過去2年の傾向から、スマートファルコンのスピードとトランセンドの持久力なら今年もワンツーを期待できると思っていた。しかし、結果的にはあまりに甘すぎる考えだった。どんな条件でも確実に結果を残せるようにならなければならないということだろう。あらためて世界の壁を痛感する結果だった。









※スタート直前、スマートファルコンの突進に、勝ち馬モンテロッソを含め周囲の馬が反応して同じように突進している。





ドバイデューティフリーに出走し9着に敗れたダークシャドウも全くらしさが見られなかった。デビュー3戦目の支笏湖特別でも不可解な敗戦を喫している馬だけに、初めての海外遠征でかなり戸惑ったのだろう。本来の力を発揮できればもう少し勝負になるはず。




アルクオーツスプリントに出走したエーシンヴァーゴウ、UAEダービーに出走したゲンテンは世界の舞台で戦うのはまだ厳しい。今回の遠征を糧に今後の成長に期待したい。




かわいそうだったのはドバイゴールドカップに出走したマカニビスティー。1回目のレースで故障したフォックスハントが馬場から動けなくなり、レースの続行が危険だという判断で中断となってしまった。珍しく行く気を見せてハナを切り、気分よく進めていただけに、もったいないレースだった。仕切り直しの2回目も果敢にハナを切ったが、勝負どころでペースが上がり馬が競馬を止めてしまった。元々気難しさがある馬だけに、なんともついてない結果で、今回の一件が今後のレースにどう影響するか見守る必要がありそうだ。




ちなみに、1回目のレース映像を見ると、故障したフォックスハントは4本の脚すべてを骨折しているように見える。私はこのような壮絶なシーンはなかなか見るものではないのであらためて勝負の世界の厳しさを感じた。2回目のレースでも2頭が見た限り致命傷の故障で競走を中止しており、長丁場を2回走ったマカニビスティーもしっかりケアしてほしい。






余談だが、日本馬の出走がなかったドバイシーマクラシックはシリュスデゼーグルが制した。シリュスデゼーグルは一昨年のジャパンカップで9着に敗れた馬だが、昨年からどんどん力をつけてきている。しかし、昨年のジャパンカップにも予備登録をしていながら、陣営は当時「ジャパンカップには招待されても行く気はない」という趣旨のコメントを残していた。同じチャンピオンステークスに出走し、強行ローテでエリザベス女王杯に出走したスノーフェアリーがいるだけに、こういった強豪を招待するためにも、JRAはもう少し海外の招待馬陣営への対応を考えなくてはならないとこのレースであらためて思った。







ダービー卿チャレンジトロフィー



◎ネオサクセス
○ベルシャザール
▲テイエムオオタカ
△ダイワファルコン
△ガルボ
☆タガノエルシコ




すっかりボコボコになった今の芝は基本的には差し脚を生かしやすい。マイルなので先週の日経賞のようなごまかしは利かないと考えていいだろう。


◎ネオサクセス。位置取りが後ろすぎた金杯、前残りの競馬だった中山記念ともに脚は使っているし、相手関係も楽になる。斤量も54キロと恵まれたし、持ち前の切れ味が生きる条件が整ったと言える。


実績上位のベルシャザールは喉が完治しているかどうかだけ。テイエムオオタカは一度使われてさらに気配は上昇している。ダイワファルコンはまだ気性面に難しさが残っていてアテにしづらいが、力そのものは上位の存在。この冬好調のガルボはトップハンデがどう出るか。


穴はタガノエルシコ。故障もあり出世は遅れたが、こちらもうまくためれば相当な瞬発力を持っている。中山のマイルも合いそうで一発を期待。








大阪杯



◎アーネストリー
○フェデラリスト
▲ナカヤマナイト
△トーセンジョーダン
△ローズキングダム
☆メイショウカンパク




金鯱賞の施行時期が変更したことで、大目標である宝塚記念までの間に適鞍がなくなってしまった◎アーネストリー。ここで多少走りすぎても時間はありあまるほどにあるので、休み明けでも本気で勝ちにくるとみた。馬体が多少余裕残しに映るのは否めないが、地力の高さでカバーしてくれるだろう。


勢いに乗るフェデラリストは能力はここでも最上位だが、前2走がやや一生懸命に走りすぎたようにも思えるので対抗とした。ナカヤマナイトも力は通用するし、前々走のようなためる競馬を期待したい。


トーセンジョーダンは札幌記念で同じように完調手前でありながら勝ちきった前例があるので抑えに加えるが、跳びが大きくまっすぐに脚を伸ばすフォームで岩田騎手との相性がいいようには思えない。ローズキングダムはデキのよさでどこまでやれるか。狂った歯車はそう簡単には戻らないように感じるが…


穴はメイショウカンパク。叩き2戦目の上積みは感じられるし、今の荒れてきた芝なら立ち回り一つで食い込める。