プリわんのお馬な日常 -14ページ目

プリわんのお馬な日常

「競馬は記憶のゲームである」をベースに、独自の視点からあらゆる競馬のお話を掲載しています

土曜日




東京5R  3歳500万下  芝1800m



タイセイグルーヴィ



格上挑戦したプリンシパルステークスでは勝ったスピルバーグに次ぐ上がり34秒2をマークして2着と微差の4着。完成されるのはまだ先だが、上のクラスでも通用する素質を見せた。叩いた今回はさらに状態は良くなっており、頭数も10頭立てと手頃。パンパンの良馬場なら間違いなく切れるし、勝ち負け必至。




東京10R  薫風ステークス



プレイ



昨年の今頃はGⅠ戦線で好走していた馬。その後も好走しながら勝ちきれない競馬が続いていたことから、ダートに矛先を向けてきた。走ってみなければわからないが、力強く掻きこむ走法を見る限りダートはかなり走るのではないかと見ている。要注目。




京都7R  3歳500万下  芝2000m



ローゼンケーニッヒ



-28キロと明らかに本調子ではなかった上、馬場が渋った影響もあった前走若葉ステークスだが、直線ではいい脚で差を詰めた。トップスピードに乗るまでに少し時間はかかるが、末脚は確実。能力は断トツなので、若葉ステークスで大きく減っていた馬体がどこまで回復しているかに注目。





日曜日




東京1R  3歳未勝利  ダ1300m



ソーラーインパルス



前回は1頭だけ36秒台の脚を使いながら、スムーズに先行した勝ち馬をあと一歩捕らえられなかった。ためれば確実にいい脚を使えるし、再度同じ条件なら順番。



東京5R  3歳500万下  ダ1600m



オーシュペール



距離が少し忙しかった2月の東京戦でしっかり伸びてきた内容から、現級上位は明らか。ここ2戦は脚抜きのいい馬場が合わなかったし、パワー比べでこその馬。今回は大丈夫だろう。







今週末はいよいよダービーです。土曜日に重賞がないので日曜日の注目馬も載せておきます。競馬の祭典を思う存分楽しみましょう!




戦前から混戦模様だった今年のオークス。まさかここまで力の違いがはっきりする結果が待ちうけているとは誰が想像しただろうか。




果敢にハナを切ったマイネエポナがやや速い流れを作り出し、縦長の展開。元々2400mに適性がありそうな馬はこれといっておらず、それを追いかけて行った馬たちは案の定早々に脚が上がった。その中で、馬場の真ん中を次元の違う末脚で駆け抜けたのが桜花賞馬ジェンティルドンナだった。



これまでマイル戦しか経験したことがなかった上、どちらかと言えば切れ味勝負型。加えて桜花賞時に手綱をとった岩田騎手が騎乗できないなど、過酷な2400mを戦い抜くには決してプラスではない材料が揃っていたことから、桜花賞馬ながら人気ではミッドサマーフェア、ヴィルシーナに遅れをとっていたジェンティルドンナ。この日もゲート前の輪乗り時からテンションが高く、見た限りではとても2400mで5馬身差をつけて圧勝するようには思えなかった。



ところが、レースでは人気2頭を見ながら折り合いはバッチリ。勝負どころで馬群の外に出していざ追われるとまさに次元の違う脚。あっという間に突き放して最後は5馬身差。同世代の牝馬では現段階では力が2枚も3枚も違う。そうはっきりと印象付ける圧勝だった。オークスで5馬身近い差をつけた馬は近年では浮かばない。ぱっと思いつくのもテスコガビーくらいだから、ジェンティルドンナが見せたパフォーマンスは現3歳では圧倒的だった。



ただこれだけ強い勝ち方をしたとはいえ、残り200ではかなりフラフラしており決してこの距離が得意とは言えず、この時期の牝馬によくある完成度の違いによる部分も大きいだろう。2分23秒6というとんでもないオークスレコードを叩き出すなど、このレースで力を出し切った感は強い。力の違いは明らかになっただけにあとは無事に夏を越せるかどうか。順調なら牝馬3冠の可能性は高いと言っていいだろう。




距離延長はプラスと見られ、勝ち馬より人気になった2着のヴィルシーナ。向正面から内田騎手の手が動き、勝負所でも手応えはさっぱりと言ってよかっただろう。エンジンのかかりが遅い馬とはいえ、さすがにここまで追走に苦労しているようでは厳しいと思ったが、思った以上に直線もしぶとく伸びてきた。この馬の力は見せたが、桜花賞で半馬身差だった着差は、逆転材料になると思われた距離延長で一気に5馬身にまで広がってしまった。完敗だった。



3着アイスフォーリスと4着アイムユアーズの差はこの距離で求められる最後の底力の差か。いつもより後ろで我慢したアイスフォーリスはステイゴールドの産駒だけあって長めの距離でも簡単には息切れしない。やはり2000m前後なら堅実だ。アイムユアーズは距離不安がありながら勝ちにいく競馬をした分苦しくなった。それでも力は見せたと言えそうだ。




とはいえ掲示板に乗った馬たちは総じて残り100mで脚色がみな一緒になってしまった。その分余計にジェンティルドンナとの力差がはっきりしてしまった形になる。しかしながら、掲示板に乗れなかった馬たちはさらに早く、坂の登りで完全に止まってしまっていた。



唯一ゴール前の脚が目を引いたダイワズームも、もっと早い段階で形通りにエンジンがかかっていたらやはり一杯になってしまっただろう。ただ同馬の場合気性的に難しい面もあるのでそのあたりが変わればもう少しやれる可能性はある。



勝ったジェンティルドンナに今後立ち向かえるとすれば、厳しいローテーションでとてもいい状態とは言えなかったハナズゴールだろう。この馬も最後は苦しくなって脚が上がってしまったが、追われてからの瞬発力はさすがのものがあった。万全ならもっとやれる馬だし、能力の高さはあらためて示した。




最終的にはヴィルシーナを抑えて1番人気になったミッドサマーフェアは13着に大敗。道中の折り合いも問題なく、勝負所での手応えも悪くなかったが、さあこれからというところでまったく反応がなかった。本来の切れ味が見られることなく沈んで行ったあたり、スタミナ不足ということになるだろう。この馬の場合休みなく使われてきた目に見えない疲れもあったのかもしれない。後付けでしかないが、最終追いも少しハードすぎたか。




今回のオークスはあまりに総合力の差がはっきりしすぎた。かわいそうだが、「よく伸びたジェンティルドンナと止まったそれ以外」という区別ができてしまうほどにわかりやすいレースだった。この内容が、同世代の牡馬やいずれ戦うことになるであろう古馬との戦いにおいて比較対象になるのかと言われればそれはNOだろう。ジェンティルドンナが見せたパフォーマンスは素晴らしかったが、決して全体のレベルの高いレースとは言えない、そんな感想を持った。



◎ミッドサマーフェア
○ヴィルシーナ
▲メイショウスザンナ
△ジェンティルドンナ
△アイスフォーリス
☆ダイワズーム




人気の中心になるであろう桜花賞2着のヴィルシーナ。エンジンのかかりが遅く、キレない代わりに長くしぶとく脚を使える。いかにもオークス向きの特徴ではある。


しかしヴィルシーナの場合、しぶといとはいえ、前2走を見ればわかるように、マイルの距離ですっと先行するだけのスピードも持ち合わせている。この先行脚質がどうも引っ掛かる。オークスを先行して押しきるにはスタミナ豊富であることが最も重要だが、同馬の母系は短距離寄りの血統。しぶとい末脚を発揮して差す競馬をするなら確実なのだが、先行するとあと少しで持たないのではないか。タイプは違うがトゥザヴィクトリーのようなイメージを抱く。


これを差すなら当時でいうウメノファイバーのような切れ味勝負型の馬。先行馬と違い、差し馬は自分の競馬さえすれば距離をこなせるのが、2400mに挑むこの時期の牝馬の興味深いところ。

フローラSを圧勝した◎ミッドサマーフェアに期待したい。こちらもスピード能力は高いが、デビュー数戦はそのスピードを制御できずにいつもいつもあと100mで捕まる競馬が続いていた。しかし1月の中山戦で我慢をする競馬を覚えると、以降はしっかり脚をためられるようになった。学習能力が高く、2000mでも折り合えた前走は中身の濃いレース内容。今年敗れた2戦はどちらも不向きな馬場と展開で、前述のヴィルシーナと戦ったクイーンカップも大外を回しての6着。素質はここでも上位だし、成長した今なら折り合いも問題ない。父親譲りの切れ味が府中の2400で爆発する。


相手筆頭にヴィルシーナ。◎との差は脚質と作戦のみ。力上位であることに疑いようはない。他では折り合いがつきやすいメイショウスザンナが面白い。自在な走りが武器で、どんな競馬にも対応できるのが強み。長い距離では名手の腕も冴えるはず。

桜花賞馬ジェンティルドンナは昨年一番人気のマルセリーナ同様マイルしか使われていない。実力上位は明らかなのであっさりがあっても不思議はないが、いきなり4ハロンの延長は厳しいだろう。アイスフォーリスはいくらか力不足の感があるが、抜けた存在がいないこのメンバー相手なら距離適性を生かして上位争いできていい。


穴はダイワズーム。例年スイートピーS組は本番では苦しい戦いを強いられているが、この馬は早い時期では総じて気性面での成長に時間がかかるハーツクライ産駒。それが現在3連勝中とあれば本格化したと捉えていい。距離もマイナスにはならないし、期待したい。


名手ウィリアムズ騎手に乗り替わるアイムユアーズだが、あと100mで脚が上がった桜花賞の内容を考えると距離は長すぎると考えるのが妥当だろう。ここは見送り。