不動産業を営んでいると、土地のお浄めのお砂が必要に感じる時がある。
いつも常備しているのだが、先日土地の売買でおゆずりしてしまったので、
手元に一つもなくなった・・ということも理由の一つにし、
時期を合わせ、鎮魂祭に参列してきました。
毎年、新嘗祭の前日に、魂のケガレを祓い、
新たなエネルギーを呼び起こす、鎮魂祭をいうお祭りがなされている。
古来からの続いている神道のお祭りの中でも、
「たまふり」というのはとても大切な儀式だ。
この神社は自分にとって、とても大切な場所で、
大きな転機や、自分の人生の岐路には必ずお参りしてきている、
魂のふるさとともいえるところ。
そして、自分なりに、いつも
「日本の平和、世界の平和」をお祈りしている場所。
やっと念願かない、お祭りに参加することができた。
11月の夜は寒い・・・
底冷えのする中で、約2時間半。
しかも儀式は秘儀なので、神殿の奥のいつもは御簾が下りていて見えない場所に
ご神職の方々の祝詞の声が響き、かすかに鈴の音が聞こえる。
そして、いまご入院中の、天皇陛下のご快癒を祈る言葉が祝詞にも入っていて、
ちょっと感動した。
子供のころは、日本の天皇制とかって不思議に思えたし、あまり意味もよく理解していなかったが、
さいきんつくづく思うのは、古来から「祭祀の最高責任者」として、
日本という国の豊穣や平和を祈ってきたのが天皇だ、と、とらえてみることにしたら、
天皇陛下の存在というのは、日本にとって、とても大切なものだ・・と思うようになった。
この国は、八百万の神がいて、草や樹木、山や海、風、水、
すべての自然の存在にスピリットがいて、それを大切にお祀りし、共存共栄してきた国だと思っている。
土地の神様、山の神様、川の神様、
昔の人たちは、きっとそういうスピリットと無意識に会話して交信していたのだと思う。
そんな、原始宗教のなごりを、この鎮魂祭に観て、
古代の時間に引き戻された感覚にとらわれた。
不思議なもので、その鎮魂の祝詞が聞こえると、
身体がぐるぐるとまわる感覚・・・魂ふりの行も身体を回し、ケガレを祓うのだけれど、
その場のエネルギーを表現すると、回転のエネルギーのように感じた。
その神社のご神職の方々は、みなさんとても丁寧に儀式に臨んでいらして、
一般参列の私達にまで、きちんとお榊と鈴でお祓いをしてくださり、
ちょっと感動・・・。
儀式をうまく言葉で表現することはできないけれど、
こうして2000年もの間、
めんめんと受け継がれてきている儀式を、
きちんと守っていくご神職の方々に感謝しつつ、
最後に宮司さんが
「今年は震災も含め、いろいろなことがありました。
魂ふりをして、新たな命がふきこまれた魂とともに、
来年こそ、みなさんにとって佳い年となりますように。
天皇陛下のご病気が快癒されますように」
とおっしゃっている言葉を聞いて、なんだか心温まった。
「これで、古い魂を振り、新しい魂に生まれ変わりつつ、
佳い年でありますように」
「この地にいらっしゃる神々がご存分にお働きになれますように。
そして、日本が、世界が、平和でありますように。
生きとしいけるもの、すべが、幸せでありますように。」
そう祈りつつ、帰路に着いた。
不動産業をしていると、本当に理屈では説明できない、
不思議なご縁とタイミンク゛を垣間見ることが多々ある。
土地の神様、精霊たちとのつながりを忘れずに、
古来、土地を扱うというのはどういうことなのかを忘れずに、
大切に、仕事をしていきたいと、再度思いました。
