ガラスプロテクションフィルムの施工後の経年劣化 クリアプレックス | DELECTO デレクト 神奈川県横浜市青葉区のカーディリングショップ

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当店で施工したカーコーティング、カーフィルムなどカーディティリング作業記録です。当店はウルトラヴィジョンウィンドフィルム、KSBFサンブロックフィルム、エクスペル・ペイントプロテクションフィルム、3M・ペイントプロテクションフィルム
の正規取扱店です。

以前に当店のデモカーのテスラモデル3のフロントガラスの表面に飛び石などによる破損防止の為に施工したガラスプロテクションフィルムの状態のご報告です。

 

 

施工時期は2022年8月になりますので、1年3か月が経過した状態です。

 

 

使用状況は日中は基本的に屋外駐車で、夜間は室内保管。雨天時などは普通にワイパーは使用しています。洗車は月に2回ほどです。

 

 

※ガラスプロテクションフィルムはボディ塗装面に施工するプロテクションフィルムとは全く材質が違いますので、ペイントプロテクションフィルム(PPF)はこの様な状態にはなりません。

使用開始後、約半年はワイパーでもキズが付かず非常に良好でしたが、半年を経過したくらいからややワイパー傷が目立つようになり1年経つ頃には非常に不快な状況となりました。

外貼りフィルムという事で劣化は当然起こる現象ですので、長期的な実験という事で経過観察しておりますが少しワイパー傷が入るようになった時点でおそらく表面のハードコート層がダメにになって、その後は急激に劣化が始まるのだと思われます。

 

 

ハードコートに傷が入ったところから劣化が広がり、ボディのクリア塗装が劣化して剥がれるような状態と同じような浮きも起こっています。

爪で引っ掻くと簡単に傷が付きます。

 

フロントガラスの表面に施工するプロテクションフィルムは、飛び石による破損防止には非常に有効的な製品ではありますが、紫外線等による経年劣化はどうしても避けられません。過去に施工した車両などで車庫保管の場合では3年以上経過しても軽いワイパー傷が入っているだけの場合もございました。

 

表面に施工するフィルムは外的要因での劣化の問題や、フィルムの透明度などクリアしなければならない製品上の問題が多々あります。特にフロントガラスは透明度・歪み・耐久性などハードルが高く、まだ世界的に見ても全てを完全に満たした製品はありません。

 

もちろん、破損防止の為にレース専用車両ではガラスプロテクションフィルムの施工は必須となっていますし、クラシックカーやスーパーカーなどでガラスの破損を防ぎたい場合にはプロテクションフィルム以外には対策方法がありません。

 

自家用車でも毎日、通勤で高速道路を使用する場合や、降雪が多い地域ではガラスの破損を多いのでガラスプロテクションフィルムは有効ではありますが、施工の難易度が高く、施工料金がまだまだ高額ではありますので費用対効果としては使用状況を加味してご検討頂くのが良いと思います。

 

 

使用したフィルムは今現在、フロントガラスのプロテクションフィルムとしてはNO.1メーカーのクリアプレックスです。その他にも市場ではPシールドやSTEKなど有名な製品が出てきていますがそれぞれ一長一短となります。しかしがら世界中のフィルムメーカーが製品解発を進めていますので今後の発展に期待したいところです。