先生、ここは精神科で診察室だから言える言葉なんですよ「死にたい」って言葉を
2011年6月14日（火）
ずっと不調続きでようやく行った病院
担当医ではなかったけれど、薬をもらうため診察を受ける
医師：「この頃の調子はどうですか？」
私：「あいかわらず、死にたい気分が続いて苦しいです」
私のカルテをペラペラと軽く目を通し、
医師：「ん・・・死にたいっていうのは口癖なのかな？」
「なるべく楽しいことに目を向けてネガティブな思考を
変えるようにしたら、どうかな？」
「死にたい」という言葉が口癖だって
何年もこの精神科に通う私がそう口にしながらも死なないでいることが、
そう思えるのだろう。
私は身内や友人に、
どうかこの苦しさを救ってくれないだろうかという意味で
「死にたい」なんて、露骨な本心を吐いたことは一度もないよ。
ここは精神科で、あなたは医師で、
そして、過多な心配をかけることのない他人だからこそ、
自分だって口に出したくない言葉を、
動悸と息苦しさを感じながら吐いているんじゃないか。
それを口癖だって？
人は、ただいま不幸だから死にたくなるわけじゃないし
ただいま幸せだから生きたいわけじゃない。
生い立ち、背景は人それぞれ、
心の病気であれば、なおさらそれは無関係ではあるまいに。
精神科に通ってるだけで頭おかしいみたいと、
まだまだ偏見誤解がまかり通ってる田舎で、
あげくの果てに自ら命を絶ったら、
まるで犯罪者扱い。
この頃はTVでもうつ病等の啓発的なCMも見かけられるけれど、
うつ病、心の病気が本当に病気として認められているなか、
闘病とは言われない長い闘病の結果に自殺をしたら、
それは病死じゃないなんて。
なら、
本日死なない理由はただひとつ、
私のような苦しさを家族に味あわせたくない。
噂づけにされて、ひそひそとささやかれ続けるんだ。
でも、先生が口癖だと言うのなら、
人の苦しみもわからず、悲しいことだけれど、
口癖だと思ってればいいさ・・・
この人形の手に落ちてくるものは・・・（１０年越しでできあがった創作人形）
ずっと前に手をつけて石膏の原形のままだったのだけど、
この世を見せてあげないと、と思って
去年、手をつけて完成した創作人形です。
創作人形に興味を持っていろいろ独学したものの、うつもひどくなり、余裕がなくなって、
だいいち、下手で(^^ゞ、挫折してしまったけれど、
いつか、また余裕ができたら勉強しようと今も思ってるかな・・・
下の写真は１０年前に撮った原形時のときのもの
こちらは別の人形だけど、石膏の製作過程
こちらも途中のまま（笑）。
色恋短歌「幻想許区４０４」から - page5 - No.21~No.25
色恋短歌集「幻想許区４０４」から ～ ５首(その５)
No.21
簡単に もつれはしないよ 痴情など
覚悟もたずに 踏み込む人よ
No.22
血を泳ぐ 鯉の浴衣は 手ばなせず
なまみ
どう転んでも 生身の女
No.23
ひぐらしに 見透かされても かまわずに
幸せだけを 追えばよかった
No.24
蜘蛛の巣に ばたつかせる羽 薄すぎて
夕陽も透けて 見えるじゃないか
No.25
ここまでは 思惑の糸 届くまい
もうすぐ橋が 見えてくるころ
＊短歌集の前後はブログテーマ「Jeiの色恋短歌」から検索どうぞ
「No.22」で詠んだ鯉の浴衣
ずいぶん前にひと目惚れして、思いきって買った撫松庵の鯉の浴衣
浴衣といっても、変わり織の化繊生地なので、
絽や紗のように夏の着物としても着れる
夏帯をお太鼓に締めると、かなり粋
なぜか、着た写真がない
夏の陽射し、日中外に出られないからだ（笑）。
これだけは、きっと手ばなせない、な・・・
