恐れ入ったぜマドモアゼル | 南仏ーの生活

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ここ最近娘から、彼女のクラス内でカップルが誕生したとよく聞く。

まあ言っても小学生。微笑ましいじゃないかと思っていた。

 

子どもたちの学校では、夏休み前に全学年で市内の野外プールに行き、水遊びをしてお弁当を食べて帰って来る日がある。

その日は保護者もお昼の時に参加してよいので、行ってみた。

 

学校と行っても幼稚園+小学校なので下は3歳から上は11歳までいる。

幼稚園児はまだ丸っこくてあどけないが、小学校高学年ともなると身長も私より高い子も多く、特に女子はとても大人びている。

黒ビキニを着こなしている女の子のスタイルの良さに目を奪われたが、怪しまれるのでチラ見だけにとどめた。

 

そんな大人びた子どもたちも水遊びとなると、大はしゃぎ。まだ子供っぽいところが残っていて他人の子ながらホッとする。

 

しかし、ある光景を見てギョッとした。

娘の友達の女の子が芝生に寝そべって、同じクラスの男の子に背中やお腹をマッサージしてもらっていたのである。

私の視線に気づいた彼女は私に "Il est mon chéri.(私の彼氏なの)"と言った。

あ、これが噂のカップルか!

 

微笑ましいと高を括っていたが、いくら小学生でもビキニを来た女児を男児がマッサージするってどうなのさ?と、戸惑いを必死に隠す私。

その内彼女が彼をマッサージし始めたのだが、驚いたことにかなり本格的。ちゃんと腕や手のひらまで揉んでいる。

こ、これは。。。ご両親がマッサージしているのを見よう見まねで実践しているのかな。

そう思うと再び微笑ましいような気もしてきたぞ。

 

おや、マッサージをする小学生カップルがもう一組いる。

女児が寝そべって、男児が背中を揉んでいる。

 

私の視線い気づいた彼女は私にこう言った。

 

 

えーっと。。。

水着を着た小学生の男女がマッサージをし合っているのも衝撃だが、マッサージしているのは彼氏じゃないとな?

マッサージをしてるキミ、なんか一生懸命やってるけど、ユーはそれでいいのか?

さっきのカップル同志のマッサージがかわいく見えてきた。

 

同じ現場を目撃した夫に、フランスの小学生はみんなこんななのか!?と問いただしたところ、少なくとも彼の時代(今から30年くらい前のパリ)はもっと幼かったはずとのこと。

そこからさらに10年遡る私の小学生時代なんて、まだ鼻垂らして走り回っては転んでたぞ。

 

小学生にしてすでにイケメン彼氏をゲットしつつ、マッサージしてくれる男児もキープとは、恐れ入り谷の鬼子母神である。

(死語か?)