②の続き
セット、演出について。
後ろの映像がコロコロ変わりつつ、大きなレンガ風のセットを動かして
舞台展開をしていきます。少し薄暗い舞台はまさに正塚先生だし、
セット展開もいい正塚先生(笑)らしさが出ているのですが、
なんていうんですかね。当時のイギリスらしさも全開で物語ともきちんとマッチして。
今まで思ったことなかったですが、正塚先生とヴィクトリア朝イギリスって
相性がいい?そして、なにより月組、月城君との相性が抜群!
もうちょっと月城君で観たかったなぁ~おだちん主演も楽しみ。
そんな正塚先生ですが、後ろの映像が凄く綺麗で正塚先生アップデートしてる!
あんまり映像を使われるイメージがなかったので意外でした。
視野が斜めすぎて映像がしっかりとは見えなかったので
配信の時にしっかり見たいところ。(でもムラ楽は観れない・・・)
トップの退団公演は「ザ・退団」がモリモリな演出が多い中、
退団色があまり、というかほぼなしでしたね。最後組子が集まるところくらいか。
あそこは悪いチームはいないのかと思ってたらちゃっかりいましたね(笑)
組子への愛が詰まった演出の話もいいですが、あまりに「ザ・退団」はちょっと。。。
となってしまうので(しれっとサヨナラな感じがいい感じにウルっとなるのでよき)
もう少し退団感があってもいいかなとは思いましたが、このくらいのサヨナラ感が
月城君らしいなとも思ったりです。(その代わり、ショーがモリモリでしたねw)
衣装、ナンバーについて。
衣装はこの時代の、まぁ普通な衣装(笑)トップお二人以外に新調の
お衣装はあったんだろうか・・・ってぐらい、ザ・ヴィクトリア朝のお衣装。
個人的にはこの時代の衣装は好きですけどね。
案外宝塚はこの時代のイギリスの話多いですよね。
いっそヴィクトリア女王とアルバートの話をやればいいのに。宝塚向きな
話だと思うんですけどね~ヴィクトリアが主役になってしまうから難しいのか
ナンバーはほぼほぼ記憶がない中でも強烈に覚えている降霊会(笑)
あのナンバーのダンス、難易度ナートゥ並みだったのでは。
お話全体を通して、異質な存在だったエゼキエルとマキシマスがいい味だしていた。
その二人が雪組出身者というのも縁だなぁと思ったり。それにしても、久々に
こんなチルチルを見た気がする。最近はかわいい系が多かったですしね(笑)
私が観に行たときは、もうすでにりんきらが休演だったので代役だったのですが。
だいやくのやす君、本当に芝居巧者ですね!初日映像観ると勿論
りんきらとアプローチの仕方が違うのですが、役をものにされてて
やすくんらしい”おじさん”を演じておられました。
そして元の役ノセバスチャンにてら君。いやいやこれも本役でしょうよと(笑)
大拙のような存在感、クールで恐ろし気な殺し屋といった風。
やすくんのセバスチャンが想像できないですが、こちらも観てみたい!
ちなつ君とるね君の丁々発止のやりとりだったり、そしてなにより
月城君と海ちゃんのこれまで築き上げた二人の間だからこその空気感というか、
今の月組の集大成がギュッと詰まった噛めば噛むほど味わい深い作品でした。
続く