花組千秋楽・『巡礼の年』『Fashionable Empire』観劇感想 | ★F**kin' Perfect★

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徒然なるままに、つらつらと。。。

今日は花組大千秋楽、本当に今日だけであってもこの日が有観客状態で

迎えることができてよかったえーんおめでとうございますクラッカー

 

退団者の皆さんが一番輝ける日々をコロナに奪われてしまった。ぶつけようのない憤りを

感じてしまいますが、演者たちはもっと辛いはずなのに、そんな想いなんて微塵も出さず

最高の笑顔で舞台に立っているんでしょうね。

今日とい日を悔いなく最高の輝きで送ることができますよう、願うばかりです。

(配信が予定があるため観られなくなってしまった、、心は東京の舞台へ)

 

 

宝塚で1回見たっきりなので、今更ながらですがごく簡単に感想をば。

 

お芝居の『巡礼の年』。リストの生涯を描いた生田先生の作品。

楽曲も当代きってのサロンの貴公子だったリストらしく、小洒落ていましたね!

特にジョルジュ・サンドとの歌は難解でしたが、二人の関係性がよく出ていたメロディライン。

また、サロンで持てはやされている時はこの時代っぽくないダンスミュージカルっぽい雰囲気も、

彼がちやほや持てはやされていた感がよくでていたのではないでしょうか。

 

勿論リスト自身の楽曲や友人ショパンの楽曲もふんだんに使われていましたね!

ショパンに至ってはショーでも使われていたものですから、意図して使われていたかは

わかりませんが、何とも小憎らしい演出でした得意げ

 

演出やセットも生田先生のセンスが良く光るものでした。前述のリストのサロンは

ダンスホールみたいに檀上でピアノを逆弾きするリスト、前半のリストの部屋は

少し退廃的なものを感じたり、マリーに会ってからはどんどんセットが透明感を増し。

と思いきや、後半は重厚感あるものに。演出面といえば、子供時代の音楽院のシーンは

見ごたえあるものでしたね!そして少年役の美空ちゃんは実際にも弾けそう!

(音は出ていませんでしたが、普通に指はあってる感じ。マイティは弾きマネでしたけどw)

 

一方、物語自体は少し難解というか、リストの生涯にスポット当ててるのか、マリーとの

恋愛模様に当てるのか、ショパンや仲間たちのことを中心にするのか、

歴史の流れをメインにするのか。どれも描こうとしてどれも中途半端に思えてあせる

むしろこれだけのものをよく描きこんだなとも思いましたが。

 

宝塚的にはマリーとのことをメインに持っていくと描きやすいんですけれど、

そこまで描くほどにはエピがないのと、リスト自身がショパンや他の音楽家よりは

描きやすい生涯を送っているわけではないのが少し難点か。

(人物像的には描きやすそうな感じもするんですけれどね)

 

特にラストの魂の部屋的なシーンは唐突すぎて少しはてなマークが浮かんでしまいました。

これも見返すとすんなり入ってきたかもしれませんけれど。

それと、もう少しラストはリストもマリーも老齢感を出してほしかったかな?

 

それでも個々のエピソードを観れば見ごたえあるものでしたし、リスト本筋とは離れますが

リストの時代を逆行するありさまと共和主義運動の対比は迫力のあるものでした!

 

退団者の音くりちゃん。彼女がよく演じてきた役柄だったので、最後はもっと違う側面を

観てみたかったというのもありますが、さすがのものでしたね!

飛龍君のまどかちゃん夫役も夫人との愛の葛藤の演じ方が素晴らしく、

二人の演技がもうこの先見られないのかと思むと本当に寂しく思いました。

 

 

ショーの『Fashionable Empire』稲葉先生のノンストップショー!ちょっと星組の

『Celebrity』を髣髴としました。少しガチャガチャが過ぎるところもあせる

 

こういう勢いのあるショーは柚カレー君に合っている部分もあると思いますが、

割と持ち味はノーブルだったりするので、衣装はもう少しヒラヒラ感が欲しかったかな?

何にしろプロローグも途中の群舞も何ともアメリカンな感じでしたねあせる

途中のラビリンスのシーンは柚カレー君の魅力が最大限発揮されていたように。

 

主題歌はこれまたショー全体の雰囲気を表しているかのようなスピード感あふれるもの。

また、前述した中詰めショパンも含め、楽曲のチョイスはどれもセンスが良かったです。

 

途中は星組ファン懐かしいものも!『スカピン』のあの衣装なんて絶対お芝居使えないだろう

って思っていたら、まさかのショーで活躍の場が(笑)中詰めの「♪チュニジアの夜」は

『パッショネイト』で紅さんがフィナーレで歌ってらっしゃって懐かしい~!と。

考えたらこちらも稲葉作品でしたね。フィナーレデュエットのお衣装がチョコミントで、

これも『パッショネイト』を少し思い出しました。

 

フィナーレ群舞の柚カレー君ロングコートはこれぞ花組トップといわんばかりの

コート裁き、マイティの身体能力、ひとこ君の歌唱も遺憾なく発揮され、

聖乃君以下の若手もぐんぐん伸びてきたなと感じたショーでした。

 

そしてパレードは退団者の若草ちゃんえーん花組といえば音くりちゃんのイメージですが、

彼女も本当に歌うまですよね!そして音ちゃんが娘役なのに一人降りしてくれたことが

本当に嬉しかったですクラッカーまいてぃ2番手羽根も本当におめでとうございました!

 

 

あと1時間もすれば花組大千秋楽が始まりますねえーん

舞台の幕が無事に開くこと、心より願ってやみません。