①の続き
脚本について。前述で色々言いましたが、シティーハンターの世界観を
良く表せていたように思います。原作読んだのは昔だしアニメも見ていないですが、
目の前で動く登場人物観て終始ワクワクするくらいにはCHの世界が好きみたい(笑)
(パラレルワールドの『エンジェル・ハート』好きなのもありますが)
今回の話が原作にあったか、オリジナルなのかは原作忘れてしまったので
分かりませんが、シティーハンターならこんな話だろう、
あの登場人物達(リョウや海原)ならこういう動きをするだろうポイントは
きちんと押さえられてたのではないかと。(サイトー先生も熱弁してましたしね)
ミックが原作で酷い目あったんで終始ハラハラしてたんですが、
上手いこと改変されててホッと。ただ、もうちょっと海原と通じているところを
最後の方まで隠すか、リョウを裏切るシーンを早めの方がよかったかなと。
裏切った~と思いきや、な部分がバタバタしていたようで。
個人的にう~んと思ったのが、香がラスト銃を向けたシーン。
香の銃の腕がハチャメチャな表現をされていますが、それはリョウが香に
銃を撃たせないために照準を狂わせたから。血生臭い戦場に生き、親友を
殺されているからこそ、絶対その親友の妹に人殺しをさせないようにした。
勿論槇原だって香が銃を向けるようなことは望んでいないはず。
その二人があろうことが仇討ちに手を貸すようなことをするのは。。。
槇原の亡霊が香を思いとどめさせ、リョウが物理的に止め、ミックが撃つ。
その方が、“らしい”かなぁなんて。ファンとしては納得のいかない展開。
亡霊といえば、冒頭で亡くなってしまった槇村でしたが、これでもかってくらい
登場していましたね(笑)ずいぶん亡霊生活を満喫しているような
『AH』では香が何度も出てくるシーンがあるので(兄のように
満喫しているわけじゃないけど)勝手につながりを感じたりしました。
演出、セットについて。サイトー先生あるあるですが、開演前のお遊びは
観ていて楽しいカラスは原作ファンならテンション上がります。
また、漫画から飛び出るOPからの流れ、ラストの大団円は秀逸!
なんだかんだ、初めと終わりが良ければまとまりが良く思う(笑)
サイトー先生もこだわっておられた当時の看板や宝塚の当時の宣伝、
当時話題のあの人などw古き良き時代に浸れるのも楽しいですし、
あのXYZな黒板も細かいところが場面ごとに変わるので目が忙しい
ただ、先ほども述べたように、ちょこちょこした演出が、、、古い
アニメや原作の雰囲気をある意味踏襲しているとも言えなくもないですが、
そこは令和なので、もう少しリョウのようにスタイリッシュにしてほしいなと。
セットというか小道具ですが、リョウたちの銃もきっと原作通りの物を
使っているのかなとおもうんで(コルト・パイソン)ぜひ殿堂でみたいです
忘れてはならない、100tハンマーも(笑)(新公の映像と比較してですが、
きわちゃんの殴り方が堂に入っているなぁとw)
音楽、ビジュアルについて。なんて言ったって「♪Get Wild」
フルオーケストラの宝塚劇場で咲君が歌っている。アニメは観ていないけれど、
それだけでもう感動ものですね!宝塚verで退社したい(笑)
他にも「♪愛よ消えないで」「♪Still love her」とアニメの曲が使われたり、
北条さんの別アニメの曲が使われたり(何気一番テンション上がった)
オリジナルの主題歌もノリが良くて楽曲だけでも今回楽しめますね!
衣装はポスターの時はちょっと色目が暗いかもとも思いましたが、
動くとそこにいるのは冴羽リョウ。流石ジェンヌさんの着こなし術!
皆さん再現度が高かったですが、何気一番再現度高いと思ったのが
みちるちゃんの冴子。あの弥彦がこんな色気たっぷり大人な女性になるなんて
今回で雪組最後なのは寂しいですが、月組での活躍も楽しみですね
と、駆け足での感想になってしまいましたが。
何だかんだ言いつつCHの世界観存分に楽しませてもらいましたし、
新生雪組の勢いがとても感じられる公演でした。(それはショーも)
ふとした瞬間、あの世界観にまた戻りたくなります。リョウたちが済む世界へ
続きはショーのお話。