月組大劇『WELCOME TO TAKARAZUKA』『ピガール狂騒曲』感想④ | ★F**kin' Perfect★

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徒然なるままに、つらつらと。。。

③の続き右矢印

 

演出、セットについて。何といっても華やかなパリの風景とシンボル赤い風車。そしてフレンチ・カンカン!

カンカン特有の「なにがあろうと足だけは上げ続けます!」な熱狂的な空間にあのシーンだけでも

見に来た甲斐がある!と言いたい所ですが、なんせある人物ばかりに目が行ってしまって(笑)

全体が観たい!一人一人を眺め倒したい!!と思っているのに視界に入ってくるアイツw

あの人の存在がカンカン以外も面白すぎて、ピガール全体の感想が吹き飛びそうですにひひ

 

オケなしだからこその銀橋に橋を架けたり、舞台全体、奥行き、上下の人の使い方が上手い!

ただ、数人の主要キャスト以外物語を動かしている人が少ないのが残念。

あり君すら目立ってないなという印象ですし(どちらか言うとおだちんの方が良い役か)

娘役に至ってはさくらちゃん以外はほとんど汗(かろうじて劇団員のじゅりちゃんか)

 

カンカンシーンは他の人もですが、かなりあり君ハードですよね叫びあり君とはいえ女性ですから、

あれやらせるか~と思うほど。長丁場で2回公演もあり、怪我だけは本当に気を付けて欲しい!

あれをやらせるために役として抑え気味にしているのかとさえ思ったり。

 

これはプログラムの話になるんですが。。。途中たまき君が出れないシーンに本人役として

出演していた蒼真せれん君。最後なんか顔もしっかりだして台詞もあったので

きちんと載せてあげたらいいのに~なんて思ったりあせる

 

セットは最近多用する映像ではなくきちんと立体的にパリや楽屋風景なのが良いですね!

原田先生(というか松井るみさん)のセット転換が本当にスムーズで、他の緞帳芝居が多い

先生には見習ってほしい。脚本は原田先生もう少し頑張って欲しいですが汗

 

 

音楽、衣装について。ミュージカル風なナンバーが多く、またナンバーも長めなので聴かせてくれる。

特にシャルルがジャックにガブリエルの相手をしてくれるよう頼むシーンはコミカルで楽しいアップ

シャルルといえば赤い風車に寄せる歌もしっとり聞かせてくれますね!あの曲好きですよ音譜

 

演出面でも言いましたが、カンカンのリズムはやはりテンションが上がるアップ

終始明るめの曲が多く、ラストもまるでオペレッタの祝祭劇のように盛り上がって幕。

・・・なのですが、ちょっと油断すると「ウェルカム♪」に頭が占領されてしまう汗強烈だわあの歌詞(笑)

 

衣装もムーラン・ルージュが話の舞台という事で華やか!結構派手な色使いだったのですが、

松井さんのセットと調和し話にもよく合う。本当に原田先生は美術面が素晴らしいと思う。

劇中でるうさんが新調といってたカンカンのお衣装は本当に新調だったかな?可愛かった音譜

 

衣装と言えば外せないたまき君の女装(笑)普通にかわいらしかったですよニコニコ肩幅が立派なだけでw

ジャンヌ、ジャック、ヴィクトールと3パターンのたまき君が楽しめるのも今作の売り得意げ

某作家先生も「また着替えたのか!」と言ってますしねwヴィクトールよりジャックの方が

色っぽく感じるのは、ある意味女性が男性を演じる宝塚にも通じるところがありますね!

 

ガブリエルのコケティッシュさ、シャルルのダンディズム、ちなつ君のイケおじ、あり君の精悍さ。

今回は本当にどのビジュアルも好みで眺めているだけでも良きアップ一番目を奪われたのはボリス(笑)

 

 

フィナーレナンバーについて。本編中出番が少なかったあり君がフィナーレの歌手に。

せりあがってターンをした後にピタッと止まるのが流石!娘役さんに囲まれてキラキラも倍増。

 

106期生のロケット。これはもう泣くしかないしょぼん衣装はパステルカラーなトリコロール。

初舞台ロケットは前後入れ替わってはいても後列の人がちゃんと見えた方がいいなぁと

思っているので、あまり幅がない方がすきなのですが(後ろの羽根とか)

今回はすっきりとしたデザインで、でも腰ラインのボリューム感が可愛いデザイン音譜

 

振り付けも近年の初舞台ロケットの中ではオーソドックスだったかな?

ももさり先生初舞台ロケットの振り付けは初でしたよね?星組時代懐かしいなぁニコニコ

 

群舞は本編が派手な色彩だった分、黒燕尾で羽山先生の振り付けでピシッと決め。

ここ数年の羽山先生振り付け本当に素敵だなぁと。『眠らない男』は結構あれだったので汗

しばらく引きずってたんですが(笑)特に久々の黒燕尾は震えるほどカッコよかったです。

 

デュエダンはソーシャルディスタンス系でしたが、離れていても夢見心地グッド!

劇中のデュエダンも素敵でしたね!そういえばあの場面バックが鏡で

客席をムーラン・ルージュの客席に見立てていたのが良かった。

 

パレード。本当に人数が少ないの?と思うくらいの熱気メラメラあそこの真ん中3人の

お衣装も好きでしたニコニコ(特にさくらちゃんの青いドレス姿が)まるで初めて観た人のように、

大羽根背負って降りてくる姿に「今私は宝塚を観ているのだ」と大感動の嵐がしょぼん

自分で思っていた以上にこの感覚を求めていたのだと思います。

 

 

久々に見た宝塚。夢にまで見た宝塚。月組生の芝居も本当に素晴らしく、

こんな時期じゃなけらば声に出して大笑いしたかった。でも今求めていたのはこの笑い。

なかなか遠方からもファンが来れませんし、宝塚の醍醐味である生オケもできない。

それでも一時の事を思えばこうやって大劇場に宝塚が帰ってきたことがどんなに幸せか。

 

どうかその灯を絶やさないよう、イチファンとしても最大限の努力をしていきたい。

そしてまたいつか劇場一杯のお客様、オケ、組子全員の笑顔が帰ってくる日を

いつまでもいつまでも待っていますから。。。

 

 

いや~しかし本当に風間君には参った(笑)そしてあんな役でもちなつ君がカッコよかったラブラブ