今日から雪組が東京で初日を迎えますね！
発表があって初めての舞台、きっと劇場の雰囲気も違うでしょうね。
某ウィルスだけでなく体調の崩しやすい季節、誰一人欠けることなく
楽まで駆け抜けられますようを全うされますよう願っております！
という事で少し空きましたが②の続き
演出、セットについて。これぞ謝先生と言わんがばかりのダンスナンバー。
一つ一つの場面に見応えがありました。中国舞踊や武道を取り入れた
訓練シーンや立ち回り、舞も見どころの一つですね！
組子の熱も一段と入り、このシーンだけでも何度も観たいと思わせる。
特にラストのお引越し大移動は一見ちょっとシュールなんですが（おい）
これまでの価値観や自己の大切に守ってきたものを捨て、
本当に大切なものの為に大地を踏みしめる歩む姿に
これから新しいものへ目指していく星組の姿を重ね。
本当に大切なのはその器、というのも謝先生から礼君へのエールですね。
謝先生自身のルーツも少し垣間見えたように思いました。
ただ舞台の広さや奥行きと言ったダイナミックな隊形移動はありましたが
あまり大劇場の機構自体が使いこなせてないのが気になったのと、
盛り上がったら暗転の繰り返しでだったのが単調に感じる部分も。
絵本的というか紙芝居舞台としてみたらいいのかも（舞台の画は綺麗なので）
これはくらっちという語り部がいるのでどうしてもそこで途切れてしまうというのも
あるのですが、後ろでもう少し人を動かしてみるとかしてほしかったかも。
ただ、くらっちの使い方というか最後のスパイスが効きすぎるぐらい効いたので！
あそこは本当にやられたなぁと。またくらっちの演技が『龍の宮』に引き続き素晴らしかった
ラストと対比してプロローグの明るさも後々響いてくる。プロローグが明るければ
明るいほど途中の重さにグッとくるし、最後のシンプルな締め方も生きますね。
セットは何といっても谷の幻想具合でしょう。大樹、黄金に輝く岸壁。
まるで宮崎駿の世界のよう。落ち着いた色合いの谷と対比して都の華やかさ。
もう少し注文するなら、白を基調とするより赤とかもっと派手目な方がよかったか。
今作一番おいしいんじゃないかと思われるなぞっち(笑)その役割や性格共に
申し分ないのですが、個人的には最後名は明かして欲しくなかったかなとも。
名乗らなくても十分誰かは匂わせていましたし、作品としてはなぞっちはなぞっちのまま
最後まで礼真たちを見守ってほしかったです。（あそこら辺の持っていき方は少し強引か）
まぁどちらか言うと頭で楽しむというよりかは目や耳で楽しむお芝居ですので、
深く考えずにパッションほとばしる組子の熱演に浸るのが正しいのかもしれません。
音楽、衣装について。舞踊シーンばかり目が行きがちですが、情緒あふれる楽曲も
今回素晴らしいと思います。主題歌はじめ音律も耳の心地よく。
（ただショーの曲がインパクトあるのですぐに「レイー♪」に頭が占領されるw）
個人的にはせおっちとのデュエット曲が好きですね
二人のハモリもよかった。
衣装は王朝の人達は華やかで軍人たちは厳か。何気鎧が新調に思えたのですが、
他にも使っていましたっけ？中華風の衣装や鎧姿を見ると三国志とか水滸伝とか
やってくれないかなぁ～なんて思ってしまう歴女(笑)（水滸伝は難しいか）
一方汶族はその役柄からして大分抑えめな衣装（除くなぞっちw）
若干村と谷で色味が違う気がする。汶族衣装の礼真は出てきませんでしたが
（最後は〇の姿としてでしたし）想像したら阿弖流為になったのは内緒
まぁ色々と書いてきましたが、終わりよければ～ではないですけれど
最後自覚をもって纏めようとする礼君の覚悟の顔を見れただけでも
お披露目として良かったのではないかと。
それにしても礼真に長の座を譲ったけれども王無き民をずっとまとめてきた
タカモクさんも報われてほしい、、、と最後思うくらいにタカモクさんカッコよかった
それにしてもなぞっち→タカモク→礼真って全員９５期やないか～いと(笑)流石！
最後に、、、天寿君が最近にしては珍しく小心者というか器の小さい男。
（いや『アナワ』も『食聖』も大概だけどw威厳のある役や変態チックな役が
最近多かったですからね）演技は流石ですが、ファンとしてはやはり少し物足りない
勿論学年的にもポジション的にもこれからはこういった役も演じていかなければ
ならないんでしょうけれど（柚長さんが専科に行かれたら実質組のナンバー３ですからね）
次の大劇ではキャピュレット卿とか演じてくれないかなぁ～なんて思ったりです。
続く