『女王ヴィクトリア』 | ★F**kin' Perfect★

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徒然なるままに、つらつらと。。。

NHKで放送中の、明日最終回を迎える『女王ヴィクトリア』

イギリスのドラマらしい堅実な淡々とした作りで、“ドラマ”として面白いかと問われたら

どうだろうという感じですがあせる歴史ドラマとして見たら非常に興味深いです。

 

主人公は勿論ヴィクトリア女王。ヴィクトリアが即位しアルバートと結婚、第一子を

出産するまでが描かれてます。って61年もの在位期間中のたったの4年なんですが汗

 

勝手なイメージながら、ヴィクトリア女王って“女傑”というイメージだったんですよね。

それこそマリア・テレジアのような偉大なる女帝。現在のエリザベスⅡ世に次ぐ

在位期間の長い方ですし、かのシャーロック・ホームズも活躍するヴィクトリア朝は

それこそ華やかと革新に満ちていて、、、なのですが、どうにもそんな感じではない汗

 

まぁそれもそのはず。ドラマではまだ20歳前後の若い女性、そして実はヴィクトリアが

偉かったのではなく夫のアルバートが偉かった。(事実、最愛の夫であるアルバートが

死去してから緩やかに英国王室は権力を失い、大英帝国自身も力を弱めていきます)

コチラいかにも生真面目そうな紳士がアルバート。心からヴィクトリアを愛しているんですが、

とかく堅物の一言で。でも革新的な考えの持ち主で、多大なる影響を女王に与えます。

 

アルバートは実はドイツ人であり、アルバートの兄の名前がエルンスト。エルンストって

ずいぶん変わった名前だなと思ったら実は英語読みをしたらアーネスト“Ernest”なんですね。

ちなみにヴィクトリアの母親もドイツ人でヴィクトリアという名前自体がドイツ名から来ているとか。

その前の王様もドイツ人だったみたいですし、実は英国王室ってほとんどドイツ人なんじゃ。

 

ヴィクトリアとアルバートの子、つまり王太子は現在の王太子に次ぐ“王太子時代が長い”そう。

(まぁ双方とも母親の在位期間がとてつもなく長いから当然っちゃ当然か)この王太子が

どうしようもなく“ダメ人間”だったそうですが。この話でピンッてくる方もいらっしゃるかも。

そう、あの『ヴィクトリアン・ジャズ』で柚カレー君が演じていたあのプリンスですね(笑)

この王太子は後にエドワード7世に。このエドワード7世の孫があの霧矢さん演じる『エド8』

 

逆に遡ると。ヴィクトリアの父親は即位する前に亡くなってしまいましたが、その兄、つまり

ヴィクトリアの叔父がジョージ4世。フランス革命期は“プリンス・オブ・ウェールズ”だった方w

こうやって繋がりを考えると歴史も面白いものですね(笑)(そして学生時代に知りたかったわ)

 

ヴィクトリアの洗礼式で代父になったのはロシア皇帝アレクサンドル1世。

つまり『眠らない男』のまお(笑)ヨーロッパは横のつながりも面白くてややこしい。

特にヴィクトリア女王はマリア・テレジアと同じく“ヨーロッパの祖母”として次々に各国に

子女を嫁がせていきます。これが大いなる悲劇をもたらすこととなるとは、、、

 

ヴィクトリア女王は血友病の保因者でした。もうこの言葉かわわかると思いますが、

偉大なる女王の血がロシアで多くの血を流す遠因の一つになるわけで(皇太子アレクセイは曾孫)

ということで明日ようやくロシア革命の前日譚、極寒の『神々の土地』に行ってまいります!