② の続き
ルパン一味(大湖せしる・彩凪翔・彩風咲奈)
ルパンもですが、この三人もクオリティーが凄い!制作発表の時はまだ衣装に着られてる感がありましたが、
ずっとその服で生活していたの?ってぐらい。アニメからそのまま飛び出たかのようでした
単独で仕事をしに来た不二子ちゃん。(勿論ルパン達を利用しようと思ったんでしょうけど)結果、
タイムスリップに巻き込まれ、ルパン達と離れ離れに。でも、ここは稀代の女泥棒。一人でもすぐ様
この時代に溶け込みパトロンを見つけます(しかも大物)この辺は人恋しそうだった銭形と違いますねw
ルパンの計画に乗り手を貸しますが、まぁ不二子ちゃんだからやっぱりねという展開。(ただ、あそこで
あんな事しても不二子の益にはならない気がするけど。ルパン達いなかったら帰れないしね)
結局、最後はルパンと共闘ルパンと息の合ったコンビネーションを発揮!なんだかんだ、ルパンは
マリーを守りに行くのじゃなしに不二子を助けに行くあたり、原作の関係性を表現していますね
男役10年、そして娘役転向して暫くたった今だからこそできるこの役。警官の合間を這って抜ける
だけなのに、ドキっとしてしまいそうな体付き。思わず見とれてしまうおみ足w(て、私はおっさんか)
ロアンの愛人の時は貴婦人の恰好をし、貴婦人の振りをした“峰不二子”なんですよね。ただ貴婦人を
演じるだけじゃなし。その辺の塩梅も流石です!男役顔負けの迫力ある立ち回りも見ごたえありました。
宙組のせーこさんもですが、“娘役”としてだけでなく一つ武器があるのは強みになりますね!
(勿論、花組のきらりさんのように“娘役”を追究されるのも強みですが。。。あぁきらりさん)
そういえば、、最初の現代で盗んだ“マリアの涙”はどうしたんでしょうかね?
次元と五ェ門の二人は出番こそ多いものの、台詞も単独の役割もそうあるわけではないですが
原作も割とそういう話多いですし(特に五ェ門w)二人に至っては、その場にいてくれてさえいいとすらw
次元がタバコを吸い、五ェ門が目を瞑りながら斬鉄剣を抱えている。もうその姿を観ているだけで
妙にテンションが上がってしまいます次元のピストル技は最後に見れますし、五ェ門の名台詞もあって。
テンション加速ですよ次元の帽子の角度や猫背気味の姿勢だったり、五ェ門の座った時の着物の
ふわっと感(何となくわかります?)だったり。本当に物凄く研究されたのだなと思います。
そんな二人ですが、“造形”と違うシーンはそれで微笑ましかったり(特に五ェ門)カリオストロのところで
ラインダンスした時に妙に楽し気だったり、泣きまねしたり、斬鉄剣と思ってみてたら“筆”だったり。
(どのシーンか忘れてしまいましたが、一人で髭ダンスを楽しそうに踊っていました。あの五ェ門がw)
最近月城君やひとこ君の台頭に押され気味かなとも思っていましたが、ここにきて一皮むけたお二人。
文句なしにカッコよかった!(歌で少しズコっとなりかけたのはご愛嬌)イメージが固まっているキャラを
演じる難しさもあるでしょうし、一方助けられた部分もあるかと。この勢いのまま次に繋げて貰いたいです
(翔君が素足に草履だったのですが、たまにルルベ気味で。まさおさん思いだしましたw)
カリオストロ一味(笑)(望海風斗・他)
“一味”なんて書くと悪者のように見えるし、実際詐欺師集団なわけですが。。なぜか(笑)と付けたくなるw
そんなジュゼッペ君。基本的に扱われ方が雑!良いようにつかわれたルパン達は勿論のこと、
手下のセラフィーナに対して偉そうにしている割には「ジュゼッペ」呼ばわりされ、ジャンヌも邪険に
扱われてそうw(まぁ、レトー君はそれを上回るダメ男っぷりですからね)
最初から詐欺師だったわけではなく、元々は錬金術師を目指していたジュゼッペ。尊敬する師匠が
詐欺師扱いされて酒におぼれ死んでしまい、「錬金術なんてないんだ~」とグレてしまった彼。
でも、きちんと魔術書を大事に保管してあるあたり、心の隅では目指していた気持ちが残っていたんでしょう。
銀橋のちょっとオリエンタル気味なナンバーからもその辺の心情がダダ漏れていましたが。
(プチネタですが、歌詞に出てくる“マギ”元は新約聖書の“東方三博士”を差し、そこから奇跡をもたらすものとして“奇術”
“魔術”の意味に。英語の“magic”の語源となり、マグネットやマグネシウムもマギから由来したとか何とか)
その辺の野望をチョイチョイとルパンに刺激され、ついに決心してルパン達の誘いに乗ることに!
錬金術らしい呪文を唱え、「エロイムエッサイム」もきちんと元のヘブライ語で「エロヒームイッシーム」と
唱えるジュゼッペ。(ルパン一味は「俺たちあんな大層な呪文言わなかったよな?」と内心笑いを
こらえていたに違いないw)からの~渾身の「開けっ!ゴマっっ!!」成功し、「俺はっ錬金術師だ~!」と
大喜びしているジュゼッペ。が、被せるように「♪銭形マーチ」が流れるので、そっちに全部持っていかれw
しかも、歌の最中に彼に災難が降りかかってしまうのですがいかんせん、ともみんに注目が
行ってしまうのであまり気づいてもらえないという(セラフィーナを庇う姿はカッコよかったですよ!)
もうそれっきりかなと思いきや、、、すっかり忘れていた「カリオストロ伯爵、参上!!」w(だって、普通は
最初に言うのかな~とか思いますやん)でも、やっぱり服のセンスが残念なことになってるし、
あまり皆驚きもしなければ、さほど相手にもされない。最後まで残念なジュゼッペ君ですが(笑)
高笑いが気持ちよさそうだったので良いことにしますwそんな残念な彼も可愛いし
雪に異動して初の公演。心配がなかったわけではありませんが、それ以上の期待に見事応えてくれました!
何気生で観たのはベネディクト以来でしたが、芝居の間も歌もあの頃に比べても上達しています
比例して顔芸もですがw(まぁアドリブ力はこれから鍛えるとして。東京楽まで長いですし)
割と前面に出していくタイプなので雪芝居と合うかなとも思いましたが、今回は役が役なので(笑)
良い具合にマッチしていましたが。(そういう意味では、組替え初の役がジュゼッペでよかったかと)
次は主演としてカンパニーをまとめる立場、そして慣れない日本物と“雪組子”としてどうしていくのか。
まだまだ踏ん張りどころは続きますね。(まぁ、ともみんみたいなタイプもいますけど)
くらっち演じるセラフィーナ。とにかく可愛い!そして細い!!なんだかんだでジュゼッペのことが
好きなんだな~とジュゼッペの挫折も秘めたる想いも、セラフィーナだけは理解してあげていたのかなと。
ジャンヌとレトーのバカップル。(というより完全にレトー尻に引かれてますが)マリーが嫌いといいつつも
最後は一家を助けてあげるジャンヌがとてもいい人。きっとあの後も一家の(おまけにレトーもw)面倒を
見てあげたのでしょうね。そのレトーは悪ぶってはいるもの、中身は月城君だった(笑)
二人のイチャツキ具合や呼吸の合い加減が素晴らしかったです(アドリブで“グリコ”やってましたが、
「ち~よ~こ~れ~い~と、うわっ!」っとジュゼッペに当たりそうになったレトーが可愛い)
続く