⑥ の続き
【第四十章~第四十二章】(モスクワ遠征・帝国の崩壊)
モスクワ遠征での失敗、相次ぐ敗退。帝国の終焉をブリはかねてから予言していたと書いてますが、
その理由として「どんなに運命が傾いても、彼は決して諦めて講和する人物じゃなかったから」と
「青春の血と勝利の栄光に輝きながらイタリア遠征軍旗を掲げた時」に「かつては全欧州の空を勝利の翼で
羽ばたいていた傷ついた鷲が、今は自分の巣すら防ぐのに精一杯な状況」を見せたら彼はどう思うだろうと。
(回想録の中でも“傷ついた鷲”というキーワードが出てきて、ちょっと涙目)
【第四十三章】(ウジェーヌ・ミュラ・国境へ)
ウジェーヌは早くに危機的状況を察知し、本格的に戦争に入る前に国境の防衛に入り。ブリも「流石彼の
息子として恥じず、部下からも慕われていた」と。なんていうか、ウジェーヌが優秀すぎて流石礼君w
そんな折にミュラが謀反。ナポに報告したのはウジェーヌ。最初はナポも信じてなかったですが、本当と
わかると大激怒「恩知らずの~裏切り者~♪」ですね(笑)そんなミュラと対したのは、やはりウジェーヌ。
劇中ではあれだけ仲良さそうだったのに。。。この裏切り劇がさらにナポを窮地へと。
ナポが国境を守るためにパリに立つ日、ブリはパリ警備隊の一士官に。この時ナポは兵士たちに言います。
「余の皇后と、余の希望である子を残していく。フランスに次いで最も愛するものを、諸君の誠意に委ねる」
ブリは皇帝の継嗣を護るいうより、旧友に子を預けられた気持ちになり深く感動したそう。
(それでも結局連れ去れてしまい、「不実もの!」になってしまうのですが)
ナポがパリを発ったのは、ちょうどルイ16世が処刑されて丸25年後だそうです。
【第四十四章~第四十六章】(マルモン)
パリに迫ってくる連合軍。マルモンは7千の兵で5万5千の敵と対峙して、1万5千の兵を倒し或いは
捕虜に。マル自身も敵の真っただ中に切り込んでいき、その(例の)帽子には弾で打ち抜かれた跡も。
それこそ、死に物狂いで守ったんでしょうねそれでも、大軍相手に防ぎようもなく。。。
そこへ、ジョセフからの手紙が。マルモンに全権を委ね「交戦かなわなければ退却すべし」というものですが、
なんとジョセフはその手紙を出すと同時に逃げ出したらしく「この逃走に驚いた人は、彼のことを
よく知らないからだ」とブリもチクっと皮肉ってます
「こんな状況で、せいぜいあと二時間しか持たないパリでどんな手段があるのか。戦闘を休止するとともに
パリの開城をしたマルモンは批判されるのは不当であり、むしろ感謝されるべきである」と、ブリ。
戦場から帰ってきたマルは、軍服はボロボロに破れ、全身煤だらけ、顔は無精ひげで誰かわからないほど。
発した言葉は「フランスは是非とも救わなければならない」・・・マルモン~。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
混乱のフランス。そんな中、臨時政府に対し兵士たちの叛乱(というより暴動が)このままでは拡大し、
更にフランスの立場が悪化すると思われたとき、マルモンが一人馬で兵士たちの前に立ちます。
「お前たちは俺に背くのか。俺はお前たちの友ではなかったか。お前たちと一緒に俺は20回も
負傷したのではなかったか?俺はお前たちと苦難を共にしたではないか。将来もお前たちと共にしようと
してるではないか。」その言葉が終わらないうちに、兵士たちから「元帥万歳!」の声が。
“マルモンの勇気が全てを救った”と、ブリ。ていうか、マルモンかっこよすぎでしょ
そして、とうとうナポレオンは退位宣言にサインをします・・・
【第四十七章~第五十一章(終章)】
その後、ナポレオンのエボバ行き、百日天下、敗戦、そして死について記載されてます。
の中でも印象に残ったのが、退位後に兵士たちへの別れの言葉。
「わが兵士諸君よ。余は諸君らと共に栄光と名誉の道を歩んで来た。余はフランスの為に出ていくが、
これからも祖国に尽くしてくれ。フランスの幸福は余の幸福であり、フランスはなお余の希望である。
さらば兵士諸君!さらば友人よ!!余の希望はいつも諸君の上にある。(意訳)」
そして「皇帝万歳!」の声。。。つい、「我らがナポレオン~♪」って歌いたくなっちゃいますね
後半はかっとばしちゃいましたが、最後まで私の趣味にお付き合いいただきありがとうございます
これで思い残すことなく月組観れるわwww(でもナポDVD買ったら、またフランスに戻りそうや。。)