これでもかってぐらい100周年を持ってきた『コングラ~』身構えていたよりは楽しめましたwが、
割と辛口かもしれませんので「このショーが好きだ~」って方は回れ右した方がいいかも
(主に演出面についてですが、違う意見を持たれる方が多いと思います。)
まず、とにかく女装が多いこれでもかってぐらい女装祭りです。あれ?男祭りって言って
なかったっけ誰がどのシーンで出てくるなんて把握してなかったもので、サッとオペラをあげて
スッと下げる動作を何回行ったか(や、遠目では皆さんお綺麗でしたよ←おいw)
壮さんは一人エレクトリカルパレードだし、大さんはダルマなのに一番でかいから2丁目の雰囲気
モンモンだし(多分宙時代だと周りがでかいからそんなに思わなかったかも)他にもほぼ皆
女装してるんじゃないって思うぐらい。きんぐやなまこさんの学年で『火の鳥』風の赤のお衣装は
割とキツ(以下自粛)もっとカッコいい皆さんがみたいんだ~と別に男役が女役する事に
全否定ではないのです。ただ、やる頻度とやる方の人選の問題であって。。。
既視感。最初はジャンクションのオマージュだとしても、新作ショーなのにどこかで観たような
(過去の大介先生の作品も含め)シーンのオンパレード。あちこちの“中詰め”を切りはりしたような
構成に、シーン一つ一つを観れば雪組さんの頑張りもあって素敵なのですが、まとめてみると
メインディッシュばかりでてくるコース料理みたいで「お腹いっぱい~もう食べられへん~」てなる。
客席降り。2階席のお客さんは置いてきぼりだけど1階席は楽しいし~という、毎度“ハリネズミ
のジレンマ”な問題は置いといて(ただ客席降りは好きですが、盛り上げるために客席降り
するのではなく、盛り上がりのピークに降りてきて欲しいなって希望はあります←微妙な違い
なのですがw)客席降りが2度もあること。そしてどちらも(ほぼ?)同じお衣装で降りてきた事。
同じナンバー歌うにしろ、衣装を変えるだけでもガラッと雰囲気変わるのに~と思わずに
いられませんでしたもしくは、あえて“同じ”に演出したのかもしれないですけどね。
組カラー。割とお芝居同様フリーな振り付けが多かったですし、それがいけないとも言いませんが
(むしろ各々客席を釣りまくってた組子を見るのは楽しかったですがw)フィナーレでのビシッと
一糸乱れぬ群舞に「これぞ雪組の真骨頂(少なくとも星には無理w)」同じ意味でカンカンも
迫力ありましたし、もっと他でも“魅せるシーン”がほしかったです
それと、これは組カラーというより壮さんのカラーかもしれませんが、メインのゴスペルよりも
中ほどのラテンでパッショナブルなシーンの方が合ってるような気がしました。(ただ、これは
花時代の『コンガ』とかでオラオラな壮さんを見慣れてるからかもしれません)
これは演出面じゃなくて組子に対してなんですが・・・皆さん、歌が銀橋での歌い継ぎの場面、
『エトタカ』で感じたのと同じ気持ちになってしまいました「歌、レバンガ~」流石に
まっつさん一人抜けたからって全体の歌のレベルがどうこうするとは思いません。が、やはり
抜けた穴の大きさを実感せざるを得ません東京では無事復帰できるといいのですが・・・
これは個人的な思いなのですが(さっきから個人的でしかないけれどw)普段のショーで
“タカラヅカ”を前面に出されるのはあまり好きではありません。(タイトルならいいですよ!
『ロマチカ』とか好きなショーですし)なんていうか、あまりに宝塚賛歌すぎると
「タカスペでいいやん」って思ってしまう。ちょっと恥ずかしなっちゃうんですかね?
別に宝塚前面に出さなくても思わず赤面しちゃうようなナンバーは今までもたくさんありますし、
「だって100周年だもん!おめでたいんだもん!!てか今観てるの宝塚だもん!!!」って声も
自分の中にあります。ただ今回の主題歌・・・歌詞のセンスが・・・や、「バチンバチン♪も
どうなんって言われたらアレですが(笑)私が変に意識し過ぎなのかもしれません。。。
と、結局は色々いちゃもんつけまくりましたが観る側のスタンスによっても受け取り方も
変わってくるでしょうし、先ほども言ったように一つ一つ区切って見れば、楽しめた場面も多々
ありました(酒場とか、カンカンとか、ジーザスとか、ゴッドとか、SAGIRIとか)むしろこれほど
演出面で色々文句言いながらも楽しめたのは、一重に組子の力によるものでしょう
“100周年の幕開き”に相応しいお祭りのようなショーには違いありませんし
雪組子のパワーを思いっきり堪能できた公演でした
あとはアレですね、月のショーもでしたが組子の予習はするもんだと中堅どころから殆ど
分からなくて組子が分かるのと分からないのでは楽しみ度合いも変わりますね。。。
なんとも歯切れの悪くて申し訳ありませんが、個人の感想や細かい所は続きで