とある海峡を横断していて、その線路はまっすぐ一直線という珍しい鉄道である。
どことどこを結ぶのかはわかっていないが、海峡を横断するためだけの鉄道のようで途中下車できる駅の存在はおそらく無いと思われる。
車内から見える景色のほとんどは海だが、その海峡は濃い霧に覆われることが多く、視界のはっきりしない時がほとんどだ。
また陸地に近いところで、天の橋立によく似た景色を見る事ができるのが話題で、その撮影の為に乗る一部愛好家たちには人気がある。
が、霧のために撮影できることはまれである。
とある海峡を横断していて、その線路はまっすぐ一直線という珍しい鉄道である。
どことどこを結ぶのかはわかっていないが、海峡を横断するためだけの鉄道のようで途中下車できる駅の存在はおそらく無いと思われる。
車内から見える景色のほとんどは海だが、その海峡は濃い霧に覆われることが多く、視界のはっきりしない時がほとんどだ。
また陸地に近いところで、天の橋立によく似た景色を見る事ができるのが話題で、その撮影の為に乗る一部愛好家たちには人気がある。
が、霧のために撮影できることはまれである。
東京城の城主。
細身ではっきりした顔立ちの40歳程度の女性である。
常に数十匹の黒猫を従えていることから黒猫夫人と呼ばれるようになった……というのが通説であるが、実際はこの婦人そのものが大きな黒猫であり、つまり人間であるかどうかは疑わしい。
普段は優雅で美しい雰囲気を身にまとう美女だが、ひとたび怒れば人の命を容赦なく奪う冷徹さを持っており、存在そのものは危険である。
城の地下に造られた私設図書館を住居としており、婦人はこの図書館に自分と黒猫以外の誰かが立ち入ることをなにより嫌う。
よって命を奪われる者のほとんどは許可無く城の図書館に足を踏み入れた者である。
婦人は怒るとその身を巨大な黒猫に戻し、凄まじい速さで追いかけて相手を喰らう。
車で城を離れ、都内まで逃げてもまだ追いかけてくるという話があるほどその怒りは執拗であり、対処法を知らなければまず逃げ切ることはできない。
しかし対処法を知っていれば難なく撃退できるため、この対処法を一般に認知させる必要があるのだが、そうすると東京城の利用に問題が生じる為、国により情報規制がなされている。
問題の対処法は、汚い罵り言葉。
追いかけてくる婦人に対し大声で口汚く罵ればよい。
婦人はたちまち耳をふさぎ、そのままどこかへ消えていく。
間違いなく東京都内だが、そうとはとても思えないような田舎地帯がある。
地図にその場所が記されていないため、隔離された都会の田舎と言われている。
田舎地帯にはいくつもの駅があり、それらは一本の路線で結ばれている。
終点から終点までは20分といったところか。
この路線は他のどの線とも繋がらないため、隔離された鉄道と言われている。
私鉄と思われがちだが、JRである。
この田舎地帯には解決されてない問題があり、ひとつは、徒歩か車で人がこの地帯に入り込むと、途端に出る方法がわからなくなるという問題だ。
歩いてきたなら、一帯の外に対して足が向かなくなる。車できても同様に、一帯の外に対して走らせることができなくなる。
この地帯特有の原因が人の脳に何らかの影響を及ぼすためと考えられているが、肝心の原因は解明されていない。
ふたつめの問題は、そうやって出方がわからなくなった人が、なぜか駅に引き寄せられるという問題だ。
出方のわからなくなった人間は、必ず駅に足を向ける。
それは無意識の内に電車を思い浮かべるからかもしれないが、駅で路線図を見たところで、この地帯の線は他のどことも繋がらない。
出方のわからなくなった人は、その多くが行方不明者として処理される。
この不思議な田舎地帯は、しかし駅があり鉄道があり、そして住む人々がいる。
極めて封鎖的であると思われるが、各駅同士の交流で、生活はどうにか成り立っているようである。
この一帯と路線に関して、JRは黙秘を続けている。
ツイッターと読む、特定の人が持つ形の無い装置である。
本来は他者とのコミニュケーションを図るための道具だったが、時の流れと共に変化して、今では異世界への入り口として用いられることが多い。
異世界の住人。
体つきは人間とほぼ同じだが、肌の色がくすんだ銀色で、両の目は塞がれている。
塞がれた目の部分には小さな四角いガラスの板のようなものが埋め込まれているが、目の代わりというわけではない。
視覚が無いからかその他の感覚器官が優れており、目は見えなくても気配のようなもので他人その他の存在を認識することができる。
外見は人間に極めて近いが、人間であるかどうかは疑わしい。
性格は一見穏やかだが、こちらの世界からの侵入者に対しては恐怖と苛立ちを露骨に示すことがある。
体を見るに男女の性はあるようだが、服を着るという習慣がなく、視覚が無いからかもしれないが、ともかく性における羞恥心のようなものは無いようである。
人間には理解できない、叫びのような言葉を発する。
異世界への進入にはTwitterが用いられる。
Twitterの手軽さから最近は異世界に興味を示す者が増えているが、行く者の数に比べ、戻る者の数は少ない。