みんなで事例を集めて、フレームワークをつくる。ジレームワークを開始 | デキタン(できるヤツ探求アメブロ)

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ソヤマン(サイバーエージェント人事統括・曽山哲人)のブログです。

人材育成の新しい取り組みを始めました!部署横断で集まって、ひとつのテーマについてフレームワークをつくるという取り組みです。やり方もそれほど難しくなく、しかも楽しいのでオススメです。

 

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↑アドテク、広告、キャリアエージェント、人事システムと同じ人事でも部署横断で集まりました。

 

グループの人事で集まってやってみたところ、大好評!今回は人事でやりましたが、参加してくれた人事メンバーからは「自分の事業部でもやってみます!」といった反響もあり、すごく良い取組になりそうです。

 

この取り組みの名前は、ジレームワーク!

 

 

事例(ジレー)を集めて、フレームワークを創ろうという取り組みです。フレームワークは枠組みという意味のとおり、特にビジネスにおいては考え方を俯瞰してまとめたもの。この枠組みを理解していると、全体像を見ながら足元のワナも防ぐことができます。

 

「事例やノウハウ」と「フレームワーク」はよく混同されるのですが、具体的か抽象的かで大きく分かれます。

 

事例やノウハウは具体的で、すぐに使える。わかりやすいので真似しやすく、再現性も高い。ただし、あてはまる状況でない場合にはピンと来なくて、使いずらい。

 

フレームワークは抽象的ですが、広く使える。より俯瞰された考え方で、概念的になるので抽象度があがる。その分、他の会社や部署でも展開することがしやすくなり、そのフレームワークが広がればその組織はとても強くなる。

 

フレームワークは考え方の柱となるものなので、あるとないとでその人やその組織の強さが変わります。あれば何か考えるときにそのフレームワークを思い出しながら考えるので、スピードがまず速い。ゼロから考えなくてよいからです。そして俯瞰された全体から見ている考え方なので、モレも少なくなります

 

この会議では、まずはすぐに使える事例を集めます。これだけでもすごく使える武器が増えますが、これをもとにフレームワークをみんなで考えることで、単なるノウハウ勉強会だけではなく組織全体に良い影響を与える考え方の枠組みまでつくっていこうというのが、このジレームワークです。

 

ちなみに、人材育成の観点から見ても、フレームワークの有無で差が出ます。

 

人がよく育つ組織は、共通言語やノウハウが多く、結果的にフレームワークとして伝承されているものが多い。すごいリーダーがいるけど下が育ってないというときには、フレームワークが共有されていない状態であることが多いです。そのリーダーがいなくなったら伸びなくなったというときには、フレームワークがないので残った人たちがゼロから考えるというロスが生まれやすいのです。

 

サイバーエージェントでは「採用・育成・活性化」を人事マネジメントの大事なフレームワークとしていますし、新規事業が生まれる枠組みを「オーガーニック・グロースフレームワーク」としてまとめていたりします。

 

 

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↑広告、ゲーム、人材科学センターなどこちらも部署横断で集まりました。

 

ジレームワークのやり方は下記のとおりです。

 

1)お題を決め、勉強会の参加者を募る。

2)参加者は、当日までに事例を集める。

3)当日それぞれが発表し、質疑したりまとめたりする。

 

下記にもう少し詳しく。

 

1)お題を決め、勉強会の参加者を募る。

 

お題は「面談」「会議」「信頼関係」などなど、日々の仕事で事業責任者や社員が悩みが出やすいものを取り上げます。今回は「面談」をテーマにやりました。

 

2)参加者は、当日までに事例を集める。

 

事例を集める方法はシンプルにしました。そのテーマですごいと思う「ひとりにだけ、ヒアリングする」というものです。たったひとりに聞いてもらうことで、そのヒアリングも深くなりますし、より具体的なノウハウや考え方を教えてもらうことが可能になります。今回は面談がテーマだったので、社員から信頼されていたり、対話力に定評がある管理職の名前とノウハウがたくさん集まりました。

 

3)当日それぞれが発表し、質疑したりまとめたりする。

 

当日のジレームワーク勉強会の時間は50分ほど。自己紹介や近況で10分、それぞれの発表で20分、質疑やまとめ議論で20分くらい。

 

それぞれの発表では、テーマにそって3つのことを話してもらいます。

 

・すごい人から聞いてきたノウハウや考え方

・自分自身のノウハウや考え方

・自分が困っていること、悩んでいること

 

すごい人のノウハウと自分のノウハウを照らし合わせることで、同じ部分があれば自信になりますし、違う部分があれば学びになります。それを照らし合わせても解決できない悩みがあれば、それを最後に共有して後ほどの議論でみんなと話し、解決策がないかを考えます。

 

私自身もとても学びが多かったのですが、参加者のみんなから大好評だったのがとても嬉しかったです。舵取りしてくれている堤さん、参加してくれたみんなありがとう!グループ会社を横断した形で人事メンバーとたくさん話すことができて、とても貴重な機会です。

 

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もやもやしていた課題も解決し、とってもスッキリしました^^

早速今月の月イチ面談からノウハウ活かせそうです!

自分の悩みに対してだけではなく、沢山の気づきを得ることが出来ました。

広告部門だけではなく、他事業部の皆さんのお話が聞ける機会は貴重ですし他にも気になるテーマも色々あるので、今後のジレームワークへも是非参加させていただければと思います!

やはり、グループ内にこれだけノウハウを持った方達がいるのは本当になんて心強いのだと改めて感じさせていただくことができた、とてもありがたい機会でした!
ぜひ、今後も参加させていただけたら嬉しいです。

本日はありがとうございました。
今日から使えるジレームを学べ、また他事業部の人事の方と相談できる機会があるのは大変ありがたいです。
ぜひ別のジレームワークも参加させていただきたいです!

 

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このジレームワークは、人事から業績貢献できるとても良い取組だと確信しました。作ったフレームワークが広まればより早く、より大きな成果を手伝うことができるからです。

 

サイバーエージェントの人事の役割のひとつに、「挑戦を応援すること」という考え方があります。ジレームワークで一人一人の挑戦を応援して、企業価値の向上に貢献していきます!