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人材育成に関する本はできるだけ多く読むようにしていますが、この松下幸之助さんの「事業は人なり」はすごく面白かった。経営幹部やリーダーに特におすすめです。

 

特に学びとなったのは下記の3つ。

 

・リーダーは常に自分が先頭に立って率先垂範する情熱が必要。

・主体性を発揮しているときに人はよく育つ。

・強みを見つけて、その強みで大胆に権限移譲すると人は伸びる。

 

自分でもチームメンバーでも、才能をいかに見つけて活かすか。この意識がある組織は、画一的な仕事だけを任せる組織よりも明らかに人が伸びます。

 

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■リーダーとしての姿勢
・部下に任せるということは大事だが、いつでも率先垂範する気迫が必要
・つねに先頭に立ってみずから事にあたるという気迫をもちつつ、実際には思い切って仕事を任せていく
・責任者が熱意においてほかに劣るようでは、人は決して動かない
・部下の人に欠点をカバーしてもらうためには、自分の欠点を自らも知り、また部下の人にしてもらうことが大切
・自分は神様ではないのだから、なにもかもできるわけではない
・原則として従業員を信頼して、いいことにせよ悪いことにせよ、できるだけ実態を知らせていくことが大切

 

■人材の育成について
・意思決定そのものをどんどん部下にまかせていくことが大切
・自由な意思、自主的な責任において仕事をするとき、人は一番よく育つ
・どんな場合でも大事なのは、耳を傾けるという基本的な心構えというか姿勢をいつももっていること
・単に命令的にするのではなく、なるべく相談的にやることが大事。「こういうことをしようと思うが、君どう思うか」
・単に私的な感情や利害で人を叱ったり、処遇したりしてはならない
・結局大事なことは、目標を与えることである。

 

■抜擢について
・短所4割、長所6割ぐらいにみることが人を使うポイント
・主として長所に目をやって、それによって人を大胆に使うこと
・人間には「やらせてみないとわからない」面が多分にあるだけに、抜擢によって適材を選ぶということはまことに難しい
・人を厳しく鍛え、育てることが大切なのも、人間が本質的にそのような偉大な存在であり、無限の可能性を内に秘めているからである
・結局人間というのは、それだけの自覚を持ち、責任を感じれば、一見無理と思える難しい仕事でもなしとげる力をもっている
 

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人材育成でたくさんの気づきがある本でした。

 

 

 

事業は人なり
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