ひとりひとりが自分の能力をどれだけ発揮できているかが組織の強さにつながっていくことは間違いないのですが、それをどうやって判断するのか。
この本の中にあった「仕事の能力のピラミッド」という概念が非常に興味深かった。
■能力のピラミッド
レベル6 情熱
レベル5 創造性
レベル4 主体性
レベル3 専門性
レベル2 勤勉
レベル1 従順
上に行けばいくほど大胆さや熱意が生まれ、差別化の究極の源泉になるという考え方です。
これまでは「管理」をすることで上司が望むような成果を生み出すのが当然とされていましたが、主体性や創造性は管理だけでは引き出しにくいものです。こういう要素は指示や命令によって高まるものではなく、「本人の中から引き出すこと」が重要です。
本人の才能を引き出す、「解放のリーダーシップ」が組織の差別化要因。
個人の能力を解放する方法としては
・野心的な目標を共有する
・思い切って仕事を任せる
・リーダーが言行一致で行動する
・本音でフィードバックする
・仕事の障害を排除する
などなど。「解放」というのは人間の感情を動かすことなので、これひとつでうまくいくというものはありません。ただ自分が所属する組織がこの6段階ではどこにあるのかを考えてみると、自分の組織の強さや弱さを考えるきっかけになると思います。