先週末にいくつかの本を読んで、頭をいかに効果的に使うかについて考える機会がありました。

エッセンシャル思考。

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今の時代は選択肢が増えている時代。

自分で優先順位を決めなければ、他人の言いなりになってしまう。

創造性を発揮するには、つめこみではなく「遊び」が必要である。


シンプルライフ。

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テクノロジーの進化でいくつものことに意識が分散する時代。一度にひとつのことに意識を集中させる必要がある。

究極な集中状態であるゾーンに入ると、リラックスしていながら非常に集中していて瞬時に正しい判断を下せる。

現状を変えるために一番大切なことは、現状がどうなっているかを受け入れること。



時間資本主義の到来。


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ITの発達によって、すきま時間の価値が急激に上昇している。

皮肉なことに、時間を「やらなければいけないこと」で埋めれば埋めるほど、クリエイティブな思考は鍛えられない。

これから求められる価値は「時間の効率化(時間を短くする)」と「時間の快適化(楽しい時間にする)」という2方向に分かれる。

スマホによる公私混同の加速は目覚ましいものがある。パブリックとプライベートの境目は不可逆的に溶け出している。

量的に成果物を生み出す「労働生産性」にくわえて、質的に大きな付加価値を生み出す「創造生産性」がひとりの人間の中でも求められてくるようになる。

今後はリスクをとらないことが最大のリスクになる時代。高度経済成長時代は未来にリスクは少なかったが、今は不確実性が高くなりリスクをとってチャレンジすること自体を楽しむことが有効。


ときどきこのような近いテーマの本を一気に読むということをやっています。複数の本でも関連した本を読むと共通項や差異を感じることができ、理解が早く進んだり自分なりの考えをもつことができるようになります。


いろいろ整理してみると、集中力をあげるには工夫が必要になっているということが理解できあました。

集中力を上げるには、集中するための「決断」が必要

というのが、これまで以上に重要です。


集中力が高い人や成果を出している人に、なぜそのように成果を出せるのかよく聞いているのですが、いくつか「決め」を持つようにしているのです。

たとえば下記のようなものです。

1)時間をブロックする。

・金曜日の午前中は予定をブロックして一人で考える
・1日1時間は何があっても予定をいれない
・時間を確保したら場所も変えて誰にも声をかけられないところに行く

など、他の人やネットに邪魔されない時間を確保すくるというものです。

サイバーエージェントの場合は各部署がよく合宿を行っていますが、これも時間ブロックすることで集中して長期戦略を考えることなどに集中できるひとつのアクションです。

2)気が散るものを捨てる。

・ブラウザのタブを業務のもの以外閉じる
・スカイプなどのチャットのプッシュをとめる
・スマホや携帯をしまうかサイレントにする


など、集中をさえぎられているものを自分なりに直視し、それを集中する時間だけは止めるというものです。通知が出るものは、必要なものもあればそうでないものもあります。24時間ということではなく、自分の集中したい時間だけはそれを捨ててみるという習慣で、邪魔が減ることになります。

3)良い睡眠をとる。

・自分にとって適切な睡眠時間をとる
・睡眠の前にストレッチや深呼吸などをする
・睡眠の直前のたくさんの食事を避ける

ちょっと毛色が違いますが、エッセンシャル思考にもシンプル・ライフにも書いてあった話題。睡眠の重要性がこれだけ触れられているのは印象的でした。確かに良い睡眠をとると、アイデアのキレの良さを実感することがあります。逆に睡眠が足りてないと、集中できる環境を創っても脳が働かず無駄な時間をすごすこともあります。


この3つに限った話ではないですが、仕事に追われていると感じる人は一度立ち止まって自分の状況を客観視し、何かしらの変化を決断すると良いと思います。


これらの本を読んで、サイバーエージェントの環境ももっとよくできると思いました。社員一人一人の声を聞いて改善につなげていきます!