グローバル時代の人事コンピテンシー 世界の人事状況と「アウトサイド・イン」の人材戦略/日本経済新聞出版社


人事の役割について提言の多いウルリッチの本。
先日はHRプロ主催のイベントでセミナーも開催されていました。




http://www.hrpro.co.jp/ulrich.php


この本はこれからの人事がどのような役割を持つべきかについての提言をまとめたもの。

前半部分にあった人事部門の存在意義というのが特に興味深かったです。

■人事部門の存在意義

・人事のプロは、人と組織の問題を社内でいちばん考えるべきである。実際はそうでない人事が多い。

・人事のプロは、ビジネス目標を達成するために現場の幹部と対等のパートナーでなくてはならない。

・人事部門は、人材と組織の両方の行動計画に携わる必要がある。

・人事部門は、売り上げ増加に大きく貢献することができ、また貢献すべきである。

・人事部門は、資本市場から評価され、利益を得ることができる実利的な「見えざる資産」(無形資産)を創出し、それを維持する必要がある。

・人事部門は競争優位を生み出すための必須の存在にならなくてはならない。


などなど。


人事も社会や会社の将来を強く想像し、そのうえで自分たちが最も貢献できる役割は何なのかを考え、変化していく必要があります。

人事のつくる制度や風土というは会社規模が大きくなればなるほど影響力が大きくなり、社員の才能を活かすこともできますし、逆に無意味なルールをつくって社員の才能をとめてしまうこともやりかねません。

今日は人事本部の幹部のワンデイ合宿。

これまでの人事を一度棚に上げて、人事幹部みんなでゼロから考えてみようと思います。