ももいろクリスマス2023 PLAYERS 2023/12/23(土)、24(日) | 接触が苦手だけどアイドルは好き

接触が苦手だけどアイドルは好き

接触が苦手な人のアイドルライブレポでしたが、もうほぼももクロしか行ってないです。

2023年のももクリは2日間開催だったが、1日目と2日目のセトリの違いは3箇所で、2曲は曲変更、1曲は曲順のみが変更という2日間の変化が極めて少ないセトリだった。

 

会場にいる時は「近年のももクリってこんな感じなんだっけ?」と思っていたが、改めて2日間開催が始まった「ももクリ2012」からのセトリを調べてみると、今までの2日間もしくはそれ以上の日数開催のももクリの中でも一番変化が少ないセトリだったようだ。

 

まずはその2日分のセトリを「曲順も曲も同じものは太字」「順番だけが違うものは青字」にして載せる。

 

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<DAY1 セットリスト>

M1:momo
M2:LOST CHILD
M3:Re:volution
M4:L.O.V.E
M5:PLAY!

M6:誓い未来
M7:ゲッダーン!

M8:カントリーローズ -時の旅人-
M9:BLAST!
M10:HAND
M11:真冬のサンサンサマータイム
M12:サンタさん -ZZ ver.-

M13:泣いちゃいそう冬
M14:走れ! -ZZ ver.-

M15:きみゆき
M16:黒い週末
M17:今宵、ライブの下で
M18:桃色空(ルビ:ピンクゾラ)

M19:ショービズ
《ENCORE》
overture ~ももいろクローバーZ参上!!〜
M20:MONONOFU NIPPON feat. 布袋寅泰
M21:白い風
M22:また逢う日まで

 

<DAY2 セットリスト>

M1:momo
M2:LOST CHILD
M3:Re:volution
M4:L.O.V.E
M5:PLAY!
M6:誓い未来
M7:ゲッダーン!

M8:ショービズ
M9:BLAST!
M10:HAND
M11:真冬のサンサンサマータイム

M12:サンタさん -ZZ ver.-
M13:泣いちゃいそう冬
M14:走れ! -ZZ ver.-

M15:空のカーテン
M16:黒い週末
M17:今宵、ライブの下で
M18:桃色空(ルビ:ピンクゾラ)

M19:ロードショー
《ENCORE》
overture ~ももいろクローバーZ参上!!〜
M20:MONONOFU NIPPON feat. 布袋寅泰
M21:白い風
M22:また逢う日まで

 

セトリ表記は公式レポ↓から引用

 

 

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いつものももクリであれば、ライブが始まる前には今回のライブのテーマや意気込みなどを語るももクロの動画が会場のモニターに流れるが、今回は特にそのようなコメントはなく、クリスマスツリーの前でスローモーションで叫んだり驚いたりしてるももクロの様子がひたすら流れた。

 

この映像がどういう意味だったのかはよく分からないが、↑でセトリの引用元として貼った公式レポによると「その表情や眼差し、仕草に、私達はたくさんの夢を見る」とあるので、ひとつひとつの仕草に目が離せないってことなのか?

 

動画が終わり、いよいよライブが始まってももクロ登場の時は、ももクロの各メンバーに1体ずつ対になるように謎のキャラクターがモニターに登場した。全体的にスパイダーマンのバリエーションみたいなデザインだったと思うが、これもどういう意味だったのか良くわからなかった。

 

ステージの装飾が大きな歯車だったことから、ステージはこの謎のキャラクターの内部で、ももクロがこのキャラクターに乗り込んで操縦してるイメージなのかなと思っていたが、公式レポの以下の部分がこの辺りを説明しているっぽい。


今回のテーマ「PLAYERS」には、今年結成15周年を迎え、メンバー1人1人がますますパワーアップし、その強力な個性を活かしてソロとしても活動の幅を広げる中、4人が揃った時には、それぞれが【PLAYER】として、絶妙なバランスでももクロを演じているという意味が込められているほか、4つの【LAYER(層)】が重なることで、最強の【PLAYER】になるという意味も込められている。そして、今回のステージを飾る巨大な歯車とその周りに噛み合う4つの歯車は、メンバー4人(4つの歯車)が、世の中やモノノフ達(巨大な歯車)を動かしているという暗示となっていた。


謎のキャラクターは、文中のなんとなく関係してそうな情報を合わせると「ももクロが最強の【PLAYER】となったの姿」ということなのだろうか。また歯車は「メンバー4人(4つの歯車)が、世の中やモノノフ達(巨大な歯車)を動かしているという暗示」とのことだ。

 

この公式レポを読んで、それにはそんな意味が…と後から知る部分が多かった。今回はパンフレットもOPの動画コメントも無かったので、改めて今までは言葉による説明で自然と世界観とかテーマを感じとれていたのだなと思い至る。

 

パンフレットが無いという流れで続けると、ももクリグッズとして販売していた生写真は、ももクリのための衣装ではなく、AEイベ時に出てきたビジュアルと同じものだった。

 

2日間のセトリ変化が少なく、パンフレットもライブOPの動画コメントも、ももクリ専用の生写真もない。と言うのが、ももクロ側がかつてないほど忙しいということを想像させて心配を生むが、想像しかできない自分が心配してもしょうがない。


そんな中だから…なのかは分からないが、例年に増してセトリの鋭さが感じられたももクリだった。

 

1曲目が2022年夏ライブで、ライブのテーマだった「夏フェス」のイメージを一番体現していたので、冬ライブでは選ばれないと思っていた「momo」だったのがまず最初の驚き。夏フェスと印象が被らないように、しっかりバンドの生音で冬らしさが表現されていた。

 

 

2曲目に随分と久しぶりな「LOST CHILD」。2022年のAEイベで行われたAE会員による人気楽曲投票では、上位20位に入っていなかったようだが、そんなのは何かの間違いなのではないかといまだに思っている。


実際LOST CHILDのイントロが流れたら、すごい盛り上がり方をした。…と思うが、自分と連番の興奮が大きすぎて、正直周りの反応はどうだったのか良くわからない。

 

過去セトリ、ももクリのみに限って調べてみたが「LOST CHILD」披露は2012年、2017年のみ。2012年はLOST CHILD発売年なのでそりゃやるだろうと思うが、その後は飛んで2017年って、もう有安さんラストももクリだ。

 

あまりに貴重なLOST CHILD。だし、4人verは自分の記憶では2018年「ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?」で観たものしか思い出せない。それも舞台オリジナル要素が強いものなので、4人verのLOST CHILDを見たとは言えないものだった。多分自分が実際にライブで見れたものはこれが最後だったと思うので、今回のももクリで「本当の意味で4人verのLOST CHILD」と呼べるものを多分初めて見れた。

 

しかも振り付けが5人verからほぼ変更無しだったため、記憶の中の振り付けとステージのももクロちゃんが同じ動きをしてくれて、自然に動く振りコピが楽しくてしょうがなかった。

 

なんでこんなに踊れるのかと思ったけど、自分のブログを読み返していたらLOST CHILD初披露の大航海ツアーに参加していた。現在地点から見ると、自分でも羨ましいライブ行ってるくせに文句が多くて殴りたくなる。

 

あまり披露されないからこそ、こういう初めての思い出とすぐ結びつけられて、気持ちが盛り上げるのが個人的には嬉しい。たくさん披露されるとこういう気持ちにはなれないので、たくさん見たいがたくさん見てはいけないジレンマ。

 

 

そして3曲目、QUEEN OF STAGEツアーの印象が強い「Re:volution」。まだまだこのツアーの余韻を味わいたいと思っていたし、momo、LOST CHILDときて、次曲もアゲ曲だったことの連続した喜びがこのライブは良いライブだという感覚になれる。

 

 

その後のLOVE、PLAY、誓い未来は、最近のライブの流れやももクリぽさを感じて大きな驚きは無かったが、センターステージにやってきて、ステージの4辺を次々に前面にし、フォーメーションを回転移動しながら歌ってくれるのがありがたい演出だった。

 

初めて「PLAYERS」というテーマを見た時は、2020年11月に行った「配信に特化した初めてのライブ」が「PLAY」で、それは2020年のももクリの代わりになるものだったから、そこから数えて初めての声出しももクリライブが「PLAY」から進化して「PLAYERS」なのか。と思っていたが「PLAY」にあまり特別感は感じなかったので、特に両者に繋がりは何も無いのかもしれない。

 

そして、鋭いセトリ第2弾コーナーとなる「ゲッダーン!」「カントリーローズ -時の旅人-」「BLAST!」の3連チャン。ここの3曲は4人になってからのライブでのこれまでの好感触をもとに選曲されているような気がする。

 

しつこいが「ゲッダーン!」もPLAY配信ライブセトリ曲ではあるので、少しこれは繋がりが…という気がしなくもない…。

 

カントリーローズの出だしは特徴的な鐘の音で始まるが、周りの人々がカントリーローズの始まりだと気づかないくらい、いつもより鳴り響く鐘の音の「カーンカーン」という音が長くて、かなりもったいぶった始まり方に最高に焦らされたところも含めて、ここ最近一番好きなカントリーローズだった。カントリーローズは1日目のみだったのですぐには映像が確認できず、この出だしの記憶が本当に合ってるかどうかはソフトが出るまで確認ができない。

 

初っ端の3曲「momo」「LOST CHILD」「Re:volution」、この2回目の3曲「ゲッダーン!」「カントリーローズ -時の旅人-」「BLAST!」、どちらも、ももクロ側が懐かしさとアゲ曲のバランスを見抜いたのだろうか。2022年夏ライブで「PUSH」を披露した経験則をずっと活かしてくれてる気がする。このままの感じで頼みたい。

 

2023年に「盛り上げすぎちゃった後の休憩」という登場の仕方を何度もした「HAND」がここでも安定に登場したが、初めて聞くゴスペルアレンジが初めてなのに初めてじゃないような馴染み方をしていて、素直さが心地よかった。

 

サンタさんは曲間に、1日目は花柳社中を引き連れたマツケンサンバ、2日目は巨大カタツムリに乗った小林幸子と、ここだけ紅白歌合戦を見てるようだった。だが、ももいろ歌合戦用の事前収録ということでややこしい。

 

きみゆきは、LOST CHILD並みにかなり久しぶりなんじゃない?と思えて嬉しかったが、実際にももクリ歴代セトリを調べると登場回数はそれなりに多いのでこれは適当すぎる記憶だった。ただ久しぶりという感覚は合ってるようで、最後にももクリで披露されたのが2019年で、コロナ禍中のももクリでは一度も披露されていなかったようだ。

 

きみゆきではペンラを消す演出だったが、1日目200LVの高さから見ていてもあまりペンラを消す演出の良さに気付かず、2日目400LVとさらに高いところに行った時に、センターステージに降り注ぐライティングの演出が美しいと思えた。2日目はきみゆきではなく「空のカーテン」だったので、1日目のきみゆきも改めて高いところから見直したい。暗い夜に空から何筋もの光が降り注ぐようで、まさに聖なる夜と感じる演出だった。

 

「黒い週末」は両日ともに夏菜子ちゃんがあーりんを抱く振り付けのところでトロッコに乗ってしまったので、もったいないと思っていたが、夏菜子ちゃんはトロッコ上でもきちんとあーりんを抱きしめに行っていた。特に1日目は抱く振り付けが終わってもずっとあーりんを抱きしめていたので「もういいのでは?」と思ってたけど、近くで見ていた人からあーりんが夏菜子ちゃんの腕を掴んで離さなかったということを聞いた。なるほど。

 

「今宵ライブの下で」のラスト、モニターに誰が映るか…の話をAEイベントの記事で書いたが、1日目はれにちゃん、2日目夏菜子ちゃんだった。

 

 

1日目、画面にアップになった手を見ても誰か分からなかったが、長細い手なのでなんとなく夏菜子ちゃんじゃなさそうだな…?と、予想しつつも誰か分からなくてドキドキ見てたら、やはり高城さんだった。高城さんの手は長細いのかとおぼえておこう。

 

2日目は昨日より手がちっちゃくて、これはなんとなく夏菜子ちゃんかも…?と思ったがやっぱり自信が無くて手をつなぐ(虚空を掴む)ことをためらっていたら夏菜子ちゃんだった。良く考えたら、そりゃトリは夏菜子ちゃんだろ自分にツッコミつつ慌ててモニターの中で手を差し出す夏菜子ちゃんに向けて虚空を掴んだ。

 

桃色空は再度ペンラ消す演出だったが、こちらはメインステージに大きく映像投影をするものだった。ステージの装飾を全て隠すように背面いっぱいに白い幕がかかり、そこに「桃色空」を表現するような幻想的な空や宇宙ぽい映像が投影された。映像はステージの真正面から投影されていたので、ステージにいるメンバーも含めて映像が当たり、白幕にメンバーの影が落ちているのも幻想的な雰囲気とマッチしていて良かった。

 

↓こんな感じ。ペンラを消した分、白幕に投影する映像の光の筋がちゃんと見えるのも良かった

 

↓実際のステージの見え方はナタリーにちゃんと写真があった

ももいろクローバーZ「ももいろクリスマス2023 PLAYERS」の様子。

引用元:ナタリー記事「ももクロ「ももクリ2023」にコーラス隊や豪華ゲスト、“ペンライトOFF”演出でも観客魅了した2日間

 

 

桃色空の後の本編ラストは、1日目はショービズ、2日目はロードショーと両日「ショー」を表した楽曲となったが、1日目と2日目でショービズは曲順のみが変わった唯一の曲だ。PLAYERSのロゴのイメージと「ショービズ」という言葉は合っていると思うし、もしかしたらキーポイントになる曲なのかもしれない。

引用元:ももいろクリスマス2023特設サイト

 

本来ブチアゲ曲なはずのロードショーは、1日目本編ラストに突如現れたショービズがハマり過ぎていて霞んで見えてしまった。ショービズという曲は非常に暖かい曲だが「ショービズ」という言葉自体には、少し突き放されたような印象があるのが、ももクロの実態が実はよく分からないというのと合っていて好きだ。

 

 

アンコール後はQUEEN OF STAGEツアーでも、ツアー以降も何回も聞いたMONONOFU NIPPON始まりだったが、何度聞いてもまだまだ聞き足りない。曲を楽しむのに集中していたかったが、ここでも途中でペンラ消灯の指示が登場して少し慌ただしかった。

 

ペンラ消灯中ももクロは巨大なうちわを1人ずつ持ち、そのうちわに文字が投影されるという演出だった。この文字がライブが始まる時にモニターに出てきた謎のキャラクター達を思い出させるかのような言葉だったが、ももクロちゃんによると「必殺技名」らしい。

 

MCで必殺技名の一つ「情熱の炎」の言い方を夏菜子ちゃんが面白がって、何度も詩織ちゃんにやらせていたが、ネットミームと化している「チャリで来た」とほぼ同じポーズだった。以前祝典ツアーの名古屋でも「神奈川はこうだから」と似たガッツポーズで盛り上がっていたと思うので、詩織ちゃんの中で何かとオラついた時に出てくるポーズだ。

 

最後に変な話題となってしまったが、このあたりで記憶が底を尽きたので終わりにする。

 

15周年ツアーで新しい舞台監督を連れて、いい意味で今まで積み重ねて来たことを壊したももクロが、いつもの舞台監督と共にいつも通りの部分もありつつ、少しももクリぽくない曲を選び新鮮味があるセトリをやってくれるのは、ツアーがももクロの中でちゃんと生きているようで嬉しい。


ライブ全体を振り返ってももクリ2023のハイライトを考えると、自分は間違いなく出だしの3曲「momo」「LOST CHILD」「Re:volution」だった。特に「LOST CHILD」との再会が、今後15周年イヤーだった2023年を振り返る時もきちんと覚えておきたい。