病室でのお隣さん | 嘘だと言ってよ~私が乳がん!

嘘だと言ってよ~私が乳がん!

2010年7月7日に乳がん宣告。
FEC→ドセ→手術→タスオミン
2012年10月16日肝臓転移が解りました。
10ヶ月のアバスチン&パクリタキセルでガンが無くなりました。
ホルモン剤のフェソロディックス
マーカー上昇でゼローダ服用中。
2015年1月ロゼウスに薬剤変更

私は個室に入院していた為、

他の入院患者さんと会うことが殆どありませんでした。

私は一番端の部屋だったので

お隣と言うと右隣の部屋だけでした。


最初にお隣とご挨拶をしたのが、

私が入院した初日でした。

小さなお子さんのお母さんでした。


私に入院していた病棟は

婦人科と小児科が一緒になっています。

でも婦人科は婦人科、小児科は小児科と

同じ病棟でも区分けされていました。


売店にジュースを買いに行こうとした時に

お隣のお母さんが出てこられて、

「子供が小さく迷惑をお掛けするかもしれません

今小児科の部屋に空きが無く、婦人科の方にいます。

小児科が開き次第移りますのでよろしくお願いします」

と挨拶をしてくれました。

お子さんが小さく、個室なので、夜中1人になると泣く為、

お母さんが泊り込みで面倒を見ていると言うお話でした。

私は夜は眠剤を飲んで寝てしまうので気にしないように伝えました。

でも、このお子さん本当に大人しく大きな声を出す事も無く

泣くのは何故か朝の体重測定の時だけでした。

そのお子さんも2日ほどで小児科病棟に移られました。


次に入った人はかなりの高年齢のご婦人でした。

私はこお婆さんが入院されたのを知らなかったんです。


この日の夜の12時少し前に看護師さんがバタバタ走り回っていました。

看護師さんが私の部屋に入ってきて

「隣のお婆さん見なかった?」と聞かれたので

「お隣さんお婆さんに変わったの?誰も見てないけど」と言ったら

「夜中なのにバタバタごめんなさい」と言って又看護師さんは探しに行かれました。

入院初日だからトイレにでも行って迷子になったのかな?位に思っていました。


そして次の日のお昼くらいに、そのお隣のお婆さんが私の部屋をノックしました。

手にはガウンを持っていて「看護士さんにもって来るように言われたんだけど」

と話し出しました。

私とそのお婆さんの個室はナースステーションの目の前なんですが、

ナースステーションの意味が解らないのかな?と思って

そのお婆さんの手を引いてナースステーションまで連れて行きました。


そしてその日の3時過ぎに主人がお見舞いに来た頃でした。

その時にまた隣のお婆さんがノックをしてきました。

主人が出ると急に自分の生い立ちや自分の親戚の事などを

滔々と話し出しました。

主人が部屋を間違えてるんではないですか?と行っても

聞く耳を持ちません。

主人が私にナースコールしてくれ~~と叫びました。

直ぐに看護師さんがお婆さんを連れて帰ってくれました。

その後に看護師さんが説明に来られて、

かなり認知症が進んでる事、婦人科の病気ではないけど、

そのお婆さんの科では個室の空き部屋が無いので、

空きが出るまで婦人科に入院してる。

昨日の夜も徘徊してしまい、大騒ぎになったと話してくれました。

それで、今日から家族の誰かが24時間付き添うのが

入院の条件になったと話していました。

この日の夜から娘さんが泊り込んで世話をしていました。


このお婆さん・・・それからも色々有って、

娘さんがほんの少しの時間に買い物に出ているすきにいなくなったり、

やはり娘さんがいないわずかな時間に自分の部屋の鍵を閉めてしまって

中から自分で開けられなくて大騒ぎになったりと、

毎日何かしらのハプニングを起こしていました。

それからは娘さんがいなくなる5分でも1人には出来なく

その時はナースステーションで看護士さんと一緒に椅子に座っていました。

このお婆さんも4日位で病室を移って行きました。


小さなお子さんのお母さんもそうですし、

このお婆さんの娘さんもそうです・・・

病気になると本人だけじゃなく、周りも大変な思いをするんだなと

改めて思いました。

私も主人や両親や妹に迷惑を掛けていたので

入院はこれで最初で最後にしたいと強く思いました。


個室でこれだけ色々あったから、

大部屋だったらもっと色々な事が有ったのかな?と思ったりしました。


ちなみに私がナースコールを押したのは、

この時とドレーンにトラブルが起きた2回だけでした。