テラフォーマーズ
【色々と酷い】
呑み屋やスナックでの話題のネタ作りのためによく映画やDVDを観る。というわけで『テラフォーマーズ』を観ました。
以下、ネタばれします。
ざっとあらすじ
原作コミックは読んでいます。
最初に『テラフォーマーズ』を実写化すると聞いて「いやいや無理やろ?」と思ったのは、原作を読んでいる方ならわかるはず。
まず第一に、原作は現在も連載中で、単行本は18巻まで出ています。
原作でも、「なぜ火星にピラミッドがあるのか?」「なぜゴキブリがたかが500年ほどであれほど進化したのか?」など、全ての謎が解決されているわけではなく、色々とボカシながらストーリーは展開していってるわけで、その中で「バグズ2号事件」という単行本1つぐらいのボリュームのエピソードっぽい方を映画化しても初見の人は「この人たち何やってんの?」となりかねない。
そもそも、「バグズ2号事件」はネタふりといっていいほどで、メインストーリーに繋げるための前段階でしかありません。
また、原作に出てくる登場人物は日本人だけではありません。国家間の軍備争いというのも、『テラフォーマーズ』の外せない重要なファクターのひとつです。
だから、色々と省略して2時間にまとめちゃうと、わざわざ大金をかけて火星まで行くロケットを作ったのに、何万匹いるかわからないテラフォーマー相手にブリーフィングも受けていない、たかが14名のトーシロ飛行士が飛び道具もなしに駆除しに行くって全然意味わかんないってことになるんですよ。
この辺は原作でも結構曖昧なんですけどね。
人気のコミックなんだから原作ファンが見に来るだろ?ぐらいの軽いノリで決めちゃったんでしょうか?多分、『亜人』の実写化もどっかでやっちゃうでしょうね。
とりあえず文句を言うと
1.VFXやメイクや造形が酷い
最初に人口が増えすぎちゃった近未来の東京が描かれるんですが、これがまるで『ブレードランナー』のチャイナタウン描写のまんまなんですよ。中華鍋で何か炒めてる屋台とか出てくるしね。
そして、宇宙船の内部が出てくるんですが、何でこんな造形にしちゃったかなぁ?ってぐらいにダサイ。リドリー・スコットが監督だったら激怒して美術班全員クビですよ。
そしてテラフォーマーに全然ゴキブリ感がない。これは原作もそうなんですが、あの見た瞬間に嫌悪感を感じるあのヌメッと感がまったくない。色も茶色だしね。全然怖くない。
人為変態後の特殊メイクも、これ原作に忠実にしちゃうとB級感たっぷりで残念としかいいようがない。
テラフォーマーと人為変態後のシーンはもうちょっとやりようがあったんじゃないか?と思います。
2.バトル中に自分の人生を語るってあり?
登場人物がテラフォーマーとのバトル中に火星に来たいきさつとか自分の人生とかを味方に語るんだけど、そんなことしないよね?状況を言葉で説明しちゃうのは本当やめてほしい。
3.色々とおかしい。
最初にリーさんの火炎放射で「ゴキブリは火に強い」ってことになっちゃったので、粉塵爆弾で
テラフォーマーが吹っ飛んで大量死亡ってのは矛盾してますね。
滝藤さんが時速9000kg出せる高速噴射ガスを出して探索車を加速させてるわけですが、
その車の中は何Gの圧がかかってるんですかね?
ニジイロクワガタは単独行動ならわかるけど滝藤さんのガードには向かないよね。
そして猛爆加速でバグズ1号まで移動してきたわけですが、バグズ2号が地球に戻ろうとしている状況なんて見えるわけねーじゃん。そんな近くかよ!?しかも移動してきた近くにバグズ2号が墜落するってーのはどういうこと?位置関係が滅茶苦茶だよ。
死んだはずの奈々緒がなぜか人為変態カイコでラストに登場。で何で?
本田博士に訳の分からない髪型と格好をさせて、おかしなアクションさせてる時点で『原作ちゃんと読んだ?』って聞きたくなるんだけど、何で本田博士に拳銃の弾が当たらないかを説明しろ。ATフィールドかよ!
次もやるぜ!みたいなエンディングでしたが、大コケしたそうで残念でした。
amazonでアニメ版を観てみる
呑み屋やスナックでの話題のネタ作りのためによく映画やDVDを観る。というわけで『テラフォーマーズ』を観ました。
以下、ネタばれします。
ざっとあらすじ
21世紀、地球では猛烈な人口増加が起き、人類は火星への移住を計画する。まずはコケと古来から地球に生息するある生物を火星へと送り込み、地球化への道を探る。500年後、移住計画の最終段階としてその生物の駆除のため火星に15人の隊員が派遣されるが、小町小吉(伊藤英明)以外は高額の報酬が目当てで……。
原作コミックは読んでいます。
最初に『テラフォーマーズ』を実写化すると聞いて「いやいや無理やろ?」と思ったのは、原作を読んでいる方ならわかるはず。
まず第一に、原作は現在も連載中で、単行本は18巻まで出ています。
原作でも、「なぜ火星にピラミッドがあるのか?」「なぜゴキブリがたかが500年ほどであれほど進化したのか?」など、全ての謎が解決されているわけではなく、色々とボカシながらストーリーは展開していってるわけで、その中で「バグズ2号事件」という単行本1つぐらいのボリュームのエピソードっぽい方を映画化しても初見の人は「この人たち何やってんの?」となりかねない。
そもそも、「バグズ2号事件」はネタふりといっていいほどで、メインストーリーに繋げるための前段階でしかありません。
また、原作に出てくる登場人物は日本人だけではありません。国家間の軍備争いというのも、『テラフォーマーズ』の外せない重要なファクターのひとつです。
だから、色々と省略して2時間にまとめちゃうと、わざわざ大金をかけて火星まで行くロケットを作ったのに、何万匹いるかわからないテラフォーマー相手にブリーフィングも受けていない、たかが14名のトーシロ飛行士が飛び道具もなしに駆除しに行くって全然意味わかんないってことになるんですよ。
この辺は原作でも結構曖昧なんですけどね。
人気のコミックなんだから原作ファンが見に来るだろ?ぐらいの軽いノリで決めちゃったんでしょうか?多分、『亜人』の実写化もどっかでやっちゃうでしょうね。
とりあえず文句を言うと
1.VFXやメイクや造形が酷い
最初に人口が増えすぎちゃった近未来の東京が描かれるんですが、これがまるで『ブレードランナー』のチャイナタウン描写のまんまなんですよ。中華鍋で何か炒めてる屋台とか出てくるしね。
そして、宇宙船の内部が出てくるんですが、何でこんな造形にしちゃったかなぁ?ってぐらいにダサイ。リドリー・スコットが監督だったら激怒して美術班全員クビですよ。
そしてテラフォーマーに全然ゴキブリ感がない。これは原作もそうなんですが、あの見た瞬間に嫌悪感を感じるあのヌメッと感がまったくない。色も茶色だしね。全然怖くない。
人為変態後の特殊メイクも、これ原作に忠実にしちゃうとB級感たっぷりで残念としかいいようがない。
テラフォーマーと人為変態後のシーンはもうちょっとやりようがあったんじゃないか?と思います。
2.バトル中に自分の人生を語るってあり?
登場人物がテラフォーマーとのバトル中に火星に来たいきさつとか自分の人生とかを味方に語るんだけど、そんなことしないよね?状況を言葉で説明しちゃうのは本当やめてほしい。
3.色々とおかしい。
最初にリーさんの火炎放射で「ゴキブリは火に強い」ってことになっちゃったので、粉塵爆弾で
テラフォーマーが吹っ飛んで大量死亡ってのは矛盾してますね。
滝藤さんが時速9000kg出せる高速噴射ガスを出して探索車を加速させてるわけですが、
その車の中は何Gの圧がかかってるんですかね?
ニジイロクワガタは単独行動ならわかるけど滝藤さんのガードには向かないよね。
そして猛爆加速でバグズ1号まで移動してきたわけですが、バグズ2号が地球に戻ろうとしている状況なんて見えるわけねーじゃん。そんな近くかよ!?しかも移動してきた近くにバグズ2号が墜落するってーのはどういうこと?位置関係が滅茶苦茶だよ。
死んだはずの奈々緒がなぜか人為変態カイコでラストに登場。で何で?
本田博士に訳の分からない髪型と格好をさせて、おかしなアクションさせてる時点で『原作ちゃんと読んだ?』って聞きたくなるんだけど、何で本田博士に拳銃の弾が当たらないかを説明しろ。ATフィールドかよ!
次もやるぜ!みたいなエンディングでしたが、大コケしたそうで残念でした。
amazonでアニメ版を観てみる