さんかく | キャバクラ嬢を口説く為の500の方法 すすきの恋愛論

さんかく

何気にTSUTAYAでDVDを物色していたところ『純喫茶磯辺』の監督さんの別作品を発見。
呑み屋やスナックでの話題のネタ作りのためによく映画やDVDを観る。というわけで映画『さんかく』を見ました。

以下、ネタばれします。



あらすじ

同棲(どうせい)生活を送る倦怠(けんたい)期カップルの百瀬(高岡蒼甫)と佳代(田畑智子)の家に、夏休みを利用して佳代の中学生の妹・桃(小野恵令奈)が住み着いてしまう。自由奔放な桃は風呂上がりに下着を着けずにウロウロするなど、気まぐれな態度で百瀬を翻弄(ほんろう)し、一方、彼の心の動揺を感じ取った佳代は、百瀬の気を引こうと策を練るが……。


普通に三角関係を描いたものかと思ってたら違ってた。

夏が終わり、彼女の妹が実家に帰ったあとに、ふとしたことから彼女と百瀬が口喧嘩になり、百瀬が「もう別れよう!」と言って家を出てしまいます。

別れたくない彼女は、百瀬が借りたアパートを発見し、勝手に合鍵を作り、部屋に侵入し、掃除をしたり冷蔵庫の食品の補充をしたり、弁当を作ってドアノブにぶらさげたりします。

百瀬は「れっきとした不法侵入だぞ!ストーカーみたいなことするなよ!ヨリを戻す気はないから!」と激怒。

刑事さんに相談して裁判所から接近禁止命令を出してもらうことに。

ある日、彼女は手首を切って血だらけになって彼氏のアパートの前に現れます。

さて、彼女とのトラブルが一段落した彼は、彼女の妹の桃ちゃんが住む実家に会いに行くことに。

すると、通学帰りに男子学生と一緒の桃ちゃんに出会います。

そこで男子学生が意外な言葉で彼を罵倒します。

「てめーか!?ストーカー野郎は?何度も何度も電話してきやがって。迷惑してるのがわからないのか?」

そう、桃ちゃんへの電話は数回ではなく1日十回以上におよんでいたのです。

恋は盲目とはよく言ったもので、人間恋をしている時は正常な判断が狂ってしまうものです。
彼女にストーカー行為を注意していながら自分がストーカーになっていた。普通に考えるとおかしいようですが、その判断すらつかない状態になってしまっているから、世の中に「どうして?」…というようなカップルは多数存在してしまうのです。

こんも映画のオチは、彼女もアパートをひきはらって実家に帰ってきていて、百瀬と会い、百瀬が自分の犯した過ちに気づき、もう一度やりなおそうと思った矢先に、さっきの男子学生がやってきて「てめー!まだいたのか?今度、桃ちゃんに近づいたらぶっ飛ばすぞ!」って言われて、彼女が「え?」と動揺するところです。

というわけで全然期待してなかったんだけど結構面白かった。