「 見えぬ姿 」
「 見えぬ姿 」あなたを応援する詩2019年2月15日詩 : 末松 努Copyright Tsutomu Suematsu. All Rights Reserved.(Photo by 写真AC.)困ったときの神頼み窮地に立ったときひとはおのずと天を仰ぎ何かに祈り願う何を聴く余裕もないかもしれない何を観る余裕もないかもしれない何も感じることなく祈りも願いも <あるいは だまされてまで>終わらせるのかもしれないしかし何かを感ずるまであちらへこちらへと闇雲にさまよい歩き力をいただくつもりが力を奪われ窮地を逃れるどころか追い詰められることも地球の赤道付近自転速度は 約1,674km/h公転速度は 約108,000km/hとも言われるその地上で生活できるという奇跡耳を澄まし目を瞠り肌で感じるいま人はこの奇跡を脇に置いて生きるようになっているのだろうか窮地という試練まだ生きたいと願う未練祈り願ったその先にじつは現れていたかもしれない姿(そなたを守護するものは 観えぬともおるぞ ご加護はあれこれと手を出すように ばらばらと散らばっているものにはない 間違い 誤ったときはその道を断ち そばにいることを わかってほしいと願う姿も ふりほどき 観ることさえしない 悲しみだけのすれちがいが もしこの世で起きているとするならば)それがどんなものであるとしてもすくいの手がどんな姿をしているか自分で静かに感じたか困ったときの神頼みは奇跡の上におのずと手を合わせようとするぼくたちは脇に置いていたものを自らの前にもどしそれからはじめて心を鎮め天に聴き観るべきではないか <きょうの 太陽も 雲も 土も 草花も 木々も 月も 星も 観えぬ姿も 汚し霞む空気を横目に あまりにうつくしい>