1900年(明治33年)のこの日、スウェーデンの地理学者・中央アジア探検家のスヴェン・ヘディンによって、廃虚になっていたシルクロードの古代都市・楼蘭(ろうらん)が発見された。

都市国家・楼蘭は、中央アジア・タリム盆地のタクラマカン砂漠北東部に、かつて存在した塩湖で「さまよえる湖」として知られるロプノールの西岸に位置した。シルクロードの要衝として栄えたが、4世紀頃からロプノールが干上がるのとほぼ時を同じくして国力も衰え、やがて砂漠に呑み込まれた。

「シルクロード」(絹の道)とは、古代の中国と西洋を結んだ歴史的な交易路を指す呼称である。絹が中国側の最も重要な交易品であり、この道を通って西方に運ばれたことから名付けられた。

シルクロード
シルクロード
画像元Wikipedia

ヘディンが、自らの中央アジア旅行記の書名の一つとしてシルクロードの名称を用い、これが1938年(昭和13年)に『The Silk Road』の題名で英訳されたことで、その名前が広く知られるようになった。

ユーラシア大陸の東西交流史において重要な役割を果たしたシルクロードは、その一部が2014年(平成26年)に初めて「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」としてユネスコの世界遺産に登録された。

 

    

 

東京都千代田区神田司町に事務局を置く全日本宗教用具協同組合(全宗協)が制定。

西暦685年(天武天皇14年)3月27日(旧暦)、天武天皇が「諸國(くにぐに)の家毎に佛舎(ほとけのみや)を作り、即ち佛像と経とを置きて礼拝供養せよ」との詔(みことのり:天子の命令)を出した。これは奈良時代に成立した日本最古の歴史書『日本書紀』に記述された内容であり、これ以来「仏壇」を拝むようになったとされる。

この出来事に由来して新暦3月27日が「仏壇の日」となり、その後、毎月27日に拡大された。「お仏壇の日」との表記も見られる。

仏壇の日

名古屋仏壇商工協同組合では、毎年3月27日の「仏壇の日」に大須観音(おおすかんのん)で仏壇供養祭を行っており、古い仏壇を供養・焼却する。その他、仏壇について考える日などとされている。

仏壇について

仏壇(ぶつだん)とは、仏教において「仏」を祀る「壇」全般を指す。寺院の仏堂において仏像を安置する壇(須弥壇:しゅみだん)も含まれる。

仏壇

家庭内の仏壇について、日本仏教では宗派ごとに指定された様式にて、木製の箱=仏壇の内部に本尊や脇侍の像・掛軸・供物などに加え、先祖供養のための位牌や過去帳、法名軸などを祀る。

その内部は仏教各宗派の本山寺院の仏堂を模した豪華な作りになっている。大きく分類する場合は、金仏壇または塗仏壇、唐木仏壇、家具調仏壇または都市型仏壇に分けられる。

古代インドでは、土を積み上げて「壇」を作り、そこを神聖な場所として「神」を祀っていた。やがて風雨をしのぐために土壇の上に屋根が設けられた。これが寺院の原型である。それを受け継ぎ仏壇の「壇」は土偏である。また、仏壇には扉が付いている。これは寺院の山門を見立てたものと言われる。

全宗協について

全宗協は、1988年(昭和63年)に設立された組合で、「中小企業等協同組合法」に基づく経済産業省認可の法人組織で、宗教用具業界における唯一の全国的組織の協同組合である。

全宗協は、より良い宗教用具を安心して買うことができる価格で提供し、神仏を敬いご先祖を供養することにより、皆様の心の幸せと、平和な家庭が築かれることを願っている。また、宗教用具業界の健全な発展を目指し、広報活動・取引の正常化・研修事業・福利厚生事業などを行っている。

関連する記念日として、全宗協は3月27日の「仏壇の日」を「祈りの日」にも制定している。

 

     

 

東京都千代田区永田町に本部を置く公益財団法人「日本さくらの会」が1992年(平成4年)に制定。

日付は3×9(さくら)=27の語呂合わせと、七十二候の一つ「桜始開」(さくらはじめてひらく)が重なる時期であることから。

日本の歴史や文化、風土と深く関わってきた「さくら」を通して、日本の自然や文化について、国民の関心を深めることが目的。

上野恩賜公園(うえの桜まつり)
上野恩賜公園(うえの桜まつり)

日本さくらの会について

同会は、1964年(昭和39年)に設立して以来、宝くじの社会貢献広報事業の助成を受け、「宝くじ桜」配布事業を始めとして、様々なさくら植樹事業を実施してきた。現在までに全国の公園、河川、道路沿線、学校、公共施設周辺などに約300万本のさくらの植樹を行っている。

また、日本のさくらを守り育てるため、「さくら名所100選」の選定や、「さくら名木・巨木概況調査」、肥料・樹勢回復資材の頒布を実施するなど、さくら名所の保全や名木・巨木の保存、稀少品種の育成に努めている。

その他、「さくら祭り」や「さくら植樹式」に出席する「日本さくらの女王」の選出や、その「さくらの女王」を通じての国際交流やさくらを海外に寄贈するなど、さくらを通じた国際・文化交流事業を実施している。