1958年(昭和33年)のこの日、東京・明治神宮外苑に「国立霞ヶ丘陸上競技場」(旧国立競技場)が完成し、落成式が行われた。

旧国立競技場(2004年)
国立霞ヶ丘陸上競技場(2004年)

国立競技場について

旧国立競技場の前身は「明治神宮外苑競技場」(神宮競技場)であり、1924年(大正13年)に日本で初めての、そして東洋一の本格的陸上競技場として、青山練兵場跡地に建設された。神宮競技場は、陸上競技だけでなくサッカーやラグビーなども行われ、総合競技場として利用された。

戦後、「平和な日本の姿をオリンピックで世界へ示したい」として、オリンピック招致の声明を出した。そのための国際的なアピールとして、1958年5月に「第3回アジア競技大会」を東京で開催することになり、そのメイン会場として新設されたのが旧国立競技場であった。

その後、1964年(昭和39年)に開催された「東京オリンピック」の開閉会式場・メイン会場として使用された。また、毎年「全国高校サッカー選手権大会」の主催会場となるため、「高校サッカーの聖地」として一般的に広く知られている。

収容人数は、1958年の竣工当時は約48,000人。1964年の東京オリンピックの際に大幅拡張されて最多の約71,000人に。その後、座席スペースの拡張や背もたれの設置などの改修により減少し約54,000人となった。

スポーツ競技会場としてだけでなく、神宮外苑花火大会の会場の一つとして使用され、アーティストのコンサートなど様々なイベント会場として使用されてきた。

2020年(令和2年)に「東京オリンピック・パラリンピック」が開催されることが決定し、そのメイン会場となる「新国立競技場」への改修のため、2014年(平成26年)5月31日に旧国立競技場は閉鎖、その後解体された。新国立競技場は2019年(令和元年)11月30日に完成し、現在の「国立競技場」となった。

新国立競技場(2019年)
新国立競技場(2019年)

 

 

      

 

日付は「み(3)つ(2)ば(8)」(三つ葉)と読む語呂合わせから。制定した団体などは不明である。

関連した記念日として、4月28日は「よ(4)つ(2)ば(8)」(四つ葉)と読む語呂合わせから「四つ葉の日」となっている。

三つ葉について

三つ葉は、三枚ある葉のこと、また、三枚に分かれた葉を出す草木を意味する。

ミツバ(三つ葉)は、セリ科ミツバ属の多年草で、その名前は葉が三枚に分かれている様子に由来する。さわやかな香りが特徴で、夏に白色の小さな花を多数咲かせる。日本では江戸時代から野菜として栽培され、おひたしや和え物とするほか、吸い物や鍋物、丼物の具として広く用いられている。

ミツバ
ミツバ
画像元コトバンク

三つ葉のクローバーは、アイルランドではシャムロックと呼ばれ、国の象徴として用いられている。クローバーは、マメ科シャジクソウ属の多年草で、シロツメクサ(白詰草)の別名である。ヨーロッパが原産で、江戸時代に渡来し、日本各地に野生化している。

シロツメクサ
シロツメクサ

 

  

 

1979年(昭和54年)のこの日、アメリカ・ペンシルベニア州のスリーマイル島原子力発電所で炉心溶融事故が発生した。世界初の原発事故だった。

スリーマイル島原子力発電所
スリーマイル島原子力発電所

原子炉設備の不具合、運転員の誤判断による操作などが重なり、給水ポンプが停止し、冷却水の供給が行われない状態になってしまった。その結果、炉心上部が露出し、炉心溶融(メルトダウン)を引き起こした。

まもなく給水システムが復旧したことで事故は終息したが、炉心溶融により燃料の45%、62トンが溶融し、うち20トンが原子炉圧力容器の底に溜まった。給水回復の急激な冷却によって、炉心溶解が予想より大きかったとされている。

この日、非常事態が宣言され、周辺住民の大規模避難が行われたが、幸いにも住民が浴びた放射線量はわずかで健康に影響が出るほどではなかったと言われている。しかし、この事故をきっかけとしてアメリカでは猛烈な反核運動が勃発した。

また、この事故は世界中の人々に原子力発電の安全性に不安を抱かせる結果となった。記念日は、この重大事故を忘れないために教訓とする日とされている。