能登半島地震では,未調査の能登北端の海底の逆断層が4000年ぶりに

大きく動いて,能登半島北端が南側にのしかかるように隆起しました.

 

 

しかし,石川県には能登だけでなく,中能登にも

同じような逆断層帯が並行して並んでいます

しかも,しれはそのまま南北方向に金沢南部まで続いています

 

まず,能登中部の羽咋~七尾へかけての低地帯は,クッキリと細長い邑知潟平野を

形成しています↓  

スーパー地形(カシミール3D)などを見るともっと鮮明です

邑知潟平野は,邑知潟地溝帯と呼ばれて,断層の活動によりつくられた溝に

手取川などから流れてきた砂が堆積してできた平野だそうです.

国土地理院技術資料でみてもやはり赤い線の逆活断層が続いています

 

さて,この断層が南の方向へと,金沢南部まで山と平野の境界線に沿って

北北東から南南西に走る「森本・富樫断層帯」に続きます

ここには震度7クラスの地震が起こる可能性があるとのことです.

この地震が起こると,この断層の海側の揺れが大きくなると言われています.

断層の海側には,JR本線 新幹線などの通る人口密集地が広がっています.

家を新築するときには,奇抜な構造の家を最初から考えずに,まずは

正方形の建地を基本としてシンメトリー(対称)に設計することが大事かも.

 

阪神大震災で,1棟たりとも倒れなかったハウスメーカーは

積水ハウスですが,基礎工事がしっかりしているので

価格がやはり高くなるようですが,内灘町の液状化で家々が傾いて

「もう住めん」と嘆く住民の報道(北国新聞)を見ると

基礎となる地盤も大事ですね.

 

日本は至る所に活断層があるということですが,

南海トラフや関東大震災などの被害はこの比ではないようです.

ちなみに関東大震災の震源地はどこか,何という断層かをご存知でしょうか?

フィリピン海プレートの北東端が関東大震災の,そして

フィリピン海プレートの北西端が南海トラフです.

この100年地震が起こっていない南海トラフにはかなりの歪のエネルギーが

蓄積していると言われていますので,近い将来に起こると

プレートの地震は大津波を引き起こすと言われていますので,

海岸線沿いに家を立てるのも考えものです.