第137回山本会「年に1度の贅沢ワイン会」 | 内なる石のひびきに、熱き心がやどる

第137回山本会「年に1度の贅沢ワイン会」

今年もやってきました。年に一度の贅沢ワイン会。今年はそれほど殺到せずに集まりました。

小海老とブロッコリーのアンチョビマリネ

魚介のズッパ

鴨スモークとキャベツのカサレッチェ

自家製ハンバーグ キノコのクリームソース

 

と料理も高級ワインに合わせたシェフのお気遣いです。

 

さて、ワイン。今年はどんなものが集まるのか!今回は1万円以上のワインが条件です。

1.EJ Carr Late Disgorged 2007/House of Arras

クリーミー、ミルキーな泡。シャンパーニュではないと思ったが産地がわからない。厚みがあるので南の地域と予想し、オーストラリアと答えるも、1万円を超える泡の存在を知らないので迷っていたらなんとオーストラリアはあってたけど3万円!?

2.Art Series Chardonnay 2019/LEEUWIN ESTATE

このワインは随分とエレガント路線になりましたね。ブルゴーニュだと思ってしまうほどに酸が高く、緻密で力強さもある。これは素晴らしい。

3.Corton-Charlemagne 2016/Domaine Denis Pere et Fils

コルトン・シャルルマーニュほどブラインドでアメリカ、と言ってしまうワインはない。今回は自分が持って行ったのにまたしても1人、カリフォルニアのシャルドネと答えてしまいました。そう考えてもコスパは高い。

4.Block 3 Pinot Noir 2014/Felton Road

ピノ・ノワールだと思って桃の香りがすると大体ナチュラル。これも見事なナチュラルでクリーン。こういうピノ・ノワールが個人的には大好き。今回のワインの最高得点!

5.Pinot Noir 2016/Mount Mary

熟した味わいでチェリーぽさがあるのにボディは非常にタイトでこれもブルゴーニュだと思ってしまいました。熟成すると本当にピノ・ノワールは難しい。

6.Dalsheimer Burgel Spatburgunder Grosses Gewachs Trocken 2020/Weingut Keller

鉄っぽい香りに石灰や梅、ベリー系の香り。丸みがあり硬質な印象がある。酸が非常に高いこともあり、ブルゴーニュと答えてしまいましたがこの硬さはドイツと予想すべきです。でもドイツでここまでおいしいピノ・ノワールは異例。

7.Dieci 2016/Il Palagio

インクや絵の具のような強い濃厚な香り。タンニンは強いけどボリュームがあって丸い。少しボルドーにしては油分が多く感じたけどボルドーで突き通してしまいました。

8.TOMI 2012/登美の丘ワイナリー サントリー

醤油の香りが強くやや水っぽさがあるのでこれはどう考えても日本。長野のメルローかと思ってしまいました。

9.Clos de Vougeat 2017/Francois Lamarshe

このワインにも醤油の香りがありますが、赤果実もある。クリーミーに滑らかになっていてタンニンはあるけど強くはない。非常においしいワインでした。

今回も驚くようなワインがたくさんありました。

で、今回何よりも驚いたのはオセアニア比率が高い!1万円を超えるワインでこれほどオセアニアが多いのにびっくりです。

 

レベルは確実に上がっているし、ブルゴーニュと間違うことが増えたように感じます。