シェリー フィノの多様性 | 内なる石のひびきに、熱き心がやどる

シェリー フィノの多様性

紹興酒が大好きな私は当然、シェリーも大好きです。

シェリー フィノはアルコールが高めですが(このフィノで15%)、このアルコール感から来るとろっと感は脂に対応します。

生ハムに合うのはそういう理由で、スペインバルなどのピンチョスを合わせるのにフィノが最適なのはそういうところにあります。

 

この相性がぴったりなのは理屈から言ってもわかるのですが、もう1つ、フィノの特徴として驚くべきなのは「酸」に合うことです。

すっぱい料理は通常「酸」の高いワインと合わせます。

むしろそれしか合わないと言って良いほどに。

 

でもフィノはアルコールが高くて酸は低いのに「酸」と合います。なので意外にワインと合わせるのが難しいピクルス、合うのです。

 

これもバルでワインのおつまみにピクルスが出てくる理由ですね。

 

ま、ばっちり合うかは微妙ですが、多くのワインより合います。この時はチリのシャルドネの方がよく合いましたが、このワインにも酸があまりありません。不思議な相性です。

 

ヘレスに行くとバルでは多くの場合、フィノからスタートします。アルコールが高いと辛いものは辛さを増幅してしまいますのでその点はご注意ください。チョリソと合わせると火を噴きます。