第120回山本会 ~売れると思ったのに売れなかったワイン~ | 内なる石のひびきに、熱き心がやどる

第120回山本会 ~売れると思ったのに売れなかったワイン~

120回目を迎えた山本会はかなりマニアックなテーマになりました。

「売れると思ったのに売れなかったワイン、おいしいと思ったのに反応されなかったワイン」にしました。

インポーターとしての悩みの1つでもある「おいしい=売れる」ではないところ。例えば高くても売れるボルドーワイン、それを超える品質を持っていてもアルゼンチンであれば売れないのようにブランド信仰。年々高くなるのに売れ続けるブルゴーニュ、安くておいしくてもカリピノはそこまで売れない、など色々あります。

そんなおいしいのに売れていないワインが集まりました!(中には売れているものもありますが)

いつものおいしい料理は以下の通りです。

ブランドードのムース

鱈とジャガイモを生クリームでムース状にしたものです。

ワタリガニとカレイのスープ仕立て

プロヴァンスロゼが合いそうな料理です。あ、カシーですね。

黒豚ラグーとキャベツのカサレッチェ

大山地鶏もも肉のコンフィ きのこと赤ワインのソース

 

です。山本会はシェフも会に参加されるので一緒にやります。(みんなが終わってからシェフの意見を聞きます)

 

さて、ワイン。

 

1.Christoph Hoch Kalkspitz(オーストリア)

これはシードル?って本気で考えたほどリンゴっぽい味わい。濁りのある液体で酸が酸っぱい!って感じるレベルです。開けるタイミングが難しいワインで1日置くと別の顔が出てくるらしいです。

 

2.Nakajima ペティアン ナチュール ロゼ 2018(日本/長野県)

還元香があり、ビスケットのような香ばしい香りがあり、デラウェアのような国産ブドウの味わいがあったので日本のものとは推測できました。にしてもすごいワイン。

 

3.Jansz Premium Cuvee(オーストラリア/タスマニア)

香ばしい香りでレーズンサンドのような特有の香り。泡は強くなく、酸もそこまで強く感じないのが不思議(実際には高いはず)。苦みが余韻に残る。素晴らしいワインだと思いますが、タスマニアの泡は売りにくいそうです。現地ではものすごくブームになっている地域だけど日本だと厳しいとのことです。

 

 

4.Tyrrell's Hunter Valley Semillon 2012(オーストラリア/ハンターヴァレー)

今年WSETを受験してこの地域の重要性を確認したところだったのでこのワインの登場はうれしかったです。いわゆる典型的な早摘みのセミヨンです。ペトロールを少し感じましたがこれはセミヨンの厚みとオーストラリア特有の香りが混ざったものでした。これが6000円するそうで、おいしいですが高く感じてしまいますね・・・。反応が鈍かったというワインでしたが、それも意味はわかりました。

 

5.Oremus Mandolas 2016(ハンガリー)

ヴェガ・シシリアが唯一海外で生産していることで有名なフルミント。パスティスのような香りがあり、吟醸香のような香りもあります。酸しっかり、ボディも厚めです。これもかなりおいしいと思いますが、フルミントで辛口で3000円。悩ましいところなのでしょうか。個人的にはフルミントの辛口は大好きで、瓜系の香りが特徴だと思っています。

 

6.Partage Pinot Noir 2014(アメリカ/カリフォルニア)

私が大好きなワインです。カリフォルニアの有名なソムリエさんがいるお店でそのソムリエさんが3haだけの畑から年産1200本だけ生産死しているという希少性もあるワイン。滑らかでジューシーなスタイルでカリピノが好きな方にはリーズナブル(5700円くらい)だと思っているのですがあまり売れていません。ま、割当も少ないから困ってはいないのですが、謎です。同じ価格の隣の地域のワインが売れているのに・・。

 

7.Monttsecano Pinot Noir 2017(チリ/カサブランカ・ヴァレー)

ピノ・ノワールなのにそれ以外のスパイスのニュアンスが強く感じられるのでグルナッシュかと予想してしまいました。コンクリートのような香りと苦みを感じるワイン。これはカリフォルニア専門のインポーターがチリ売ってるから売れてないだけじゃないかと・・。違いますね。チリ=安いイメージなので5000円を超えるチリはどこも苦戦していますよね。アルマビバとオシオ以外は結構難しいと思います。(反論はあるかと思いますが)

 

8.Errazuriz Maximiano Founder's Reserve 2007(チリ/アコンカグア・ヴァレー)

クレヨンの香りが強く濃厚なワインであることがわかります。もうアルゼンチンの良質の濃厚なマルベックで当たったと思ってましたがこれですかあ!これは売れているのではないですか??さっき言ったことを撤回のようですが、1万円のチリ。

 

9.Sam Harrop Grand Amateur 2016(ニュージーランド/ホークスベイ)

ジンジャーや土っぽい、アンフォラで造ったワインのような香りがあります。シナモンなども感じるし、ジョージアのサペラヴィかと思ってしまいました。面白いワインですが、これも5000円超えます。

 

10.Antinori Tignanello 2016(イタリア/トスカーナ)

最後はシェフのワイン。相変わらずすごいワインをありがとうございます。これは売れてないことはなさそうですが・・。乾燥した肉のような香りや味噌っぽい香りからシラーかと思いましたが・・。

 

今回はインポーターどうしで白熱してしまいました。一般の方にはややわかりにくい内容にはなってしまいましたが、ワインの販売になるとみんな熱が入りますね。「おいしい=売れる」の構図をもっと私たちは広めていかなければいけない、と思った夜でした。