美味礼賛 ~海老沢泰久~ | 内なる石のひびきに、熱き心がやどる

美味礼賛 ~海老沢泰久~

久々にかなりはまる本に出合いました。

これは相当面白い。


内なる石のひびきに、熱き心がやどる-美味礼賛

「美味礼賛」とはブリア・サヴァランの「味覚の生理学」の邦題からつけられた名前です。


辻調理専門学校の創始者である辻静雄氏に半生を描いた小説です。


まだ日本に本当のフランス料理と呼べるものがなかった時代、初めて日本に本格的なフランス料理を広めた功労者である、氏のすごいとしか言いようのない人生を描ききった内容です。


今のように何でも食材が輸入された時代ではなかった昭和30年代、彼の功績なくして現在のフランス料理はなかったかも知れません。


辻静雄氏以外は仮名ではありますが、ほぼ実話です。フランス料理の奥の深さ、そのときの日本のレベルがどんなものだったのか、など、興味深い内容でいっぱいです。


フランス料理に興味のある方でまだこの本を読んだことがなければ絶対に読むべき本です。


昨日に引き続き、姐さんにお借りした本なようです。たまたまあったので勝手に読みました。


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えらい、中古安いですね。。。


私がフランス料理に出合ったのは恐らく高校生くらいのときに親に連れられて行ったところだと思います。


自力デビューは社会人になってそれまでに行ったことのあった一流ホテルのフレンチに彼女とともに訪れたときのことでした。


行ったことがあったとはいえ、まだ23歳くらい。一流ホテルのフレンチに緊張しないわけがありません。

しかも彼女に格好つけたいところですし。


見たことのあるテーブル担当の給仕の方が言いました。


「以前も来られたことがありますよね!?」


思わず・・


「はい」


そうしたらその後・・・


「前回は別の女性の方といらっしゃいましたよね!?」


などとおっしゃいました。耳を疑いました。そしたら


「あ、私、余計なこと言いました?」


えーっと、女性とこのフレンチに行くのは初めてでした。「余計なこと」が余計に余計でした。


その後は当然不穏な空気に・・・。


一流のホテルのサービスマンがこんなサービスってすごいですね。


12年も前の話なのに鮮明に覚えてます。私の初めての自力フレンチの思い出です。当然、彼の顔は一生忘れません。


これが洗礼というヤツなんでしょうかね。その後2度とこの店には行くことはありませんでした。