昔、昔のその昔、父の仕事の都合で住んでいた鹿児島の社宅の傍は、小川を挟んで一面田んぼが広がっていました。
その後、鹿児島を離れてからも、幾度どなく夢で見た青田の風景。
畦道を全速力で駆けぬけ、川の土手の短い上り坂まで来ると、掛かっているはずの橋はなく、そこには流れているはずの川がなく、急な崖… ふっと、体が舞い上がる。
空を飛ぶ夢。
『サラとソロモン』という本でサラが空を飛ぶ感覚、分かるような気がしました。
青田といえば、早苗きんとん。
またまたきんとんです。多くの早苗きんとん、きんとんで土と早苗が表現されているのですが、私的には、土をもっと違った形で表現したくて、写真のような和菓子となりました。
いつも思うのですが、季節を追って和菓子を作るというのは、季節季節のテーマに対して、私ならどう表現するかという質問に答えを求めるということですね。
勿論、正解はありません。十人十色、いえ、十形?十味?だからまた面白い。

