最近は、ファイナンシャルプランナーの勉強(ときどき簿記も)をしていて、

久しぶりに、自分の勉強スタイルというのに向き合いつつ、

勉強そのものを楽しんでいます。

 

勉強スタイルは、

そういえば、受験生時代、こうやって勉強していたな、

というやり方と同じなので、

当時から、自分に合う上に、

結果もしっかり出た勉強方法を、自分で考えて実践できていた、

そんな、かつての自分に感謝しています。

 

そして、受験勉強という経験は、私にとっては、

「自分で考える力」と「持続的な努力」が身についた、

とても大きな財産なのだな、と改めて実感しました。

 

勉強スタイルについては、

以前、「WHY思考」の話を書きました↓

https://ameblo.jp/degm-flower/entry-12846482336.html

 

WHY思考の大切さについては、こちらにも書いています↓

https://ameblo.jp/degm-flower/entry-12845797156.html

 

WHY思考というのは、ひとことでいってしまうと、

なぜそうなっているのか?と、

何事にも疑問を持ち、自分でその答えを考えることで、

物事の本質を見抜く力と、自分で考える力を鍛える思考 です。

 

私は、昔から、「丸暗記」が嫌いで苦手なので、

丸暗記、つまり、何も意味とかを考えず機械的に覚えようとするよりも、

WHY思考で、自分で考えて、エネルギーを使うことで、

より、理解しやすくなるし、覚えやすくなる(記憶に残りやすくなる)、と、なりました。

WHY思考は、いわゆる「知識の暗記」をするためにも、とても使える思考でもあると思っています。

 

そして、今回は、

改めて勉強スタイルを見直して、

「知識の暗記(覚えること)」のための「覚え方」は、

WHY思考だけではないな、と気づきました。

 

また、学生時代とは違い、今や、脳科学を学んで、脳の「記憶する」仕組みを知ったからこそ、「記憶しやすくする」意識を持って取り組み、

より進化した「覚え方」ができるようになったので、

その話をしましょうか。

 

・脳の「記憶する」仕組み

脳には、RASというフィルタがあり、

そのときの自分が「大切にしていること」に関連する情報を優先して拾い、

そして、大事な情報だと判断すれば、強く記憶する、

そういう仕組みを持っています。

 

 

また、脳は何のために存在するかというと、私という人が健康に生きるためです。

ですので、

これは、私が健康に生きるため、

生きるための、安心した生活を守るため、

それらのために、大事なことだ!

と、「自分ごと」としてとらえれば、

重要な情報であると認識しますので、記憶に残りやすくなります。

 

さらに、脳の記憶のプロセスとしては、

何か(出来事、情報など)に触れたときに、「感情」という反応が起こる

「感情」が強いほど(ポジティブでもネガティブでも)

その反応元を「重要である」と認識するので、

記憶に残りやすくなる

 

というものもあります。

 

脳の学習プロセスとして、

やってみてうまくいった、幸せと感じた、など、

「いい感情」を味わったものは、

それを記憶しつつ、

また、それを得よう、やろう、というモチベーションが上がりますし、

 

また、ネガティブに感じたことがあれば、

「二度とそれに接するまい」

「身を守ろう」

と反応するので、それがどんなものかを記憶して、

似たようなものを避けようとします。

 

 

・・・ということで、

脳の「記憶する」仕組みを、できるだけ活用するには、

 

・「自分ごと」としてとらえる

・ほどほどの強さで「感情」を動かす

 

というふうに、勉強に臨めばいいわけです。

 

・「自分ごと」としてとらえるには

今勉強している、ファイナンシャルプランナーや簿記の勉強は、

「実学」、つまり、日常生活と関係のある要素の勉強ですので、

「自分ごと」として、とらえやすいです。

 

え?簿記は日常生活じゃないだろうって?

あ、少し言い過ぎましたかね。

私の場合は、来年4月から、今の仕事を辞めた後の「次のステージ」に行きますが、

その「次のステージ」にて、個人事業主か、法人経営(マイクロ法人という自分が一人の会社とか)をする可能性があるんです。

 

なので、簿記に関しては、

来年から、個人事業主か法人経営をやるとして、

それをDIY(外注せず自分で経営する)ために、何が必要か?

 

という「自分ごと」意識が強いです。

 

他、

投資先の会社のデータを見て、

その会社にベットできるか?の判断をするために、

決算、資産の情報が読めるようになる!

という「自分ごと」意識も、あります。

(お金のデータだけで、会社のすべてがわかるわけではありませんが、

とても参考になります。

ちなみに、一番大事なのは、会社経営者のメッセージのオーラに、私が将来性を感じるか、だと思っています。)

 

そして、ファイナンシャルプランナーの科目のうち、

投資に関する「金融資産運用」「タックスプランニング」は、

個人事業主や法人経営に加えて、

今からすでにやっている、

投資家生活+勤めてるけど自分で確定申告

のお話そのものですので、

自分ごとでしか、ありません。

 

 

正直、ファイナンシャルプランナーの勉強を始めるときは、

他の4つの科目にはそこまで関心がなかったのですが、

いざ、勉強しようとすると、

こんなふうに「自分ごと」としてとらえられるな、と気づきました。

 

「ライフプランニングと資金計画」:

教育資金や住宅ローンについては、

「あえて、こういう出費の道を選ばない理由」をみつめなおす材料とする。

年金については、

今まで面倒だから、資産運用シミュレーションで「ゼロ」で計算していたけど、

そりゃ、しっかり向き合って、計算する方がいいよなあ、と、自分ごとにする。

それに近い年齢になったら「いつから受給するか問題」もありますし。

 

 

「リスクマネジメント」:

世の中にある保険の情報を知り、

「あえて、保険に入ることを選ばない理由」をみつめなおす材料とする。

また、資産運用をやる身として「資産運用タイプの保険にどんなものがあるか」は、普通に興味湧いてきました笑。

 

他、よくわからないまま、契約上マンションの火災保険に入っていたのを、

なるほど、そういうものなのか、と、思考停止をやめて、考える。

地震保険、火災保険と、

将来、自転車乗りたくなったら関係しそうな「自賠責」とかの損害補償系保険は、

自分の人生の選択肢を広げる上で「自分ごと」になりましたね。

 

「不動産」:

投資家生活の、投資手段の選択肢の情報や、

持ち家ってどうなの?という情報になるので、

「あえて、不動産を持ってあれやこれをする、を選ばない理由」をみつめなおす材料とする。

 

 

「相続・事業承継」:

いつかは親の相続問題が来るし、

贈与税の話は、私の資産を妹家族の子供たちに渡すことがあったときに使える。

また、私自身、「コップ座のアルケス」という、「承継」の恒星のご加護があるので、「ある日突然、事業を引き継ぐことになった」というストーリーもありえる気がする。

そのために、事業承継のお金話について知っておくのは、大いに、自分ごととして意味があること。

 

 

「自分ごと」としてとらえると、

情報を吸収している感覚、

勉強しているときに「情報が自分の中に入っていく感覚」が、

強くなっているな、と感じますね。

 

そして、「自分ごと」としてとらえると、

自分ごとだから、自分で考えるようになるし、

大いに興味を持つから、感情も動きやすくなり、

記憶に残りやすくなりますね。

 

 

・ほどほどの強さで「感情」を動かす

これは、その人自身の感情スイッチにより、個人差があると思います。

なので、自分が、どんなときに感情が強く動きやすいか、

それを知った上で、「いかに多く感情スイッチを押すか」を目的に、情報に接していくのがベストです。

 

もちろん、常に興奮しっぱなし、みたいに、あまりにも強い感情ばかり出ると、疲れます。

ほどほどに強い、という程度ですね。

 

「あっ!」と気づきがあったとか、

「そういうことか!」と、話が繋がった気持ちよさを味わうとか、

めちゃくちゃ楽しい!!というほどではなく、「軽く楽しい」とか、

そういう、ほどほど、です。

感情は出るけど、すぐ終わって、冷静・フラットな状態に戻れる、というレベル。

 

勉強するために知性をフル稼働するには、

冷静さが一番大事ですからね。

 

感情出す(覚える)→冷静に勉強する→また次の何かに反応して感情出す→冷静

この繰り返しを、楽にできるレベルがいいですね。

 

私の場合は、

上に書いた「WHY思考」で、理由を考えて、その仕組みに気づいたり、

自分でまず「これはこういうものなのかな?」と考えてみたら、それと、書いてあることとが違ったときに、「へえ、そうなってるのか!」と、気づいたり、驚いたり、

 

そういうときに、感情が動きやすいので、

それを徹底活用しています。

 

学ぶ対象を「自分ごと」としてとらえ、

好奇心と関心をもって「おもしろそうだな」という気持ちで接する。

日常生活や、これまでの経験で、関連することがあったら、

それに意識を向けて、もっと関心と興味を持つ。

 

自分で考えて、

合ってたり、違う話があったりしたら、それを素直に受け止める、

合ってたら喜ぶし、

違う話があったら、「なるほど!」と、すっきりしたり、おもしろがったりする。

(まず自分で考えてから、勉強での「答え」に触れる、

その比較を通じて感情が動く、ということなので、

自分で考えることが大切です。)

 

この一連のプロセスで、感情が出るので、

その感情を利用して、「覚えて」います。

 

・・・今にして思えば、感情がうまく動いていたからこそ、

学生時代、長時間の勉強が苦にならず、楽しくやれていたのかな、と。

 

感情のジェットコースターは疲れますが、

今回の「勉強で覚える」程度の感情の動きなら、

感情がよく動く(ちょっと動いて、フラット(冷静)に戻る、の繰り返し)方が、

そのときの生活の充実感を味わいやすく、

生きていて幸せ、満足感、楽しさを感じやすい、

そういう、「覚える」こととは別のよさにもつながる、という気がします。

 

実際、勉強してて楽しいですし、

日々の生活密度がまた一段濃くなり、

楽しく、充実感があるから、自分の内側に集中でき「心豊か」な時間帯が増えている、

と感じています。

 

 

多くの人が、人とのつながりを求めるのは、

感情を動かしたいからである、

という説があるくらい、

感情が動く体験をすることって、生きていくうえで大切なことなのですね。

 

それを、勉強でできてしまえば、

人と会わなくても、一人で、「感情が動く」ことができる!

これって、すごくありがたいことですね。

(もちろん、勉強だけが「感情が動く」体験ではありませんが。)

 

人生が充実するだけでなく、

学んだことを覚えやすくなり、試験とかの結果にも繋がるし、

自分ごととして関心を持つほど感情が動きやすいうえ、

自分ごととして捉えるから、学んだことを実践する力も上がる。

 

あれ、これ、いいことだらけだな!??

 

そして、「感情が動く」仕組みと、

私が感情をどうやって動かすか、を見返すと、

ただ本を読んで勉強するだけではなく、

資格試験という試験目標を立てることで、

学習効果も、人生の充実度も、劇的に上がったな、と感じました。

 

目標を立てることによる効果も、もちろんあるのですが。

試験問題を解くことを通じて、

実践力が鍛えられるし、

問題が解けたか、間違えたかで、答え合わせの過程で、たくさん感情が動いて、覚えやすくなります。

 

受験生時代から薄々感じていましたが、

問題を解きながら、自分で考えて、

理解して学んでいくことが

「覚える」ためにいい方法ですね。