郵便配達は2度ベルを鳴らしてダッシュする -28ページ目

郵便配達は2度ベルを鳴らしてダッシュする

主に映画について書いていますが、
それ以外にも
アホホーんなお話をします。ええ。

あ!
きみズラがばれてるよ!

どうもわしじゃ。

みなさん「趣味は?」
と聞かれて、すぐにこたえられるかのぅ?
世の中には
「俺趣味があんま、ないんですよね~」とか
言っちゃう人がいたりする。
わしの後輩のヌッシーってのがそうじゃ。
わしには「趣味がない」
ひいては「好きな物がない」という人が
よーわからん。
誰にだって好きな物くらい
あるんじゃないだろうか?
「趣味」と言われると「好きな物」とは違うとでも
思っているのだろうか?
仮に「寝るのが好き」って人は、
「趣味は寝ること」って言えばいいんでないか?
そういう意味で、趣味がないって言う人が
よーわからん。
酒だってタバコだって、ガリガリ君のソーダ味だって
ええと思うど。

わしには好きな物がいっぱいある。
ざっと挙げてみると…

わしは映画がアホホど好きじゃ。
ヒマさえあれば映画を見とる。

わしは、読書が好きじゃ。
常に移動中読む用と、寝る時用の2冊がある。

わしは、野球観戦が好きじゃ。
特にノムさんが好きじゃ。

わしは、ゲームが好きじゃ。
ぴゅう太の時代からやっとるで。

わしは、航空機が好きじゃ。
特に航空機の事故について調べるのも好きじゃ。

わしは、心理学が好きじゃ。
うちの本棚にある本の70%くらいはそれ関係な気もする。

わしは、近代史が好きじゃ。
明治時代以降の歴史が好きなので、江戸時代以前とかは
そんなに知らんど。

わしは、報道写真が好きじゃ。
テクニック的に優れた写真は、
芸術よりも報道の方が多いような気がするのじゃ。

わしは、絵画が好きじゃ。
特に好きなのはジョルジュ・ブラックじゃ。

わしは、スケッチが好きじゃ。
好きすぎてスケッチバラエティ番組の企画書を書いたが
ボツになった。

わしは、日本文学が好きじゃ。
特に好きなのは三島由紀夫じゃ。

わしは、豆腐が好きじゃ。
とにかく好きなんじゃ。

わしは、ゾンビが好きじゃ。
わしの言っているゾンビはジョージAロメロって人の
作った映画に出てくるゾンビで、それ以外はどうでもええ。

わしは、音楽が好きじゃ。
たぶんここで言っても知らん人が多いじゃろうから
ジャンルまで言わんど。

わしは、酒が好きじゃ。
特に好きなのは日本酒じゃが、
いまは酒は、特別なことがない限りやめとるど。

わしは、多摩川から見る夕日が好きじゃ。
まぁすぐ近所だしな。

とまあ、いろいろ好きなんじゃ。
そもそも、わしがブログを始めた理由は、
その好きなもの一つ一つを、掘り下げて話したい
っていうことが一番じゃ。

思うに「趣味がない」と言う人は、
実は趣味がないんじゃなくて、
表現力がないんじゃないだろうか?
好きなものを言い表す言葉が浮かばないんではないのか?

そうそう。
言い忘れたが、わしは言葉も好きじゃ。
言葉が好きだし、文章が好きなのじゃ。
(ひそかに小説とか書いて、いろいろ送ってることは内緒だど!)
ひいては、何かを表現することが大好きなのじゃな。

わしは何度も言うように、
映画が好きじゃ。
映画とは、本来の意味において、
作り手が何かを「表現」する手段じゃ。
だから映画には「本当はこれが言いたい」っていう
テーマのようなものがあるんじゃ。
しかしな、マイケル・ベイっていう映画監督がいるが、
こいつは世にもめずらしい、
表現したいことのいっさいない狂った監督じゃ。

彼にはおそらく、本当に趣味がないのじゃろうな。
あっ!
きみちょっと、お化粧濃すぎるんじゃない?

どうもわしじゃ。

わしこう見えても、
もうこの映像業界で20年もお仕事しとる。
フリーランスになってからは、
まだまだ駆け出しじゃがな。

そんなわしじゃが、
つくづく仕事について思うことがある。
この仕事ってほーんと、
バランスが難しい。

映像制作のお仕事は
いろんなことを、なんでもバランスよく
知らなきゃならんのじゃ。
なぜならいろんな人々に関わらなきゃならんからじゃ。

例えば、
インタビューでミュージシャンに会うなら
音楽について知らなければならんじゃろ?
ファッションチェックみたいな
街頭取材をするならファッションについて、
スポーツ取材するならスポーツについて。

カメラマんや編集オペレーターと違い
「制作」のお仕事は、
様々な人々と「会話」せにゃならんのじゃ。

わしはその昔、
いろんな企業を紹介するドキュメンタリー番組を
担当しとった。
わしらの仕事は、その企業を
視聴者にわかりやすーく演出して伝えることじゃ。
そのためにはまず、自分がその企業を理解せにゃならん。
とまぁ、そんな感じで
自分の好き嫌いに関わらず、
世の中の様々なことを
バランスよく知ってなきゃならんのじゃ。
だから当然、本をしこたま読む。

しかし長年、この仕事をやっていて
わしは思うのじゃ。
この業界に入ってくる奴は、
ほぼ2種類の人種に分けられる。

文系のやつと体育会系のやつじゃ。

大学出で、映画とかアニメが好きで
この業界に入ってくるやつは、たいがい文系じゃ。

テレビが好きで、陽気なやつは
たいがい体育会系じゃ。

どちらがこの仕事に適しているかといえば…
はっきり言って体育会系なのじゃ。

わしらの仕事は、
企画書や台本を書く作業は、ずーっとデスクに座って
何日も何日もインドア生活じゃ。
かと思えば、一旦撮影が始まると、
重い荷物持って、かけずり回り、
大声で挨拶したりする完全なアウトドア生活じゃ。
つまり文系と体育会系の作業が同居する仕事なのじゃ。

だからわしは、
この業界で尊敬すべき能力を持った人間は、
そのどちらの要素も兼ね備えた、
わしのような(ふふん!)
文武両道の持ち主だと思っておるのじゃ。

体育会系の人間は、
よー動き回るが、
本を読まないために発想力がない。
文系の人間は、
いくら発想力がすぐれていても、
ろくすっぽ目を見て挨拶もできん。

だからこその文武両道じゃ。
でもこれが出来てる人間は、
はっきりいって
わしの20年のキャリアにおいても
ほとんど見かけない。
だからわしは、同じ業界で
尊敬できる人間は、まずいないのじゃ。

「こいつよー動くけど、趣味が悪いんだよな」とか
「アイディアあるけど、声小せぇんだよな」とか
そんな人間ばかりじゃ。

スポーツ選手なら、
EXELをちまちま使ったりしなくてええじゃろう。
小説家なら、
筋トレしなくてもええじゃろう。
しかし映像の仕事は、極端に言えば、
そのどちらも必要なのじゃ。
難しいのぅ…。

というわけで
今日もわしは、家で法律書を読みながら
筋トレしとるど(うそじゃ)
どうもわしじゃ。

今日はバレンタインデーじゃな。
そこで今日はとってもビターな話をしてやるど。
これは、わしの学生時代の友達の話じゃ。

その友達の名前を仮にKとしよう。
Kはおとなしい性格で無口なんじゃ。
あまり周囲と打ち解けないんじゃが、
いったん仲良くなると、
いままでのおとなしさが噓のように
マシンガントークを繰り広げる男じゃ。

クラスのみんなは、
彼が話すのをあまり聞いたことがない。
教室の隅っこでひっそりと座ってる、
印象の薄い奴なんじゃが、
わしと二人きりになると
とにかくしゃべりまくるのじゃ。

そんなある日、
修学旅行でわしとKは自由行動を共にした。
しかしどうもKの様子がおかしい。
いつも二人きりになると始まる
あのマシンガントークがないのじゃ。
ため息ばかりついておる。

「どうしたん?」

わしがKに聞くと、彼はこう言った。

「俺、A子が好きなんだよね」

そうなのじゃ。
Kは同じクラスで一番人気のあるA子に好意を持っているらしいのじゃ。
しかしはっきり言って、
この恋に勝算はない…。
A子は明るさ満点の美少女じゃ。
モテモテなんてもんじゃない。
超モテモテじゃ。
普段無口で、おせじにも美男子とは言えないKは、
蛭子能収を20才くらい若くした男で、
A子はおろか、ほかの女子とだって会話したことないのじゃ。
おまけにまだ10代なのに、ちょっとハゲておるんじゃ。

いや…人は見た目じゃないのはわかっとるど。
しかし今回ばかりは、相手が悪い。
わしは心の中でこう思った…。

「K!それは無理じゃ!」

時は流れて、卒業の季節が近づいて来た。
2月。そうバレンタインの季節じゃ。
Kは、このバレンタインが最後のチャンスと思っておった。
わしからしたら、始めからチャンスなどないんじゃが、
引退間近のボクサーは、
セコンドから何を言われても聞かないじゃろ?
それと同じで、Kは聞く耳もたんのじゃ。

そうは言っても、なにもせずに、A子からチョコなどもらえるはずがない。
そこでKは、自分からチョコを渡すことにしたのじゃ!

いやいや、今でこそ
男からチョコ渡す人もおるじゃろうが、
その時代、なかなかそんな奴おらんど。

2月14日。
Kは意を決してA子にチョコを渡した。
しかもわりと、みんなのいる前で。

わしは教室の隅で、ドキドキしながらその様子を見ておった。
いまとなっては(ていうか始めから)
わしに出来ることなど何もない。
せめてわしに出来ることは、心の中で応援するだけ。

「K!玉砕してもどってこい!いったれー!」

しかしA子は、
わりと普通の反応じゃった。
特に驚きもせず…。
ただKに向かってひとこと言った。

「これって手作り?」
「そ、そうだよ」
「まじ?キモイ!」

はい終わった。
Kの青春は今終わりました。
わしが精一杯の力でなぐさめてやるしかない。
ナイスファイトK!
半笑いで席にもどってきたKは、
力なく、わしにこういった。

「そうだよなぁ。市販のチョコ溶かしただけじゃ、
手作りって言えないもんな…」

もちろんわしは、心の中でつっこんだ。

「問題はそこじゃねー!」

数日が過ぎ卒業式を迎えた。
進学する者。就職する者。
いろいろおるが、
Kはバレンタインデーが終わってからというもの、
ほぼ廃人状態じゃった。
そんなKは、進学も就職もせず、
なんと海外に行くと言う。

「えっ?海外ってどこに?」

わしが聞くと彼は、さみしそうにこう言った。

「いやさ~。親の仕事の関係でさ~、
俺アフリカに行くことになったんだよ。えへへ」

アフリカ!
わしの中ではKに似合わない国、ダントツNO1のアフリカ!
考えてみてほしい。
蛭子能収がアフリカで生活している様子を。
ベンツで焼き芋を売るほど違和感があるじゃろ?

それ以来、
Kとは連絡が取れなくなってしまった。

それから20数年後。
わしは映像の仕事をしているわけじゃが、
ある日、某ドキュメンタリー番組を作っておった。
それは海外で暮らす日本人を追ったドキュメンタリー番組なんじゃが、
なんと、その取材テープに
あのKが写っておるのじゃ!

ナレーション
「ここアフリカで暮らすKさんは、カカオ豆の権威として
アフリカでは一目をおかれています。
Kさんの開発したカカオ豆の品種は、
虫に食われることのない、画期的な品種で…」

Kはアフリカで、カカオ豆の研究をしとったのじゃ!

彼はよっぽどA子に言われた言葉が気になっていたのじゃろう。
なんと彼は、モノホンのチョコの原料カカオ豆を研究しとったんじゃ!
すごいよ!K!
たしかにそれこそ手作りチョコへの道じゃ!
言っておくがな、今後市販のチョコを
溶かして固めただけで、
「手作り」とか言っちゃいかんど?
彼は、まさしくいちから「手作り」したんじゃからな!

どうじゃ?すごい話じゃろ?
しかもバレンタイン向きの話だったじゃろ?

あ、言い忘れたがな、
これは全部作り話じゃ。