I Like It When You Sleep, for You Are So Seautiful Yet So Unaware of It / the 1975

2016年に発売されたthe 1975の2枚目のオリジナルアルバムです。

 

1975を知ったきっかけは、テレビかラジオで流れていてたまたま聴いた「chocolate」という曲でした。

https://www.youtube.com/watch?v=CHk5SWVO4p8

 

チョコレートという甘いタイトルから、バレンタインにぴったりの曲だな!とか思っていたのですが、まさかの大麻のスラング的な意味だと知って驚きでした。

 

そこから1枚目のアルバム「The 1975」を聴きました。

 

全体的にポップなサウンドのロックアルバムなのですが、どこかソウルな印象もありました。

イギリス発のバンドなのに、アメリカっぽい要素が多いような感じ。

 

そして今回紹介する2枚目のアルバム。

「君の寝ている姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。」というタイトル。

なんじゃそのタイトルは!あざとい!あざといぞ!

 

そして、この「あざとさ」が、まんざらでもなくなるのがこのアルバムの凄いところでもあります。

 

このアルバムの魅力は「進化を遂げたポップロックの現在進行形」です。

 

1曲目 The 1975

 

1stアルバムでも1曲目がセルフタイトルの曲でしたが、まさかの今作もまったく同じ曲名で構成の曲から始まります。

 

単純に、前回の曲と比べて、より明るくポップな印象を受けました。

 

前作から、また違った要素を盛り込み、進化したアルバムになっているのだろう!!と期待してしまいます。

 

2曲目 Love Me

https://www.youtube.com/watch?v=TJ5bZuUlftI

 

80年代風なサウンドと、SNS中心の文化への批判的な歌詞が特徴の曲です。

SNSに中毒的にハマっている人々に対して、「love me」というストレートな言葉を放つことの意味を考えさせられます。

 

このMVも、スター達の等身大のパネルをボコボコにする演出が特徴的です。

 

この演出は、多くのスター達が発信し続けるSNS中心のポップカルチャーそのものを批判しているように思われます。

 

情報過多になりすぎて、言葉の重みが分からなくなって

いるからこそ、ストレートなものに何かを気づかされることがあります。

 

そんなポップカルチャーの中で、ロックバンドがポップをやるということの意味。

 

1975の表現は、そんなテーマすら感じます。

 

3曲目 Ugh!

https://www.youtube.com/watch?v=hXaU0QzByIM

 

前作と比べてポップになっても、1975の変わることのない音楽が見えてくるような曲です。

 

歌詞は、薬物中毒をテーマにしたもので、かつてコカイン中毒だったボーカルのマット・ヒーリーの個人的な思いにもとれます。

 

個人的には、音楽性はポップになり進化していっても歌詞の世界観や人間味みたいなものは変わらずに表現を続けてくれていることが何だかうれしくなります。

 

8曲目 Lostmyhead

 

今作で最も驚いた曲です。

 

シューゲイザー感というか、浮遊感のあるサウンドと、幻想的な歌詞が特徴的な曲です。

 

ディストーションがかかったギターとストリングとの融合が壮大で美しいです。

 

これをライブで、生で、しかもストリングスも交えて聴いたら号泣するだろうなと想像してしまうくらい大好きな曲であります。

 

こういう曲まで聴かせてくれるのか!とますます1975の持つ可能性に期待してしまいます。

 

13曲目 The Sound

 

https://www.youtube.com/watch?v=FSnAllHtG70

 

 

圧倒的に印象的なメロディラインと、シンセなサウンドとコーラスが気持ちの良い曲です。

 

この曲をはじめて聴いたとき、その印象的なメロディにまずやられ、間奏のギターソロのかっこよさにやられました。

 

これまで、こういうシンセなサウンドとロック楽器との組み合わせは何度も聴いてきましたが、この曲は、それぞれの音が互いを尊重しあうことで、すっきりと一つの音になっていると思います。

 

歌詞も、まさに1975らしい、ベタだけどストレートなのが最高です。

 

以上、曲紹介でした。

 

よく、インディシーンにいたバンドがメジャーデビューすると、

昔の方が良かったとか、

売れ線に媚びてるとか、

ポップバンドになったとか言われているのをよく見ます。

 

様々な意見があるのはもちろんですが、私は、今より良くなる、進化していくために音楽性の幅を広げていくのは素晴らしいことだと思います。

 

それでも、心無い声が無くなることはありません。

 

今回の1975の2ndは、前作のソウルでポップな音楽性がよりポップになって進化した一作でした。

このアルバムについて、前作の方が良かった、ポップになりすぎたという声は挙がったのでしょうか。わかりません。

 

ただ、このアルバムには、様々な要素を取り入れて、バンドとしての可能性をどんどん生み出す貪欲な姿勢が見れます。

 

これを進化と言わずなんというのか!!今の時代の、現在進行形のロックを生み出す1975を見逃すのはむしろ勿体ないと思います。

これからも目が離せない1975。是非、聴いてみてください!

ではー