at the BLACK HOLE / YOSHII LOVINSON

 

2004年に発売された吉井和哉の1枚目のオリジナルアルバムです。

 

今年最後にブログを書こうと思い、2020年一番聴いたアルバムを考えました。

思い浮かんだのが「at the BLACK HOLE」でした。

 

もちろん、吉井和哉さんが大好きな私としては前から聴いていたアルバムなのですが、今年は本当に何度も聴きました。

 

(吉井和哉さんについて、以前書いたブログ)

 

このアルバムは、THE YELLOW MONKEY解散後の吉井和哉さん(YOSHII LOVINSON)初めてのソロアルバムです。

 

全体がとにかく暗く、かつてのイエローモンキーの音楽性はどこにも見当たらないアルバムでした。

 

バンドを失い、これまで生んできた多くを無くした人間が、もう一度何かを始めるために、果てしない暗闇の中で作った一枚。

 

 

2020年は、私にとって「at the BLACK HOLE」でした。

 

これまで当たり前だった多くを失い、その中でどう生きればいいかを模索する日々。

 

まさに終わりのないブラックホールの中でさまよっているような感覚でした。

 

だからこそ「at the BLACK HOLE」を自然と聴くことが多くなっていたのも納得いくような気がします。

 

今回は、そんな1年を通して聴いたこのアルバムの感想を書いていきます。

 

では、何曲か紹介していきます。

 

 

1曲目 「20 GO

 

 

 

何度聴いても、どう解釈すればいいのか分からない歌詞です。

 

ただ、この世の全てに嫌気が差して、とにかく中指を立てまくっているような歌詞だと思っています。

 

初めて聴いたときは、めちゃくちゃ暗いし、とにかく違和感しか感じませんでした。イエモンのロックはどこにいったんだ!的な。

 

でも今聴くと、何故だか安心するような、すごく心地良さがあるのです。

 

「Nobody's OK?」

 

誰も大丈夫な人なんかいないし、結局、中指立ててるんだと再確認できるからかもしれません。

 

ファックと言えないから、ずっとこの曲を聴いてるんでしょうか。

 

それでもいいじゃないですか。肩の力を抜いて、ファックで生きてみたら、意外と楽かもしれません。

 

 

9曲目 「SWEET CANDY RAIN」

 

 

 

 

とにかく暗い曲ですが、私はむしろ前向きな曲だと思っています。

 

ジャンキーだった若い女性が、これまでの人生と決別する。

 

何かに頼ったり、周りのせいにするのではなく、前向きに自分自身でしっかりと歩いていく様を歌っています。

 

「ありがとう ありがとう 私に流れた色んな人たちの血」という歌詞。

 

歌詞そのままに、私が存在するのは、多くの人々の道が続いてきたからだと実感できます。

 

当たり前のことだけど、すごいことですよね。

 

この歌詞の女性は、そんな生きていることの素晴らしさに気づき、もう一度やり直そうとしているのです。

 

「みんな 帰りたい ほんとはもう」という歌詞。

 

ジャンキーだった女性が、昔の日々に戻りたくなるという心の弱さを書いているように思います。

 

私も、コロナの前のことを思い出しては、悲しくなることが多々ありました。

 

ほんとに帰りたい、でも帰ることはできない現実。

 

そりゃ嫌になりますよね。

 

みんなそれぞれ弱い部分があって、無意識的に心のどこかが少しずつ削れてるんじゃないかと思います。

 

私は、そんな時こそ、この曲を聴いて、今自分が生きていることの意味を考えています。

 

以上、曲紹介でした。

 

 

ブラックホールの中にいるような気分になることもありますが、今しか考えられないこともある気がします。

 

実際、このアルバムを聴きながらいろいろ考えました。

 

前向き前向きって言っても疲れますよね。

 

考えて、選択するしかない。自分のために。

 

私も、このアルバムと共にブラックホールを抜けます。一緒に頑張りましょう。

 

ありがとうございました。