GMが多くの芸術的作品を作った60年代
GM最期の日という日記を書いたが、色々思うところは沢山ある。
GMは名前は残っても、もう以前のGMではなくなるという懸念があった。今後のGMは国営動物園となり、それぞれが個性的だったGMの車たちは、牙を持たない「野獣もどき」になるはずだと思っていた。というか、「野獣もどき」ならまだいいが、たぶん「もどき」とは言いがたい姿になる道を辿るのではと。。”T”で始まるメーカーの、Pで始まる名前の最近流行の”電池で走る、窓の大きい車”みたいになろうとして、何処かの東洋の細長い国のマネをしだすのではないかと。
ターボを発明したのは米国人。だけど究極レベルに発展させたのは日本人だって、知っていましたか?
オリジナルを作る事に長けているアメリカ人がマネをする事に長けている日本の更にその”マネ”をして何が生まれるのか?
アメリカが手を差し伸べた「つぶれた大会社」達の不良債権を助けまわすための茶番劇に付き合わされて、GMの名を落とす位ならいっそこのまま思い切ってチャプター7に変更して、「昔あった凄い自動車会社」という伝説のメーカーになった方が潔いと言うもの。そうでなければ、シボレーは今後、全車種電気自動車に変更し、ボータイマークをすべて撤去して皆さんにおなじみの「オバマの笑顔マーク」をグリルの真ん中に埋め込んで販売すべき。
コルベットが唯一、破産時まで作っていたリア駆動の野獣スポーツカー。あとは全部FFの野獣もどき(特にFF・V6のインパラ)かトラック・SUVだった。96年SSが、セダンFR最終年式。米国中のポリスデパートメントが大のお得意様だったのに、FRを作るのを辞めた途端に全部フォードにその最大のお得意さんを取られてしまって13年しかもたなかった。。。FR車撤退が間接的な最大の理由でも有ります。アメリカ人はFR好きですから。 特にハイウエイパトロールをはじめ、警察関係で犯人追跡などのハイスピードドライビングテクニック教習は全てFR車で行われる為、アメリカの警察官は所属が何処であれ、FR以外のハイスピードチェイスの技術を持っていない。
ライバルのフォードは、実は90年代から既にコンパクト化と日本の真似が上手になって生き残る術を模索していた。カマロが小型軽量化を拒み続けて(それでも90年代の最後はすこし小さくなったが)消えてなくなったのに、マスタングは生き残ったのもその証拠。今出ているマッスルカマロは登場が5年遅かった。マスタングが小型化してからはV6のコンバーや件価版なんかを女の子をターゲットに売った。カマロに乗る女はあまり居ないが、アメリカでは若い子もオバサンも、マスタングに乗っている女は沢山いる。基本、日産サニー感覚なんですよ。「百恵の赤い靴」状態です(昭和40年代の日本のCM 笑)。
GMは王者になっておごり高ぶりの道を歩んでしまったのが原因。アメリカ人に武士道精神が有ったなら、宮本武蔵の五輪書を読んでいたなら、こうはなっていなかったであろう。 いずれにしても私がアメリカで過ごしたこの20年はGMが最後に輝いていた20年。このタイミングに地球上に生まれて、アメリカ大陸にたどり着けて本当に良かったと思う w
今となっては、破産前のGMと関わっていたという証が、私をよりこの世界でO.G.としてくれる。ポジティブに受け取れば、逆に喜ばしいことである。

