前回、中学校1年の春、練習試合で県内でも1、2を争う強豪校H中の
エースから初打席にして初安打を記録したことを書きました・・・。
中学3年生は、夏の大会で1回戦敗退し、引退しました。
そして、高校受験準備へと入っていきました。
正直、 なんか あっけないな~ と思いました。
もっとも、中学校の部活ってそんなものなのかな? とも。
2年生部員が少ないこともあり、程なく私たち1年生が
小学校と同じメンバーどおりでレギュラーとなりました。
ただひとつ、私のポジションが変わりました。
センターは、それまでショートを守っていた2年生が移り
レフトを守っていた同級生R君がサードに移ったので
私はレフトになりました。
自分たちの新チームとなって、
チームの団結のしるしとして 何かやろう ということになりました。
このころから「カーボン素材」の道具が出始めていました。
そうしているうちに
チームで「カーボンバット」を買おう ということになりました。
注目の素材であり、しかも普通の金属バットと比較して遠くに飛ぶ
ということで注目されていました。
現在では飛距離がでるバットとして
「ビヨンドマックス」という結構高価(2万5、6千円でしょうか?)な商品がありますが、
当時のカーボンバットはそれよりも金額が張った(4万円ぐらい)と記憶しています。
みんなでお金を出し合いました。
そして、この件の発案者であるファーストを守るZ君が
街のスポーツ用品店に予約(カーボンバットは受注生産でした)し、
2週間ほどしてZ君が学校に持ってきました。
放課後、みんなの前で
Z君が丁寧にビニールをはがしてお披露目となりました。
「おお~ すげえ~」
メンバーから歓声が上がりました。
カーボン独特の黒と深緑色の縞模様が印象的でした。
カーボンバットの周りには人だかりができていました。
ふとベンチにもう2本、ビニールにくるまれたバットが立てかけられてるのが見えました。
私はベンチに入ってZ君にききました。
「Z君 これなーに?」
「ああ それはカーボンバットを買ったときにお店の人からおまけでもらったものだよ」
1本は、型番遅れの監督用のノックバットで
もう1本は、木製バットでした。
いずれも店内では売れ筋のものではないらしく、
バットをくるんでいたビニールには
少々ホコリが付いていました。
私は木製バットを手にとってみました。
そして両手でグリップを握ってみました。
「ねえ Z君 この木製バットはどういうものなの?」
「これはボトル型バットっていってちょっと変わったカタチしてるけど、
結構重いでしょ?しかも何年か前のもので売り物にならないからってお店の人がくれたんだよ。
しかのはな もしかして それ気に入ったの?」
気に入った どころではありません。
両手で握ったその瞬間
一瞬 背中に電流が走ったような気がしました。
「うわ! これヒット出る!」
すぐに確信してしまいました。
チームの団結のしるしとして
お金を出し合って買った4万円のカーボンバットよりも
おまけ(タダ)でもらった木製バットに
もうくびったけになってしまいました。
またまた長くなってしまいました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。