前回、中学校の野球部のレギュラーメンバーで
団結のしるし(?)としてお金を出し合って買った
カーボンバット(4万円ぐらい)の
おまけでもらった型番おくれの木製バットを
握った瞬間、
「うわ これヒット出る!」
と直感してしまったことを書きました・・・。
その日の練習のフリーバッティングでは
みんなが順番にそのカーボンバットの感触を試していました。
このバット、ちょっと重めで、腕力のない人には
バットに振り回されている感じでした。
私も一回だけ試しにそのバットで打ってみました。
ボールは確かにほかの金属バットと比べて飛びますが、
このカーボンバットは金属バットとは違って
ちょっと鈍い音がしました。
打球はレフト方向にライナーで飛びました。
「ナイスバッティング!」
と 後輩から声が出ましたが、
「オレ こっちがいいや」
と例の木製バットに持ち替えました。
こっちは、さっきのカーボンバットよりも重いです。
でも不思議と重さを感じませんでした。
なにか、腕の一部になったような気がしました。
「カーン!」という
木製バット独特の音を鳴らしながら
打球はレフト前に飛びました。
フリーバッティングは1人5本と決められていました。
前のカーボンバットの打球と合わせて
あと3本打てるのですが、
私は打席を降り、早々と守備につきました。
「あれー しかのはなー まだ打てるぞ。 もういいのか?」
フリーバッティングのピッチャーをしていたN君がいいました。
「うん 今日はもういい」
もう、打つ必要はありませんでした。
私には、
あの電流が走った直感を確かめるのには
このレフト前1本で十分だったのです。
当然、木製バットは、カーボンバットはおろか
普通の金属バットよりも打球が飛びません。
そんなことは どうでもよいことでした。
それよりも、これから練習試合、大会で
このバットで打席に立てることが
楽しみでたまりませんでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。